本ホームページ内容の原著作権はホゼ&ロイディーン・アグエス夫妻に帰属します。
<黄色い倍音の種>の年(1)
1997.7.26〜1998.7.25
預言の第5年
目次
- 時間の法則の観点から見た、現代の倫理・道徳の問題点
- ホゼ・ヴァルム・ヴォタンとロイディーン・ボロン・イク・アグエイアスからのメッセージ
- 「時間に関する世界会議」と「審判の日の法廷」の要約、再検討、勧告
- 包括的な13の月の暦・時間の法則の13ステップ教育者養成パイロット・プログラム
- 水晶の円卓の報告/ウェイブスペル8/水晶の夜の円卓/慈愛に満ちた宇宙
- ハーモニック・コンバージェンス/預言から四次元へと時間の法則を舵取りする
- 思い出されたヴォタン
第1部:風に捧げられた者
第2部:チラム・バラムの伝統の化身 - 暦の改革と平和の神学に関して、聖下ヨハネ・パウロ2世との謁見を求めるバチカンへの請願
- 緊急の精神的な解決法/世界規模で13の月の暦に替える平和の計画/1998年の大改暦
- 教皇職の司教科学アカデミーへの緊急の請願
Original Copyright (C)1997 by Jose & Lloydine Arguelles
Japanese Translation Copyright (C)1997 by Toru Takahashi
■宇宙の月19日
時間の法則の観点から見た、現代の倫理・道徳の問題点
倫理研究所、客員教授
哲学博士ホゼ・アグエイアス−ヴァルム・ヴォタンによって差し出される
研究報告
預言の第4年、宇宙の月19日
訳注:本資料は、ホゼ・アグエイアス博士が東京の社会教育団体「倫理研究所」の特別客員教授となった際に、同研究所からの依頼によって書かれたものである。同研究所のご好意により、本資料にもつけ加えることができた。なお、目次にある「多武峯の13重の塔の預言」は、青い自己存在の嵐の年の資料?に掲載されたものと同じなので、本資料では省いた。
———時間の法則の観点から見た、現代の倫理・道徳の問題点———
【目次】
◆1.導入:「時間の法則」の説明
◆2.現代の倫理・道徳の問題点:「時間の法則」による現代社会とその問題の分析
◆3.惑星を征服する経済ゴジラ:現代の倫理的、道徳的な危機をつくり出し、維持して
いる日本の役割
◆4.「時間の法則」によって提起された解決方法。「過ちが指摘されたときに、あなた
はどうするか?」。英雄的な道徳行為
◆5.実際的なプログラムによる解決方法:1997〜1998年の大きな時間の改革の提案
◆参考文献、他
◆多武峯の13重の塔の預言
時間の法則の観点から見た、現代の倫理・道徳の問題点
1.導入:「時間の法則」の説明
「時間の法則」の発見(1989年〜1996年)は、前代未聞の科学的な発見である。この発見がなされるまでは、科学は「時間の法則」のことをまったく知らなかった。「現代科学」の法則は、時間を説明するものを含めて、そのすべてが空間の諸原理に基づいている。「時間の法則」は、現代科学のすべてが、いまや部分的であり、不完全であることを示す。この「時間の法則」なしの科学全体は不完全であり、いまや真面目な再評価あるいは改革の必要性のある、誤った科学であるともみなされなければならない。
「時間の法則」は、二つの側面によって構成されている。
1.人工的な12:60の計時周波数と13:20の計時周波数の説明。人間社会とそれが生物圏に与える影響の道徳的な評価の基礎。ここには、入門的な13:20の集合的な道具、「13の月の暦」を含む。
2.心と意識の新しい基準の公式、T(E)=Art(時間によって因数分解されるエネルギーは芸術に等しい)。この公式の中で、T(時間)は、比の周波数、13:20として表現される四次元的な定数である。この比の定数は、空間の科学から時間の科学を区別する四次元の数学の機能であり、時間におけるエネルギーによってもたらされる知性的な振る舞いを同定するための規範的な基準としての芸術を確立する。
「時間の法則」の発見は、時間の四次元が議論の余地なく心的で、物理的な空間の三次元とは異なるものであることを示す。四次元の数学は、時間の心的・感覚的な秩序を説明する。時間は心に関わる。空間と異なり、時間は指さすことはできないし、触ることもできない。それでも時間は、生物と空間を型どる。時間によって処理されることで、すべての生物と空間は芸術になる。
四次元に対する13:20周波数の定数の関係は、ちょうど三次元に対する光の速度の関係である。13:20の比は、それみずからの数学と数学特性によって特徴づけられる高次の心的な秩序を説明する。空間の科学が直線的で、10進法の数学によって特徴づけられるのに対して、時間の四次元は放射状で、20進法の数学によって測られる。四次元の時間は、放射状の20進法の数学に司られ、それによって説明される。したがって、三次元の10進法の秩序の直線的かつメートル法的な幾何学では、時間の真の性質を実際に理解することはできないことは明らかである。別な言い方をすれば、物理的な空間は個別の連続性によって特徴づけられており、それは時間の多重的な同時性とは異なっている。「時間の法則」に基づいた科学は、過去数世紀にわたって文明を支配していた空間の科学とは根本的に違う。
四次元の数学の体系は、位取りとしての「0」を活用しており、中央アメリカのマヤ(紀元前600〜西暦830年)によって完全に開発され、知られていた。彼らの暦は、その科学的な正確さと数学的な優美さにおいて他に優るものがなかった。この数学は、放射状かつフラクタルな特性を持つ整数秩序と定義される。四次元の放射状の数学の中では、2つの数字の定数、13と20がある。13は、四次元の時間の周期形態定数──ウェイブスペル──を定義する。20は、ひとつの完全な数学的な集合(0−19)としての、時間によって目盛られる現実の全体秩序を定義する。これら2つの用語(条件)、「ウェイブスペル」と「0−19コード」の相互作用が、高次秩序の心的な周波数比、13:20を定義する。
「時間の法則」は、私たちに地球生物圏あるいは太陽銀河時間の自然の13:20周波数と、人工的かつ機械的な時間の12:60周波数との違いをはっきりと識別させてくれる。12:60とは、人間が作ったもので、誤って知覚された12か月の計時装置(グレゴリオ暦)と機械時計の1時間60分から生じた、無意識に受け入れられた周波数のことである。グレゴリオ暦は、実際には尺度の基準となるものではないし、機械時計の尺度は、自然周期に対応しない。したがって、12:60の周波数は、「不規則、人工的、機械的」であると定義される。
「時間の法則」が発見されるまでは、人工時間と自然時間の区別、およびそれに対応する周波数の知識については知られていなかった。これらの周波数についてはまったく知られていなかったにもかかわらず、それは無意識に機能し、知覚されることなく人類の価値や振る舞いを型どっていた。したがって計時周波数の発見は、人工的な計時周波数の起源とその帰結の歴史的な分析とは切り離すことができない。
人類は、みずからの機能を演じるにあたって、計時要因に依存している。一般的に言えば、太古の社会では、13:20の周波数が生物学的な本能として機能する。女性の28日の生理周期は、最も根源的で普遍的な生物学的な計時装置をもたらす。女性の生物学的な周期は、自然の計時基準、13の月、28日(364日)の基礎である。この年間の計時基準は、歴史以前の時代にはあらゆるところで知られ、使われていた。また、マヤによって、トゥン・ウクあるいは「月の数え方」の暦として成文化されていた。「旧世界」で文明が発展がするにしたがって、人類は、29日半の月の会合周期(朔望周期)をはかる計時装置を採用した。12か月分の朔望周期は、354日程度にしかならないため、太陰暦は「13の月の暦」と違って、太陽年あるいは太陽周期の正確な尺度ではない。
バビロニアで、12か月の暦の一種、365日の抽象的な、太陰暦ではない、太陽暦が開発された。バチカンによって採用されたこの暦は、ローマ(ユリウス)暦で、それが現代世界にグレゴリオ暦(西暦1582年)として引き継がれていく。これが、現在の世界の基準であり、事実上、現代科学すべてで、疑問を持たれることなく採用されている。その尺度に不均衡の数字単位(30日、31日、ひと月だけ28日)を持つこの暦は、真の尺度基準ではないし、月の名前に対して論理的な根拠もない(英名で9月/Septemberは7の数字の意味、10月/Octoberは8の数字の意味である、など)。しかし、グレゴリオ暦を使い、それに依存している科学者は、自分たちが、やることすべてにおいて正確な尺度基準を要求する、論理的で、合理的な者だと信じている。
16世紀の終わり、グレゴリオ暦が制度化された時期は、機械時計の完成と、これまでになくヨーロッパが地球規模の政治力を強化した時と一致している。これらの出来事の複合的な組み合わせにより、人工的な12:60の計時周波数が、人類の意識を司る無意識の支配的な計時原理として確立された。グレゴリオ暦制定から36年たった西暦1618年までに、現代科学のすべての源泉、すなわちヨーロッパの科学革命がはじまった。「時間の法則」の発見により、私たちはいまや、この革命の前提全体が、無意識に人工的な12:60の計時周波数によって条件づけられ、型どられたということを裏付けることができる。「時間の法則」は、いまや客観的な基準を私たちにもたらし、それによって私たちは、現代の地球規模の産業文明の記念碑的な体系を分析し、理解するようになる。
評価基準として、「時間の法則」の二つの側面から導き出される二つの推論がある。
- 「時間の法則」がどこに、またどのように応用されようとも、それは常に無意識だったものを意識化する。
- 「時間の法則」は、次のような銀河的な視点を指示する:全生命は、生物圏として知られるこの惑星上の一元的な現象であり、銀河的な構成員である特定の恒星との関連において惑星生物圏の質を考察することが、宇宙における生命の真の理解の出発点となる。
最初の段階では、12:60と13:20の計時周波数の知識だけでも、自然の規範から逸脱した人類の無意識の性質に光を投げ掛ける。その次の段階では、生物圏の維持系と区分けのできない人類の生命の観点により、T(E)=Artの規範となる基準が、銀河文化として知られる高次の全体系の心的秩序の価値を確立する。
人工的な計時周波数の効力の客観的な分析は必然的に、深遠な意義に満ちた道徳的な性質を持つものとなる。「時間の法則」の客観化は、まったく新しい科学の基準だ。したがって、「時間の法則」が人類の歴史とその精神的、心的な発達に投げ掛ける光は、他に比べることのできない価値を持つ。「時間の法則」の発見は、現代文明全体が時間における過ちに基づいており、したがってそれ自体が過ちであり、同時に偽りで、不正確な知識から構築された過ちの複合体であることを指摘する。時間と空間に対する私たちの知覚の根本的な過ちは、隔離された過ちではなく、人類の振る舞いとその機能のあらゆるレベルにおいての複合全体に広がっており、そのため道徳的かつ社会的にも同様に根深い影響力を持っている。この過ちを調べる以外の選択はなく、それまで無意識だったことを意識化し、地球上の銀河文化を確立する新しい目標に向かって、私たち自身を駆り立てる以外の方法はない。
2.現代の倫理・道徳の問題点:「時間の法則」による現代社会とその問題の分析
「今、私たちの住む地球では環境破壊が進み、民族間の紛争や貧富の差の拡大など多難な時代を迎えています。そのような中、来るべき21世紀に向け“宗教間の協調”が不可欠との認識のもと、これまで公式的な交流のなかった両山が共に手を携え、“世界平和”“人類の共存”を願い本展実現の運びとなりました」
(天台宗・総本山比叡山延暦寺、高野山真言宗・総本山金剛峯寺、1997年の名宝展の「ごあいさつ」より)
このような相互の信頼関係による協力が、20世紀とキリスト教の時代の第2の千年紀の終わりに促され、記述されたことは、人類を苦しめる多くの深刻な問題の存在を指摘する非常にまれな出来事である。確かに、前代未聞の物質的な科学技術の「進歩」の1世紀を経て、深刻で世界的な問題が生じているとすれば、これらの問題の背後に深刻な道徳的かつ倫理的な緊急の問題点がある。これらの問題を解決するには、人はその問題の根本に触れなければならない。そうすることで問題を実際に根こそぎにすることができるのである。もしその問題が科学的かつ客観的に掌握されておらず、その根本から取り除かれていないのであれば、“世界平和”も“人類の共存”の望みもない。
上記で述べられたこれらの問題をリストアップしてみよう。
- 環境破壊
- 民族間の紛争
- 貧富の差の拡大、そして次の第4番目の点をつけ加えてもよいだろう。
- 伝統的な社会構造の崩壊
これらの諸問題の原因は何だろうか? それらは共通の根を持っているのだろうか? この質問に答えようと試みる前に、まず天台宗や真言宗の仏教という精神的な組織によって定義された問題が、現在の世界の社会秩序、政治体制が感じとっている問題と似通っているにもかかわらず、その原因と解決策に関してはまったく共通の理解がないことも指摘しておかなければならないだろう。この事実そのものが、そこにひそむ根源的な問題をつきつけてくる。すなわち、「時間における無秩序」である。精神的な集団、団体は、問題があることを知っている。しかし、真の解決方法を持っていない。政治体制は問題を認識している。しかし、真の道徳的あるいは精神的な価値認識からは盲目の状態にあり、真の解決方法には何の役にも立たない。
現在の世界の政治体制は、最も産業化された7つの首脳国、すなわちG7として知られる国家によって支配されており、純粋に人類に直面している問題を「経済的」な観点から見つめているだけにすぎない。G7の観点からだと、「世界平和」や「人類の共存」は、自由市場経済が最終的に世界規模で勝利をおさめることによってしかもたらされない。
現代の世界における経済は、「市場資本主義」あるいは新リベラル自由市場経済として定義されている。G7の思考方法における問いは、非西洋諸国が西洋諸国に参加する際の障害に関する問いである。自由市場経済の拡大をはかるものは良いことで、支持すべきことである。これに対して、自由市場経済の拡大を妨げたり、それに立ちはだかるものはどんなものであれ、問題のあるものであり、対決姿勢を強化するか、取り除かなければならないものとされる。ここに想定されている前提は、未来の人類の発展の唯一の道は、グローバリゼーション(地球規模の産業化)だけであり、新しい、永遠に拡大し続ける市場と改良されるテクノロジーを確立するための資本投資、その妨害されることのない拡張だけなのである。この前提を強化するのが、みずからの利益をさらに高めるために戦争をする国家の政策だ。
G7の政策は、消費主義の原理に支えられている。消費主義とは、社会の目的が「消費者人口の、増大する市場ニーズを満たすために産業製品を生産すること」を示す。消費主義は、次のものに依存している。すなわち、銀行、投資のための資本の自由な流通、産業生産のための天然資源の搾取、消費可能な商品を購入するために使われる給金を稼ぐために仕事をする行儀のよい人民(民主主義)、さらに多くの消費可能な商品の購入と、さらに進歩したテクノロジーの発達のために利用される利益を生み出すために売られる商品、などである。世界の人口は、資本の流れと市場の管理を支配するとても小さな比率の銀行家や産業階級に分割されている。そして住民の大多数は、消費者とみなされている。この消費者は、「労働者階級」でありながら、資本家は、「賃金労働者」という文句を使うことを好む。そして、彼らにとっては金を稼ぐことのできる「仕事」を持つことが、人生で最も重要な目標になっている。
投資あるいは市場資本主義の支配原理は、広く行き渡る世界のイデオロギーとして過去
15年間に出現してきた。それが事実上、唯一、受容可能な世界のイデオロギーであり、その前提は、あらゆるメディア、政治の関心事にひそんでいる。共産国でさえ、市場と投資銀行制度の定義を受け入れている。G7の銀行の利益によって支配される、この広く行き渡っているイデオロギーは、「金融政策」としても定義されている。これが意味するのは、あらゆる政治の関心事は、自由市場経済によって決定されているということでもある。ザイールでの反乱も受け入れ可能である。なぜなら彼らもまた、外国の資本投資に同意するからである。ラオスの共産政府は、森林と同地域の民族を危機に陥れるダムの建設を決定した。そうすれば政府も、投資銀行経済の利益を受け取ることに参与できるからである。
支配階級は、世界を三つのカテゴリーに分割した。一、拡大する第一の世界経済、G7とヨーロッパ連合、二、開発あるいは浮上しつつある第三世界の経済、メキシコ、ブラジル、中国など、三、かつての東の連合である共産圏のロシアやブルガリアなどの移行経済、である。市場資本主義の道を妨げ、それに立ちはだかるのはどんな勢力だろうか? 伝統的なイスラム、自由市場経済の原理に同意せずに、ときにそれに対立する諸国。そして、外国の資本投資に望ましい天然資源を保有する大地を持つ先住民。その目的や理想を決して真に定義することのできない「テロリズム」。しかし、このテロリズムも、それが空港やその他の公的な場所や催しの席でのさらなる警察や警備対策の理由として引き合いに出される。だが、テロリストとは誰のことを指すのだろうか? メディアはしばしば、テロリストを、「イスラム原理主義者」、「先住民のマルクス主義反乱者」あるいは「狂気の過激派」の社会の一分子だと呼ぶ。だが、「なぜ」テロリズムなのかという問題は、取り上げられることがない。
世界の問題点を扱う国際フォーラム(公開討論の場)である国連は、現在の世界秩序の利害と切り離すことができない。そこには、G7の利害についての真の対話のために頼みの綱となるものがない。したがって、市場資本主義と消費経済という現在広く行き渡る原理は、地球規模の全体主義の狡猾で油断のならない形、すなわちそれ自体が主要な道徳的かつ倫理的な問題そのものなのである。
市場資本主義のG7の体制の政治構造は、現在、たとえば天台宗や真言宗に問題視されているような世界の問題に対して、それを解決するほとんど何の信用性も持たない。最近、開かれたG7とロシアを加えた米国デンバーのサミットで、地球規模の温室効果の抑制目標は、2010年までに延期された。現在広く行き渡るG7の原理の中で、唯一探し求められた環境問題の解決策は、あくまでも利益を生むものだった。森林破壊やその他の天然資源の搾取に反対する環境保護論者は、しばしば「エコロジカルなテロリスト」あるいは「時計」の針を逆回転させようとする(過去に戻ろうとする)「機械合理化反対論者」と呼ばれる。さらに金銭が悪であると考える者は誰でも、狂気の過激派として片づけられてしまう。たとえば、ドラッグや犯罪など、現代の官僚主義的な社会の内部的な問題は、戦いを宣告するもうひとつの原因として、敵意に満ちた目で見られ、特別視されてしまうのだ。その戦いとは、「ドラッグに対する戦い」、「犯罪に対する戦い」、「貧困に対する戦い」「AIDS、癌に対する戦い」などである。
当然のことながら、これらの問題は、このような反応によって取り除かれることはない。より大きな法律の足かせを社会に担わせるだけである。その法律は、恐れ、警察の制限によって促された「保護的な」措置である。
「時間の法則」の発見は、現代社会の制度的な構造のどんなものの中でも、それ以外では手に入れることのできない客観的な分析を提供する。「時間の法則」の観点からすると、人類有機体は、その環境である生物圏と切り離すことはできない。人類は、いまや完全に自然の秩序を無視している。これは根本的かつ圧倒的に非倫理的である。生物圏は、ひとつの単純な原理──あらゆる廃棄物の自然のリサイクル(再循環)による、生物量定数(一定性)の維持──による自己内包的、自己進化的な統一体として何十億年も永続してきた。有機資源、天然資源から、文化的、功利主義的な道具をつくり出した人類は、現代にいたるまでこの原理を遵守してきた。産業社会が生じるにしたがって、有毒な非消費廃棄物という根本原因が、毎日、消費する以上の多くの廃棄物をつくりだすという問題と混合された。これ自体が非倫理的な振る舞いである。利益を生み出すというまさにその根本原理が、より多くの廃棄物を生み出す引き金になっているのだ。
「時間の法則」の基準、「時間によって因数分解されるエネルギーは芸術に等しい」により、芸術は、自然全体と調和して生きる最も効率的かつ優雅な方法と定義される。この基準から見ると、現代社会の人類有機体の知性は完全にその義務を履行しなくなり、自然の世界から完全に引き離された自己制限的、自己利益的な知覚へと落ち込んだ。そして、「消費主義の倫理」──より多くを搾取し、より多くを生産し、より多くを消費し、より多くを浪費する──の普及だけにとらわれるようになった。自動車の使用年数は、ほんの5年ほど。コンピューター・テクノロジーのリーダーであるマイクロソフトは、数年ごとにそれ自体を塗り替える。木の寿命はどれくらいだろうか? 森林は? ブラジルの裁判所が牧場経営者にその土地を奪う権利を与える前に、それまでブラジルのグアラニ・カイオワ族は、その自然の土地にどれくらい長い間、住んでいたのだろうか? ラオス政府は、その地域の民族に使用料を課し、千にも及ぶ家族を移動させ、近隣の森林保護地域に悪影響を与えるダム建設を決定したという点で、ブラジルの裁判所と何ら変わらない。
「時間の法則」によれば、消費主義と自由市場経済の原理は、前記に一覧された四つの問題の分野の背後にある、現在行き渡っている道徳的な問題である。消費主義とそれが永続させている諸問題は、共通の根を持っている。すなわち、無意識的かつ普遍的に応用された12:60の人工的な時間の厳格さによる生命の全き機械化、である。この方法の根源は金銭の卓越性、「時は金なり」の原理に要約される。その人工的な世界、技術圏(テクノスフィア)の創造に巻き込まれた、複合的な人類の生物学的な爆発をたきつけるのが、金銭である。人工的な12:60の時間の機械的な加速は、人口の爆発とテクノロジーの進歩という二つの首を持った怪物の火に油を注ぐ。現代の生活は、機械とその生物学的な作り手たる人類であると、真に定義することができる。機械自体が、12:60の計時周波数の純粋な具現化である。金銭は、機械をつくるために作られた。機械は、より多くの機械と、それらをつくり出す金銭を増殖させるためだけに動く。
機械が増殖するに従い、人口は増大する。人口が拡大するにつれ、テクノロジーが増大する。機械は、本質的に人類よりも速く繁殖し、お払い箱になる。人類が機械に依存するようになると、テクノロジーが複雑になるとともに進歩し、人類社会のさらなる複雑化が生じる。人間生活の中でより大きな効率性を引き出す手段として最初に奨励された機械であるにもかかわらず、実際にはテクノロジーが精巧になるにつれ、それは人間社会の非効率性と、産業廃棄物を生み出す指標となった。これが、逸脱した計時周波数、12:60の完全な描写であり、それは人類をさらに自然から引き離すだけである。
機械の必要性に対しての中毒症状は、ロボット的な人間の制度を作りだす。そこで人類のエネルギーは、時計の効率性に従属している。この結果、実際に人類エネルギーの非効率性を生じた。平均的な人間が毎日、仕事の行き帰りで過ごす時間は、それが地下鉄などの混み合った列車の中であろうと、また相対的に贅沢な個人の自動車の中で危険な交通渋滞の道を少しずつ苦労して進む方法であろうと、それは人間のエネルギーのたいへんな浪費であり、天然資源の大量消費にほかならない。この天然資源の消費と廃棄物、人間のエネルギーと品位の減少、その複合のすべてが、市場資本主義の経済秩序とGNP(国民総生産)へと貢献する機能である。
より多くの人のためにより多くの車、より多くの車のためにより多くのガソリン、より多くの人のためにより多くの列車、より多くの列車の生産のための天然資源の搾取、より多くの飛行機、より多くの空港、より多くの高速道路、機械を動かすための機械をつくる工場で働くために必要なより多くの人、など。これは、マモンあるいはモロック、すなわち銀行家や消費者も同様に受け入れている規範である「魂のない悪魔的な幻想」をより多く創り出すために、それみずからの創造を消費する物質主義の獣である。
金銭経済による世界心の征服は、これまでその全体性がとらえがたい圧倒的なものだった。「時間の法則」の分析は、人工時間に対する人間の中毒症状を、惑星生物圏の究極的なアポカリプス的な浄化(カタルシス)とみなす。この分析により、私たちは、市場資本主義、12:60の原理「時は金なり」の支配と込み入った形で結びついている、日本の仏教徒によって列挙された問題をより深く考察できるようになる。
- 環境破壊:消費主義は、商品生産と、地球規模の輸送や都市部のインフラストラクチュア(下部構造)の人工的な編み目の維持のための天然資源の搾取に依存する、継続的な市場経済の拡大によっている。環境破壊は、天然資源獲得のための森林破壊や鉱山業、製品の産業生産プロセスや自動車文化の維持、機械化の生活様式を維持するためのエネルギー供給によって引き起こされている。たとえば、核エネルギー・プラント、水力発電所などである。このプロセスすべては、廃棄物を生み出し、資源を消費し、本質的に自然の大地、大気、水、海洋を汚染するよう運命づけられている。かつてないほどに、いまはっきりと、「ビジネスにとって良いことは、生物圏にとっては悪いことである」と言い得るだろう。
- 民族間の紛争:多くの天然資源は、伝統的に先住民が住んでいた大地から得られる。特に南米やアフリカ、また東南アジアやその他の地域では、先住民の移住や完全な絶滅が生じている。加えて長年に渡る民族紛争(キリスト教徒のセルビア人とイスラム教徒のボスニア人、カトリックとプロテスタントのアイルランド人、イスラエルのユダヤ人とパレスティナのイスラム教徒、あるいはアフリカの部族間の闘争)は、天然資源の搾取による、制御されない人口の増加と現在進行中の環境悪化によってさらにひどくなっている。米国の外交政策もまた、民族地域(特にイスラム教徒の居住地域)の不安助長をその目標のひとつにしている。それは、米国の利害に対立すると考えられている地域に対して行なわれている(「文明の来たるべき崩壊」、『フォーリン・ポリシー・レビュー(外交政策の概観)』S・ハンチングトン、1994年秋)。
- 貧富の差の拡大:1990年、G7による世界政策の乗っ取り以来、そして日本の「バブル」の崩壊が起こったにもかかわらず、億万長者の数は、世界中のあちこちで増えている。市場資本主義は、その本質によって、利益を生み出すことに依存している。それは、一般的に言って地球の南半球に住む多くの人々、すなわち貧しい者の犠牲のうえで、富む者たちの利益がさらに増すことを促進するだけである。ウォールストリートの上げ相場は、1990年の10月から続いており、歴史上最も長期間利益を生み出し続け、過去7年間にも満たない期間で、300パーセント以上も株価を上げている。過去9か月だけを見ても、ニューヨークの株式市場は、6,000ドルから8,000ドルまで上昇している。世界で最も富んだ男であるビル・ゲイツは、過去5年間で500パーセント以上も個人の財産を増やしている。富む者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなるが、貧しい者たちはさらに飢えと飢饉で苦しんでいる。キューバのリーダー、フィデル・カステロの言葉を借りるなら、「金持ちは飢えを知らない」。
原則的に、利益獲得、市場拡大主義、そして産業生産は、生物圏と惑星の先住民の犠牲によって成り立っている。だが、実際には地球環境がごく僅かな者の利益のためにその質を低下させていることは、すべての人にとっての喪失を意味する。 - 伝統的な社会構造の崩壊:あらゆる産業社会は、多かれ少なかれ、これまでにない社会の混乱の形に苦しんでいる。すなわち、ドラッグ、暴力、犯罪、若者の疎外。そして、伝統的な先住民社会はさらにもっと苦しんでいる。20世紀に入って、地球の人口は300パーセント増加した。過去40年間で、事実上人口は2倍になった。この事実それだけでも、社会の混乱や伝統的な構造の崩壊につながる。なぜなら、伝統的な価値体系の中には、人口増大と、人類有機体に対して急速に加速するテクノロジーの衝撃を取り扱う機構がないからである。たとえば、CNNやMTVのような地球規模のテレビ、およびマクドナルドやピザハットのような拘束されない市場投機を通しての市場資本主義の一方的な支配は、この惑星上の住民に「グローバリゼーション」の型を強要し、人間価値の「アメリカ化」を引き起こした。そして、その最も大きな衝撃は、常に最も新しい世代に向けられる。伝統的な価値の維持と、現代化を支援することは、まったく完全に矛盾している。
現在の政治構造の価値の観点から、産業発展の運動力をストップさせるものは何もない。問題の真実は、12:60計時周波数による人類種の生物圏の規範からの逸脱が、生物圏を破壊し、かなり早い時期に人類という種そのものを破壊する、倫理的な意味での怪物を生み出してしまったということである。
戦後まもなくして、日本の映画界は、ゴジラと呼ばれる怪物を創り出し、それが登場する人気映画を誕生させた。恐竜時代の生き物が復活したような姿をしたゴジラは、その破壊力を使って、現代日本社会のさなか、あらゆるところに恐怖を引き起こした。そして、事実上、何もゴジラを打ち負かすことはできず、そしてゴジラは、キング・コングよりも優れている。キング・コングは、神話的な形を装った現代の無意識の悪夢、その西洋版である。ゴジラとは何物なのか? なぜゴジラは、あらゆる者の心にこのような恐怖を植えつけるのか? ゴジラは、12:60の経済社会の、真に獣のような堕落した性質を表わす。この12:60の現代化の表側は、豊かな物質的な快適さとテクノロジーの機械装置で、あらゆる者に恩恵を与えているように見える。しかし、その裏側あるいは下側で、12:60のモロックは、ストップできない経済の怪物をつくり出している。それは、実際には人間の魂を破壊し、日本人が、たとえば地球規模のゴジラになるのを容易にしてくれる。それは、不均衡なGNPで、地球上の全生命を維持している生物圏そのものを破壊しているのである。
3.惑星を征服する経済ゴジラ:
現代の倫理的、道徳的な危機をつくり出し、維持している日本の役割
惑星を征服する経済ゴジラであり、現代の道徳的な危機をつくり出し、維持している日本の役割は、その規模において他に比べるものがない。第二次世界大戦後、日本は現代化がどこに向かっているのかを考慮することなく、またその究極のゴールが何なのかを精神的な価値との関係においてとらえることなしに走り続け、生物圏を搾取し、究極的には破壊するべく組織化された一番の社会になった。その証拠をあげてみよう。
日本のGNPは、世界のそれの18.2パーセントを占める。あらゆる日本人は、これが何を意味するかを、いちど立ち止まって考えてみるべきだろう。日本人は、世界の人口の約2パーセントを占める。そして日本列島という生態地域は、世界の陸地面積から見ると1パーセントに満たない。これが意味するのは、日本の産業生産が、その規模と需要に対してまったく不均衡であるということだ。飽くことを知らないゴジラは、惑星生物圏を徘徊し、欲しいものは何でも奪い取り、それをむさぼり、破壊する。この不均衡なGNPによって促進される消費主義が、環境破壊と、非消費的でさらには有毒な廃棄物の大量生産と切り離すことができないことが理解されたとき、日本経済がたった一日でも余分に維持されることが、前代未聞の比率での、弁解の余地のない道徳的にも生物圏に対する犯罪であることがわかる。もし日本が、生物圏を破壊するのに最も良く組織化されているとしたら、それを再生するのにもまた最も良く組織化できないのだろうか?
これまで一般的な観点から現代社会を描写してきた事柄は、特に日本と日本の人々に対して当てはまる。G7の加盟国である日本は、地球環境の破壊、民族闘争の誘発、特に先住民のあいだでのそれ、貧富の差の拡大、それみずからの社会の中で伝統的な社会価値の継続的な崩壊といった事柄に対して先導的な役割を果たしている。4つの問題領域によって定義された日本のG7の利害の分析は、最近のペルーのリマにある日本大使館の人質事件の分析を通して、はっきりと焦点を定めることができる。この事件は、実際には日本の文化的な堕落と道徳的な危機に光を当てるものだ。
どんな状況であるかを受け入れながら、それよりさらに先を考えないこと、問うことをやめ、あるいは受け入れられている毎日の原理を調べようとしないことが、すべての中でも最も大きな悪徳である。現在の日本政府が抑制されない環境の破壊を行なうG7の経済政策に関わっていることと、日本人に入手可能な唯一の生活方法がその消費主義の無意識の受容であるという現実のあいだにある関係が、この種の悪徳の事例である。現在の世界情勢における、日本政府、銀行家や実業家の役割に意識的になることが、この道徳的に非難に値すべき状況を修正しはじめる最初のステップである。事実上、あらゆる「ニュース」を人々に届けるマスコミの主流は、それ自体が事実上、人々と生物圏の利益を犠牲にする形で、無意識に政府、銀行、産業の利益を受け入れ、さらにそれを促進するように方向づけられている。
銀行の利益をメディアが促進する事例は、ペルーの「人質の危機」の本質で示される。ペルーのフジモリ大統領は、日本大使館に捕らわれていた72人の人質を解放する軍事行動に出たことで、日本のマスコミにほめちぎられた。日本のメディアに対して自分のイメージを維持するために、フジモリは青木大使にペルーで最も名誉のあるメダルを授与した。事実上、死んだトゥパク・アマルのゲリラと彼らの家族に対しては、何のコメントもなされなかった。彼らは、外国(日本)の銀行や実業家の利害によってみずからの先祖伝来の土地がさらに搾取されることに抵抗した、不満の募った先住民を代表している。彼らは人質を丁寧に礼儀正しく扱った。そして彼らがペルー政府に要求したのは、刑務所の待遇改善と、捕らわれの身になっている彼らの同志の解放だった。彼らに対する仕打ちの多くが、憲法で規定されている個人の権利に違反していたのだ。
自分たちの土地を搾取する外国の銀行や実業家の利害、またフジモリ大統領の役割に関しての先住民の主張は、どのようなものだろうか? 1997年5月23日号の『ジャパン・タイムズ』は、見出しで「熱帯雨林の保護のため、米国でアマゾンのインディアンがキャンペーン」と掲げた。その本文には、「油田、木材、金鉱採掘会社が地域の先住民族と協議することなく、ペルーのアマゾンに入り込み、河を汚し、魚に悪影響を与えた。(先住民のスポークスマン、ディアスは、)アルベルト・フジモリ大統領の政府が、先住民の権利を減じて、ペルー憲法に変更を加え、地域のインディアンに接触することなくジャングルの資源を開発する会社に許可を出すことによって、国際条約に違反していると述べている」(20ページ)。
では、ペルー政府を支持する日本政府の役割はどうなのだろうか? 『日経ウィークリー』の1997年4月28日号の第一面の記事によると、「人質事件の余波:警備の再検討」という見出しがあり、次のように書かれている。「日本のペルー政府に対する借款は、1996年度で620億円(49,200万ドル)、ペルーにとっての最も大きな援助提供者となっている。日本政府は、昨年8月、ペルーに対しての借款を今後も継続することに同意した……」。日本のペルーへの投資の中でも、三井鉱山精錬所(訳注:英名はMitsui Mining and Smelting Co., 正式社名は不明)や旭化成は、その採鉱に対する利権により特筆される。三菱、トヨタ、日産、ホンダ、サンヨーおよび住友など、日本の大企業の名前をいくつかあげるだけで、それらすべてがペルーとフジモリ政権に利害関係を持つ──先住民とその環境の犠牲のうえで。
日本政府にとっての教訓は何だろうか? 確かにそれは、人道的なものだったり、道徳的なものではないようだ。「知性を結集し、警備、危機管理、そして外交あるいは外交の限界……」が、教訓だ。この引用の元は、ブライアン・ジェンキンズという、米国に基礎を置くクロール・アソシエーツ(Kroll Associates)の副会長で、『日経ウィークリー』によれば、「世界で最も巨大な調査・警備のコンサルティング会社」とのことだ。これは、ただ銀行と政府関係者をマス・メディアが支援していること、および「テロリズム」や「テロリスト」という言葉が単にこれらの関係者が、実際に生物圏や先住民に対して行なっていることを多い隠す煙幕になっているという事実をはっきりと示すだけである。
この人質危機が生じた原因の覆い隠された背景に対して、別な新聞は、リマの日本大使館公邸内のカクテル・パーティでの、人質危機の効力について次のように報告している。「『今まで体験した中でも、最も長いアクテル・パーティだった』と、戦争神経症にかかったモリヒサ・アオキ日本大使は語る……」。これが『ジャパン・タイムズ』5月13日号からの引用である。リマのカクテル・パーティから、新宿のデパート街の電気的な混沌を通って、渋谷の巨大なテレビ・スクーンまで歩く。それが、堕落を知る手短かでありながら素早いレッスンになる。毎日、毎日、かつてないほど早く進行するだけで、そこにはどんな意識もない。
同時に、1997年4月、日本の自動車生産は記録的に台数を伸ばし、その月、ひと月だけでほぼ80万台にも達している。この数字が、他の月も同等だと仮定すると、12か月のグレゴリオ暦では比率的にその12倍の台数である960万台も年間で生産されていることになる。もう一度、自動車の寿命、日本列島という生態地域の規模、そしてアラビアのペルシア湾の油田からもたらされる、これらの車を走らせるのに消費されるガソリンの量がどれほど膨大であるかという事実、そしてこれが他の地域でなく日本で起こっていることを考えてみたい。同時に、自動車や日本の産業によって生じる一酸化炭素は、1995年に記録的な量を示した。2000年までに温室効果の原因となる気体の発生を減少させる約束がリオ・サミットでなされたにもかかわらず、である。もうこれ以上の統計的な数値を引用することは意味がないだろう。要点は、今日の日本の社会に埋め込まれている12:60の生活様式が道徳的に弁護の余地なく、その内から抜本的に変化しなければならないか、あるいはそれみずからを破壊してしまうか、また今後10年から15年のあいだに大規模な生物圏の衰弱により破壊されてしまうか、ということである。
要約:日本経済のゴジラとは、アメリカ人の手による第二次世界大戦の圧倒的な核の敗北のあと、日本人の集合的な意志のとった方向の具現化を表わす。この日本のゴジラは、生物圏の破壊に向かって経済的、テクノロジー的に突進する地球規模の歩調を定めた。その結果が、この惑星のすみずみにまで生物圏を消費する商業主義を普及させるアポカリプス的な規模の、精神の死んだ物質主義の勝利である。これがどのように生じたかは、ほとんど問題ではない。それが非常に急速に生じ続けているという事実が問題なのだ。戦後の日本は、結果的にその征服者である米国よりも、テクノロジー・経済ゲームに長じていることが証明された。驚くほどの敗北から25年で、同じくらい驚くほど優れた技術が1970年の大阪の万国博覧会で示された。その後、日本は1974年にG7の加盟国となった。成田空港での1977年のデモは、ゴジラに対する不満の最後の現われだった。1980年代になると、日本で高まる物質的な快適さのレベルと画一主義が、当たり前のことになった。
G7加盟と、世界に向けての競争基準確立の本当の結果が、1983年のディズニーランドという報賞である。ゴジラは、飼い慣らされてしまったのだ。ディズニーランドは、ゴジラの家庭的な神殿である。日本の少年少女たちは、伊勢神宮に行く前に、まずディズニーランドに行く。ゴジラは、現代日本の魂となった。
4.「時間の法則」によって提起された解決方法。
「過ちが指摘されたときに、あなたはどうするか?」。英雄的な道徳行為
マーケティングが、イデオロギー、精神性、意識にとって代わるところでは、12:60の価値の無意識の追求が、社会的かつ心理学的に次のような形で現われる。
- 生活様式のスピードアップ
- 減少する意識
- 拡大するエゴ
- 有毒廃棄物の日々の増加
1997年の絶対的かつ道徳的な前提と評価は、次のようなものである。すなわち、もはや産業消費社会を継続することはできないこと、そしてあらゆる種類の伝統的な価値観が存続することは望めないことである。産業の拡大を継続的に加速することは、生物圏という人類の生命維持系の犠牲のうえに成り立っているため、このまま行けば、人類自体が2012年以降、生存している可能性も見込めないかもしれない。基準となる世界モデルは、現時点を越えての潮流をほとんど投影できない。ソニーなどの高度なテクノロジーの企業は、新しい「市場性のある」テクノロジーを開発し、それにより生き残りの道を模索するが、どんな新しいテクノロジーあるいはテクノロジーの向上も、古いものにとって代わる新しい製品に依存している。これは、今年の革新が翌年にはゴミになるという「計画的にモノや手段をすたれさせること」と呼ばれる。
またテクノロジーの問題は、テクノロジーの解決策で解決することができない。HFCは、オゾン層に対するダメージをこれ以上与えないようにCFCにとって代わりつつあるが、HFCが急激に増大すると、今度はただ地球温暖化を促進するだけである。テクノロジーの問題にテクノロジーで解決することはできず、技術圏(テクノスフィア)のゴミ捨て場が増えるだけである。それは、「宇宙の残骸」と衝突した環境監視衛星の破壊という最近の出来事が、ひとつの縮図となっている。
現在のG7によって掌握された金融価値、および消費者マーケティングのヴィジョンを与えられた現代の加速する産業と生活様式の傾向は、全体系に突然ふりかかる、ある種の生物圏の崩壊が生じるまでは継続し、人類の堕落のこの最終段階を劇的かつ悲劇的に終了させることになる。この観点からすると、現在の世界のリーダーたちの盲目性やその欲得は、すでにそのすべての決断において、あらゆる精神的、道徳的な配慮を放棄することによって、みずからの終末を準備していると言える。「時間の法則に関する世界会議」によって分析され、提示された解決方法が、現在の世界のリーダーたちの耳に届かないとき、それがおそらく、あるゆる点で最も悲劇的なこととなるだろう。
「時間の法則」の分析によって提示された解決方法は、計時周波数の根本的な変化であり、まず第一に暦を替えることによって為される。自然時間への回帰は、価値がいまだに残っているものを保存し、それにより人間の進化をその次の知性のレベルへと引き上げる。これは、継続的な「外国の投資と産業化」を通しての生物圏の見境のない破壊から、急激に方向転換することを意味するものではあるものの、決して過去に戻ることではない。いずれにせよ、過去に戻ることは不可能である。生物圏とこの惑星地球の地質は、すでに人類の産業テクノロジー、汚染、刷新不可能な資源の消費、何百万にも及ぶ生物種の絶滅によって取り消し不可能な形で変容されている。したがって、ここでの要点は、さらにはっきりと抜本的なものになる。すなわち、完全な破壊が人類社会と文明の機構を圧倒する前に、人間知性の行為を示すということである。
このように劇的に自己に課す、人類社会の変容こそが、現在の12:60の価値によっては思考不可能な、英雄的で壮大な規模となる。日本の社会こそが、現在のグローバリゼーション(地球規模の産業化)から銀河文化へと向かう、劇的な自己受容された転換への枢軸であり、唯一の可能なポイントであることが、「時間の法則」の前提である。日本人がグレゴリオ暦を使うようになったのは、1873年以降のことにすぎない。唯一の非西洋国で、西洋の産業化レベルを獲得するのに成功したこと、および戦争が次の転換点を迎えたこと、すなわち1945年の広島の原爆である。この地質学的に衝撃力を持ち、人間にとっての悲劇的な出来事が生じたにもかかわらず、日本は前進し続け、25年もたつと、産業生産と完全な消費社会の開発において、その戦時中の敵よりも優れ、それにとって代わった。それだけいっそう、戦争(防衛)経済を維持する必要のないくらい効率的になったのである。1983年、日本の「アメリカ化」の証明は、東京ディズニーランドができたことでより明らかなものになった。
1988年から1989年にかけての「バブル経済」の崩壊は、冷戦終結後の1990年、G7の世界支配によって相殺された。G7は、それまでの裏で動いていた16年間のあと、公共にはっきりと姿を表わした。それにより日本の経済は、「歴史後」の金銭価値が装備された企業構造に組み込まれ、それと密着して進行するようになった。これにより、経済の崩壊は、生物圏が人間の秩序を崩壊させるまでは生じなくなった。あるいは、人類の秩序の中で、優れた知性が時間の法則を理解し、みずからによって英雄的な変化を引き起こすまでは。
日本がだいぶ後になってから現代産業社会、正確にグレゴリオ文明として説明される社会に参入したことは、特にグレゴリオ暦の到来の前に何千年もの文化的な歴史を持っていたという点で、その優位性を示すことである。明治天皇は、グレゴリオ暦を1873年1月1日から採用した。それは、今から124年前のことにすぎない。それに比べて、米国は、グレゴリオ暦のひとつの創造物である。先住民族の奴隷化と大量殺戮に組み込まれ、一貫した文化的、精神的な歴史を持たない米国は、機械的、物質的なグレゴリオ文化の価値と方法以外のものをほとんど知らない粗野で即席の社会である。過ちが指摘されたときに、あなたはどうするのだろうか?
5.実際的なプログラムによる解決方法:1997〜1998年の大きな時間の改革の提案
もし日本の社会が、生物圏を破壊するのに最も一致団結し、組織化されているとするなら、それはそれを再生するのにも一致団結し、組織化されうる。まず第一にゴジラのイメージ、すなわち魂を失った生物圏を破壊する恐竜のような12:60の価値の具現を生み出したのが日本だったのであれば、みずからの竜を殺し、世界に新しい英雄的な勇敢さ、その度合いを世界に示すのもまた日本だろう。それが即座に神話的なものとなり、前代未聞のこととなる。
どうすればよいのだろうか? この英雄的な行為を達成するための提案は、大きな時間の改革、「1997年から1998年にかけての大化改新の時間」である。この時間の改革は、今日の地球社会で最もよく知られた日本語の名称である二つの先進企業──トヨタとソニー──に対して詳細な道徳的な訴えをすることである。トヨタは、重工業、自動車における主導的な役割を果たしており、すべての地球産業文明の要であり、支えである。ソニーはハイテクの「エンターテインメント」、すなわち地球規模の文明を動かし続ける人々の集団にデジタルのアヘンを打ち続ける主導的な役割を果たしている。トヨタが生産する車は、その機械に対する至高の中毒状態を代表している。「これなしには、どんなエゴも何もしたくない」というわけである。広告とマーケティング業界の巧妙な仕掛により、人々が買うものは、その機械そのものというよりは、ブランド名であり、自分のエゴを満足させてくれるものなのである。トヨタというブランド名の背後には、自動車があり、先述した次の事柄に関して大きな役割を果たしている。
- 生活様式のスピードアップ
- 減少する意識
- 拡大するエゴ
- 有毒廃棄物の日々の増加
「トヨタは、ケニアのナイロビで何をしているか?」という広告がある。生物圏の道徳的な問題に対して、四つの前述された要点を考慮すると、ここで次のように同意しなければならないだろう。「はい。トヨタは、ナイロビで何をしているか?」、トヨタは地球規模のネットワークを持っている。11,000のサービスセンターを持っており、それを使って世界中に情報を容易に普及させることができる。その情報とは、大きな時間の変革と生物圏のために行なうこと、できることに関する情報である。
ソニーのようなソフト産業の典型タイプは、大衆を何らかの作業に従事させ続けている。たとえばソニーのウォークマンがあれば、労働者は誰でもバスや地下鉄に乗っているときに、自分たちがどこにいるのか、自分がどういう理由で何をしているかについての考えを持たずにいられる。ソニーの基盤は、歩調の早いデジタル・テクノロジーに基づく。ソニーは、新しい製品を作るための「新しいテクノロジー」に依存している。これが真に意味することは、それが計画的にモノをすたれさせる──今年のテクノロジーは、翌年のガラクタ──流行を決定する者であるということである。したがって、ソニーは、地球規模で寿命の短い製品をつくる主導的な役割を果たしている。それらの製品はすぐにゴミ箱に投げ捨てられる。しかし、どんな理由で? 利益のためである。ビジネスにとって良いことは、生物圏にとって悪いことである。その最新のマーケティングで、ソニーはみずからを「デジタル・ドリーム・キッズ」と呼んで、売り込んでいる。これは、ほとんど無意味な詐欺にほかならない。
ソニーあるいはトヨタの重役たちは、真に環境の未来を考慮しているのだろうか、ましてやブランド名のついたガラクタのない、人類の真の未来を考えているのだろうか? もちろん、この質問をソニーの人たちがみずからに尋ねるということはおそらく考えられない。だが、真の普遍的な道徳性、真の客観的な分析は、狭量な企業や国家の忠誠の全領域を越えなければならない。企業の重役職の者たちは、重役である前にひとりの人間存在である。死は、その人が企業の重役であるか否かに注意を払うことはない。重役職の者たちを人間である以上にさせているもの、それによって真実の価値を減じているもの、それがこの惑星を非人間化し、はるか遠くからその天然資源を強奪し、枯渇させることを容易にすると共に、家庭にいる人々を時計、機械、金銭のロボット奴隷に仕立てあげている。いまや企業という仮面をはずして、次のような質問をする時だ。「いったいどんな道徳的な知性が、記録的な数のガソリンを消費する新しい自動車、およびデジタル・テクノロジーの62時間も継続的にプレイ可能なウォークマンを生産するというのだろうか?」。
事実、毎年、豪華な企業の年次報告書が新しいマーケティング・キャンペーンであふれる企業利益を示せば示すほど、生活の質は、減少するばかりなのである。
12:60−13:20の計時周波数の分析に基づく詳細な提案は、トヨタやソニーに対して彼らが目指していることをしばらくやめ、客観的に一年間の生産の一時停止を考慮してもらうように請願することにある。そして、その代わりに、人類の生物圏の研究と教育に焦点化してもらうことである。計時周波数の客観化は、人類社会と、その生物圏への衝撃に対する道徳的な評価の基準をもたらす「時間の法則」の一側面である。「時間の法則」が示すように、計時周波数の分析は、グレゴリオ暦の機械的な計時基準の衝撃が、生物圏にどのような影響を与えたかという評価に基づく。「時間の法則」は、解決策をも提示する。「13の月の暦と、暦を替える平和の計画、文化による平和・生物圏主体の平和」で、それには「はじめての生物圏の権利の惑星集会」の決議も含まれる。また同時に、「時間の法則に関する世界会議」(東京、1997年、宇宙の月23日〜28日)で提示される完全な時間の科学の原理と銀河文化の基礎も、これに含まれる。
科学的、道徳的に客観的な観点からすると、トヨタやソニーが一年間の生産作業休止を呼びかけないことに、どんな理由もありえない。トヨタもソニーも共に、記録的な利益を発表し続けている。自動車は近年のテクノロジー的な考案品である。ソニーがその先駆けとなった娯楽製品は、さらに最も最近のことである。人類の生理は、車やウォークマンに依存してはいない。明治天皇はグレゴリオ暦を採用するという決定を下すことができたが、その暦はいまや過ちであり、悪徳の常軌を逸した計時基準であることが証明された。同様にトヨタやソニーの重役は、この暦を拒否し、「13の月の暦」を採用することは容易なはずである。「13の月の暦」を採用するという「トップからの」決断が、すべての利益を一年間の研究開発プログラムに使い、またすべての資産をそれに転じる計画的な決断がそこに付随する。双方の企業からのマーケティング専門家が、新しいキャンペーンを実施できるだろう。それは、「地球規模の廃棄をやめて、別の道を模索する。私たちは人間としてより良い仕事をする、それが生物圏に対する義務ではないだろうか?」。
これにつけ加えるべきポイントは、遅すぎるようになる前に創造的に行動しはじめるということである。人間が自然と再び調和するようになる、よく考えられた変化のプログラムを通して、どんなものがもたらされるにせよ、それ以前に環境のカタストロフィー(大異変、大災害)による社会の崩壊が予想されるからである。
過ちが指摘されたときに、変化を引き起こすのに、何を遅らせることがあるだろうか? 以下に述べるのは、日本の社会が、グローバリゼーション(地球規模の産業・金融化)から銀河文化へとシフトし、はじめての惑星社会となる際の歩みを設定できるようにするのに必要なステップである。また、それを考察するために、7つの要点をしるしたプログラムだ。日本が進むとおりに、世界もまた進むことだろう。
- 注意深く設定された準備的な研究(第一四半期、太陽銀河年1997年〜1998年、磁気の月1日、7月26日から、自己存在の月7日、10月24日まで)に従い、ソニーとトヨタは、みずからが模範となること、および一年間の生産中止を宣言する。段階的な生産の中止は、自己存在の月8日(グレゴリオ暦10月25日)にはじまり、その生産中止は、共振の月15日(1998年1月24日)に完了する。昨年からの余剰利益は、従業員の面倒を見るために使われる。それと共に企業は、一年間の研究開発プログラムで、さらなる産業化と惑星生物圏の廃棄物とは異なる別な道の模索を宣言する。
- 「地球規模の廃棄をやめて、別の道を模索する。私たちは人間としてより良い仕事をする、それが生物圏に対する義務ではないだろうか?」。ソニーとトニタは、生物圏、新しい時間、改暦に関する集合教育のために、みずからの従業員のあいだでのプログラムを確立する。また、より高度なレベルの研究開発を、DNAの修正および有毒廃棄物溶解のためのテレパシー・テクノロジーに向ける。政府の協力も、来たる1997年12月、大阪での環境サミットのために、現在の政治形態から根本的に離れるよう要請がなされる。
- 電通との協力で、日本やその他の地域でのマス媒体のキャンペーンが行なわれる。トヨタやソニーによって、新しい発見を促進し、生物圏、新しい暦、あらゆる社会形態やレベルに浸透する新しい時間に関する教育プログラムを拡張する新しい方法を見いだすことを奨励する。また、そのためにエンターテイナー、科学者、スポーツマン、教育者などを登録する。
- トヨタとソニーは、一年間にわたる生産の中断に他の競争相手の企業を参加させるコンテストを促進し、廃棄物生産の消費主義の基盤を打ち砕く。それと共に、学生や子供たちを、競争からは離れた、新しい価値観や社会活動の道へと向かわせるように動員するプログラムが開発され、実行に移される。
- プラネタリーストアを開発し、貿易黒字を環境の産業廃棄物により強制退去させられた先住民の人々やその他の集団のための救済プログラムに変換する。そして、ソニーやトヨタの販売店もしくはサービス窓口などを通して、地球規模の新しい教育を普及させるキャンペーンに的を絞る。
- その他の経済関係者に日本の決断の正しさを納得させる外交的な戦略を開発し、現経済の解体と、生物圏再生のための地球規模のキャンペーンに着手する。そうすることで、地球経済全体が、1998年7月26日までに一致した行動がとれる準備ができるようにする。
- 2005年に開かれる中部地方の万国博覧会を、「産業以後」の世界の現実のための博覧会とする。ちょうど1970年の大阪万博が、35年前の日本のテクノロジー革新の展示となったようなものである。これは、1998年7月25日までに、自然と調和のとれた社会価値発展、すなわち「アスファルトから庭園へ」の日本社会変容のための変換プログラム、その第1段階のゴールを確立することによってなされる。1998年7月26日、日本の天皇は、新しい日本の価値と社会秩序プログラムを、世界のその他の地域へと公表し、あらゆる人々に「生物圏から精神圏への移行」に協力するよう要請する。
生物圏の法則と理論によれば、また時間の法則と科学によれば、私たちは「生物圏から精神圏への移行」と呼ばれる特別な期間にいる。そして、生物圏は危機的な状態にある。人間の心──精神圏──は、出来事の力、もしくはそれみずからの自己反射的な理解力のどちらかによって、あるいはその双方によって変化する。これが、「時間の法則」の機能であり、「時間の法則に関する世界会議」の目的である。すなわち、これまで無意識だったことを意識化することである。思考不可能なことについて思考することである。そして「時間統制」への扉を開くことだ。
これだけでも、ソニーとトヨタの重役によって討議されるのであれば、それはこの研究を読むのに十分に勇敢な誰かが、その責任を引き受け、その根本方針に注意を払うようにならなければならないことを意味する。これを誰がやるのか? 生物圏の政策や「時間の法則」の形勢を変える最初の者になるのは誰だろうか?
付随する補遺、「多武峯の13重の塔の預言」は、すべての日本人に自然と調和のとれた道に向かう13の月の道に戻ることによって、過去、現在、そして何らかの価値を保存する未来の可能性を考えてもらうための激励として提供される。
宇宙の月18日、黄色い律動の人、1997年7月14日
倫理研究所、客員教授
J・アグエイアス──ヴァルム・ヴォタン
参考文献、他:
(訳注:日本語書籍および日本での正式な翻訳物がある場合には日本語で記載。他は英語のまま)
◆『13の月の暦、1997〜1998』(PCC東京、その他、ブラジル、米国、コスタリカなど、世界各地で
刊行)
◆『13の月の暦・説明書』(『13の月の亀』と『13の月の動き』の合本、PCC東京)
◆『銀河文化の創造』(高橋徹著)
◆『「新しい時間」の発見』(ホゼ&ロイディーン・アグエイアス著)
◆The Call of Pacal Votan:Time is the Fourth Dimension, (J. Arguelles)
◆The Story of Time, The Story of Turtle and Tree, (J. Arguelles)
◆The Telektonon of Pacal Votan, (J.& L. Arguelles)
◆Dreamspell, the Journey of Timeship Earth 2013, (J.& L. Arguelles)
◆『マヤン・カレンダー』(高橋徹著)
◆The Dynamics of Time, (J. Arguelles)
◆Discovery of the Law of Time, (J.& L. Arguelles)
◆Principia Mathematica of the Fourth Dimension, (J. Arguelles)
◆Complete Guide to the Rinri Project, (J. Arguelles)
◆The 20 Tablets of the Law of Time, Sixteen Year Telektonon Cube of the Law, 1997-2013,
(Valum Votan)
◆Earth Ascending: An Illustrated Treatise on the Law Governing Whole Systems, (J. Arguelles)
◆Vamos Salvar el Planeta, (J.& L. Arguelles)
◆Complete Guide to the History of the Thirteen Moon Calendar Change Peace Movement, (J.& L.
Arguelles)
◆Complete Guide to the First Planetary Congress of Biospheric Rights, (J.& L. Arguelles)
◆Complete Guide to the Galactic Culture Master Plan, (J.& L. Arguelles)
◆Pacal Votan and Judgement Day, (J. Arguelles)
◆The Mayan Factor:Path Beyond Technology, (J. Arguelles)
◆The Biosphere, (V.I. Vernadsky)
◆Problems in Biogeochemistry?,(V.I. Vernadsky)
◆Traces of Bygone Biospheres(A. Lapo)
◆The I Ching and the Genetic Code, (M. Schonberger)
◆The Roerich Pact and Banner of Peace, (N. Roerich and Roerich Pact and Banner of Peace
Commitee)
◆Web Site:http://www.azstarnet.com/〜mayan/invisiblecollege.html
■13の月の暦に替える平和の運動
時間の法則に関する世界会議
ホゼ・ヴァルム・ヴォタンと
ロイディーン・ボロン・イク・アグエイアスからのメッセージ
1997年8月16日〜17日、磁気の月22日〜23日、
ハーモニック・コンバージェンスの10周年の日に北海道に集まる、
「地球共同体」を支援するすべての長老たちや先住民のスポークスマンの方へのメッセージ。
正確に10年前にはじまったハーモニック・コンバージェンスは、地球に新しい時間をもたらしました。この新しい時間とは、13の月という起源の時間で、それはいまや時間の法則の新しい基準になっています。「新しい全地球共同体(ホール・アース・コミュニティ)」を構成しつつあるすべての人々は、この新しい時間の基準、「13の月の暦」のもとに集い、それに参加しています。
現在のこの瞬間から、この聖なる地球の表面でみずからの道を維持している、アイヌ、ラコタ、カイオワ、マプチェ、ケチュア、マオリ、そしてその他すべての先住民の部族によって守られている太古の先住民の声(代弁者)は、聖なる道に回帰しようとするあらゆる人々による「新しい全地球共同体」の真の声となります。いまや、進路を変更して、獣から雷を奪うときがやってきています。G7の獣とその生物圏を破壊する企業連合、ビニールでラップをかけられ、パッケージ化されたテレビのような頭脳は、再生された「全地球共同体」の拡大する心と知性にとってかえられます。
「時間の法則」は、地球の人々にとっての決断をはっきりとしたものにします。すなわち、時間の新しい基準に参加し、この「全地球共同体」の中で生まれなおすか、それとも古い時間の道徳的な沈滞状態の中で死ぬかのどちらかです。「地球の普遍的な信仰」は、四次元的な「全地球共同体」の確立を宣言します。それは、地球の心──精神圏(ヌースフィア)──という聖なる輪の中に生きる人々の共同体です。
ひとりのグレートスピリット、アラー、神、フナブ・クは、その祝福をこの「新しい全地球共同体」に惜しみなく与えます。聖なる道は、13の月という聖なる時間として再び開かれました。新しい木は植えられ、その虹色の花が地球の四次元的な心として開花しています。私たちは、精神圏です。地球は私たちを新しい創造へと導くかたちで夢見ています。新しい時間の中で、共に歓びを分かち合いましょう!
月の月6日
■「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」の
要約、再検討、勧告
要約・注:
「時間の法則に関する世界会議」のセッションを終えた直後、会議召集者のヴァルム・ヴォタンとボロン・イク(ホゼ&ロイディーン・アグエイアス)は、「ティネッタ・ムハンマド女史に支援される会議(時間の法則に関する世界会議)に対するメッセージ」を、ルイス・ファラカン名誉牧師から受け取った。ルイス・ファラカン牧師は、「西洋において失われ、見いだされたイスラム共同体の奉仕者」である。ティネッタ・ムハンマド女史は、会議の参加者であり、鍵となる証人のひとりだった。このメッセージは、会議の4日目に、普遍的な信仰(UR)の記念セレモニーの一部として読まれることを意図したものだった。私たちは、この報告の最後にファラカン名誉牧師のメッセージの全文を含める。なぜなら、このメッセージが、「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」の目的を要約しており、この要約のガイドラインとなると思うからだ。特別に注釈のないかぎり、以下のすべての引用は、このファラカン牧師のメッセージからである。
ファラカン牧師は、『コーラン』の第103章「日ざし傾く頃」を使って、会議の本質と目的を承認する。この会議は、PANジャパンが主催し、東京の倫理研究所本部のホールで、預言の第4年、宇宙の月23日から28日にかけて開かれたものである。
「日ざし傾く頃にかけて。おしなべて、人はみな浮かばれぬもの。そうでないのは、信仰に入り、義(ただ)しいことに精出して、かたみに真理(まこと)勧め合い、かたみに忍耐勧め合う人」(『コーラン』第103章)
会議が開かれた理由は、神聖に定められた計時周波数、13:20から人類が逸脱したことによる。会議の目的は、真実──時間の法則──に立ち会い、それを支持し確認すること、そして、正しいことに精出して、真実を勧め合い、真実に伴う忍耐を勧め合うことだった。これらの目的は、この催しの6日間に出席した人々によって十分に果たされた。
“日ざし傾く頃とは世界の終わりのことで、それは聖なる秩序からはずれたこと、そして時間の基準によって裁かれる。どんなものであれ、秩序からはずれ、調和からはずれたものは、時間の法則がその終わり、その元で宇宙が創られた法則と調和していないすべてのものの終わりを宣言する”
聖なる秩序とは、その参入が「法廷」と「会議」の成功裡の終了により確約された、時間統制である。「時間の法則」は、ひとつの統一的な聖なる法則だ。その科学的な発見が会議の基礎であり、T(E)=Artという公式として、はじめて人類の惑星共同体に対して発表された。時間の基準とは、「13の月の暦」、その平和の運動の構成員が開いた「会議」と「法廷」である。聖なる秩序、時間の法則、そして時間の基準の公の発表が私たちの時代(時間)の聖なる指令を確立した。この聖なる指令は、6日間の催し、「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」で成就された。この指令を成就する目的は、「時間の法則」と、新しい時間の基準「13の月の暦」を、惑星地球の全存在のために至高の創造者によって定められた新しい秩序と調和の尺度として決定的に確立することだった。
“『コーラン』によれば、アラー(神)は、その創造の出来事を制御する。これが意味するのは、宇宙のあらゆるものが時間の法則に応じて機能しているということである”
「法廷」と「会議」の6日間の進行は、法則の立方体の6面とその6段階、および新しい時間の意識的な意識、「13の月の暦」、テレクトノン、ドリームスペル、さらにそれに関係する知識のすべてに対応していた。このようにして「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」は、「時間の法則」に応じて開かれ、この法則に示された聖なる方向と人間精神を結びつけるためにその指令が守られた。したがって、この催し全体の進行からもたらされた真実とその結果は、聖なるものであり、参加者に対しての拘束力を持ち、「会議」の完了に伴い義務として生じてくる戦略によって強制されるべきである。「会議」は、この「要約、再検討、勧告」の提出によって公式的に終了する。
“人間存在、アラー(神)の創造物の中でも最も偉大な者も、時間の法則によって機能するべく創られ、なんであれ時間の法則に反することを私たちが行なうと、それが私たちの動きに停止を生じさせ、究極的には私たちの物事を終わらせる。人間存在と国家の進歩は制限される。なぜなら私たちは、私たちがそれによって創造されたところの、時間の法則に一致していないからである”
ルイス・ファラカン名誉牧師の「時間の法則」の説明は、「時間の法則に関する世界会議」のもとになった原因と条件を確立する。「時間の法則」の発見により、時間の真の性質に気づくことで、「時間の法則に関する世界会議」は、みずから製造した時間の型の中で迷子になった逸脱種(人類)のための聖なる矯正として開くことができた。
“アラー(神)の敵が偽りの時間の暦を確立し、私たちは、時間を偽りの基準で測りはじめた。そして、それは私たちの世界と動きが存在するのをやめるという、時間の問題にすぎない。もし私たちが苦しんでいる損失をひっくり返したいと望むのであれば、私たちはその時間に一致しなければならない。私たちが、時間の法則と、それによってすべてのものが正しく測られる時間の基準を含んでいる、明らかにされたアラー(神)の言葉を固守すれば、世界、国家、そして人間生活の荒廃はひっくり返すことができるだろう”
「審判の日の法廷」の目的は、偽りのグレゴリオ暦によってつくり出された過ちを認め、それによって偽りの時間の現代世界の精神的な無感覚状態をひっくり返す。これは、「法廷」の2日間で達成された。すなわち、「千年紀の犯罪:バチカンの発見の教義−グレゴリオ暦、1452〜1582年」の事例の提示および、審判の日の円卓と、日本の子供たちの使節によって代表された、原告である生物圏と地球の人々に対する「13の月の暦」の儀式的な授与、である。円卓には、南米コロンビア、カトリック教会(バチカン)のサレジオ会会員、ルイス・アコスタ神父が出席し、グレゴリオ暦に対する生物圏の事例を、その暦を推進した組織であるバチカンの代表の前で提示するという、法廷の目的を満たした。
“アラー(神)は、聖なる時間の法則に応じて機能しない、反対の世界を存在させることを許した。したがって、この世界、国家、政府、制度、そして人々の寿命は短縮された。地球は病に満ちあふれ、その生態系は誤って機能している。脳の細胞は、本来ならば時間の法則に正確に関連づけられているにもかかわらず、その真の能力に一致した形で機能していない”
誤った時間の基準に従うことにより、人類はそれみずからの審判の日をもたらした。私たちの生物圏と私たちの存在のあらゆる側面、私たちの細胞レベルの共振と遺伝的な構成までもが、逸脱的な12:60の計時周波数に応じて動く人類全体によって影響を受けた。「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」は、この逸脱を包括的に認めることを公式化した。そこには、時間における過ちと犯罪を要約する4枚の地図も含まれた。
・地図1:初期の世界、先住民の13の月の亀の宇宙無意識の世界。
・地図2:千年紀の犯罪、発見の教義、1452〜1582年、アルクトゥルスの観測者が新世
界の13:20文明の意図的な破壊に立ち会う。
・地図3:G7の世界(1990〜1997年)、カルマ的な発見の教義の成就と12:60の時間
の逸脱。
・地図4:時間統制、四次元の時間世界、共振する人類と惑星。
会議の初日の「時間の法則の20の銘板」の提示は、私たちのDNAとテレパシー的に一致する脳の細胞を回復させる知識の基礎を確立した。その翌日からの会議は、「時間の法則の20の銘板」と来たる16年間の法則の立方体の全秩序体系の意味とその暗示内容を詳述した。「時間の法則の20の銘板」を包括的に明示した結果、DNAの個別の知識と、その調整のためのテレパシー的な手段がいまやどんな人間にも毎日の実践として入手可能になっている。これは、すべての預言の最高の勝利である。
再検討:立方体の7段階としての7日間
「時間の法則」に一致した「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」は、時間統制の共時性秩序の中の非常に特別な時間の連続を満たした。催しの6日間は、正確にパカル・ヴォタンのテレクトノンの預言の第4年、「勝利は確立する」の、13番目で最後の月の最後の6日間にあたっていた。28日間のテレクトノンの中で、これらの6日間は、16日間の戦士の立方体の旅のあとに続くもので、舵取りの塔(23日)、天上歩行(24日〜27日)、そして精神の塔(28日)で構成されている。
最初の2日間、キン37、赤いスペクトルの地球と、キン38、白い水晶の鏡が「審判の日の法廷」だった。「時間の法則に関する世界会議」は、キン39、青い宇宙の嵐にはじまったが、それはまた青い宇宙の嵐(1992年7月26日)にはじまったタイムシフトの5年間のホルトゥンを完結させた。この観点からすると、「時間の法則に関する世界会議」は、タイムシフトの決定的な結論だった。宇宙の月25日、青い宇宙の嵐は、5日間の締めくくり、「時間をはずした日」、すなわち「法廷−会議」の連続の7日目で終了する73番目の倍音色彩のはじまりの日でもあった。マヤ人は、この5日周期をワイエブ、すなわち毎年の太陽銀河年を閉じる浄化周期として知っていた。このように「審判の日の法廷」のカルマ的な清浄と純化に引き続き、「会議」がいくつかの時間周期のクライマックスとなった。
- 太陽銀河年とその5日周期の締めくくり。
- 「144日間のハーモニック・コンバージェンス」の144番目の日、黄色い磁気の種、キン144、1993年7月26日にはじまった預言周期の第4年。
- 1992年7月26日、青い宇宙の嵐に始まったタイムシフトの5年間のホルトゥン。
- 1987年7月26日、白い銀河の魔法使いにはじまった、ケツァルコアトル・プロジェクトの2つのホルトゥン、あるいは10年周期。そしてこのプロジェクトのはじまりにあたる、1987年7月26日の白い銀河の魔法使い自体が、より大きな13の天国と9つの地獄の預言周期、AD830〜1987年を完了させた。
加えて、6日間プラス第7日目、「緑の日」あるいは「時間をはずした日」もまた、四次元の時間の科学の根にある、法則の立方体の宇宙論をなしている。その基礎にこの知識をもった、「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」の進行は、あらゆる側面を意識的かつ無意識に満たし、それ自体が「時間の法則」の基準に一致したものになっていた。
時は、芸術である。この6日間、プラス1日のあいだに生じたすべてのことは、儀式的に定義された状況の中で起こり、芸術的な性質を持っていた。毎日の午前中のプレゼンテーションは、スライド上映で完結した。オープニングのインディアン・ドラムの演奏はホールの暗がりで、全地球のスライドだけが映し出される中に鳴り響いた。それが、6日間全体の雰囲気を設定した。人類のための審判の日、時間統制の中での惑星地球の復活が、「法廷」と「会議」の本質を呼び起こした。「会議」のはじまりと終わりに吹き鳴らされたほら貝それ自体が聖なる空間を作りだした。ホールの片側の壁にはブラックライトで照らし出された小野一也氏のマンダラ絵画、もう一方の壁には、「時間の法則の20の銘板」の展示が行なわれた。「会議」のそれぞれの日は、ボロン・イクによるオリジナルの詩の朗読と、それに付随する歳森今日子氏のオリジナル音楽で幕を閉じた。
【第1日】立方体の底面、心の平面。舵取りの塔、時間船地球2013:審判の日の法廷、千年紀の犯罪、マヤ文明の大量殺戮とバチカンの世界の征服のプレゼンテーション。日本の教訓、高橋氏の証言、「1973年1月1日、日本はどのようにしてグレゴリオ暦を採用したか」。山口氏の証言、「日本の価値観の堕落、13:20の生存、滝の下で」。
【第2日】立方体の右面、意志の平面。生物圏の事例のプレゼンテーションの完了と、審判の日の法廷と円卓の公聴会の召集。法廷の構成員、証人、議論の結びは、弁護側の代理人、イヴォネッテ・リヴィティ・マスカラ、起訴側の検事、ヴァンディール・ナタル・カサグランデ、沈黙の証人、ルイス・アコスタ神父、召集者ヴァルム・ヴォタンによって行なわれた。審判の原告側への裁定:日本の子供たちの使節への「13の月の暦」の贈呈。
【第3日】立方体の左面、意志の平面。「時間の法則に関する世界会議」のオープニングの日、T(E)=Artの公式の完全な例としての「時間の法則の20の銘板」のプレゼンテーション。この公式で、T=13の月×16年=208月、832週間、(E)=DNAコード(8×8)64コドン×それぞれ13の順列、1年で52の順列=52×16年=832週=832コドンの順列、16年間、1週間につきひとつ。Art=惑星マニトウ、惑星地球の生物圏の集合的な四次元の意識である。ヴァルム・ヴォタンのプレゼンテーションは、午後に虹の神学の諸側面を語るアコスタ神父の説明で完了した。その日は、ロイディーン・ボロン・イクの詩、「青い宇宙の嵐」のオリジナル音楽とその朗読で幕を閉じた。
【第4日】立方体の背面、精神の平面。時間の法則と新しい時間の科学:共振場のパラダイムの創造、『アース・アセンディング』から「時間の力学」まで、意識としての時間の進化を説明。そこには地球規模のテレパシーにおける「倫理プロジェクト」を含む。ヴァルム・ヴォタンの午前中のプレゼンテーションは、新しい時間の科学の主要な特徴について。午後は、新しい時間の物理学者、マーク・カミングズ氏のデカルト的な座標と放射状母体の批評と説明。そして、江本氏の新しい時間の科学の調和的な物差しであり基礎としての「13の月の暦」についての証言。その日は、ロイディーン・ボロン・イクの詩、「黄色い磁気の太陽」のオリジナル音楽とその朗読で幕を閉じた。
【第5日】立方体の前面、精神の平面。「時間の法則」、「世界規模で13の月の暦に替える平和の計画」の社会的な実施と、「はじめての生物圏の権利の惑星集会」の誓約と決議。ヴァルム・ヴォタンの午前中のプレゼンテーションに引き続き、午後はメキシコの世界連邦の会長、ラインハルト・ルーゲ氏が自然時間に変えることについて、パン・ブラジルのヴァンディール・ナタル・カサグランデ氏が、ブラジルにおける「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」の発展と戦略について詳述。その日は、ロイディーン・ボロン・イクの詩、「赤い月の竜」のオリジナル音楽とその朗読で幕を閉じた。
【第6日】立方体の上面、心の平面。「時間の法則」と「普遍的な信仰」。ヴァルム・ヴォタンが、歴史以前から歴史以後に至るまでの人類の精神的な進化の文脈の中で、普遍的な信仰の意味を概説。それは、イスラム共同体のティネッタ・ムハンマド女史の、普遍的な精神性の惑星規模の性質についてのプレゼンテーションで補われた。その日は、ロイディーン・ボロン・イクの詩、「白い電気の風」のオリジナル音楽とその朗読で幕を閉じた。会議の最終的なフィナーレには、パン・メキシコのマリア・エステル・エルナンデスによって、参加者全員の統一の輪がつくられた。
【第7日】立方体の中心、心のヘプタゴノン、時間をはずした日。会議参加者のうち約50名が、会議の開かれた東京の倫理研究所本部から、倫理研究所の教育施設のある御殿場に前日までに移動した。そのグループは、当日の朝早くから、富士山の臨める地球規模のテレパシー瞑想、「時間船をドック入りさせる」に最適な場所に集まった。その日の午前中の後半には、ヴァルム・ヴォタンが新しい毎日の訓練、「コドンを立方体化する」の特別な技法を説明した。
【第8日】新年の朝、黄色い倍音の種、不可避の出来事のはじまりの日に、22人の人々が東京の明治神宮に集まった。そこで、明治天皇やその他の人々の先祖の精神に、グレゴリオ暦の時間はいまや終わり、新しい13の月の時間がはじまったことを報告する簡単なセレモニーを開いた。このセレモニーには、新しい時間と新しい暦のうえで、天の祝福を先祖の精神に願う要素も含まれていた。
勧告と戦略:バチカン、日本、イスラムの13の月
日本・東京の「時間の法則に関する世界会議」は、「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」によって開かれた二つ目の会議だった。1996年、ブラジルのブラジリアでの第1回目の「はじめての生物圏の権利の惑星集会(会議)」は、暦を替えることの包括的な意味を詳細に説明する目的で開かれた。第2回目の会議は、「時間の法則」を改暦に権限を授ける至高の基準として公式化するため、審判の日として現在の世界情勢の状況を定義するため、そして時間における偽りのあがないとして「時間の法則の20の銘板」の啓示を確立するために開かれた。
二つの会議がブラジルと日本で開かれるという選択は、戦略的なものだった。ブラジルは、生物圏の破壊が最も顕著で明らかな惑星の生態地域を代表する。日本は、ブラジルのようなはるか離れた場所で生物圏を破壊するのに最も効率的に組織化された社会を代表する。二つの会議の完了で、二人の調整仲介者、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクの「13の月の暦に替える平和の計画」の意味と価値を伝える任務が成し遂げられた。二つの会議は、「13の月の暦」と「時間の法則の発見」の意味を公的かつ公式的にはっきりとしめすという義務を果たした。二つの会議はまた、「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」が、来たるべき七世代の人類の利益と全生命のために、可能なかぎり早く新しい暦と新しい時間を確立するという深刻な意図を持つことをも証明した。
二つの会議は、惑星平和の前代未聞の時代を確立する地球規模の戦略を具体化するという責務をはっきりと実現した。平和への戦略は、改暦および時間の科学と法則という四次元的な知識の基礎に素早く移行する行為と切り離すことができない。全人類と生物圏の情勢に対する誤った計時周波数の影響、および包括的な改暦を実行する可能性に対する研究と理解という8年間の任務の観点からすると、戦略的に焦点化される4つのはっきりとしたターゲットがある。それは、バチカン、日本、イスラム、そして「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」である。
- バチカン。「世界規模で13の月の暦に替える平和の計画」によってとって代える対象となっているグレゴリオ暦は、バチカンによってつくり出された道具であり、そこにはいまだに重要な意義がある。グレゴリオ暦を「13の月の暦」に替えることは、その改暦をバチカンが支持するのであれば、すぐに成し遂げることが可能だろう。ブラジルのような地域での「13の月の暦に代える平和の運動」の確実性と永続性は、法王や枢機卿会の注目を喚起する強力な動機となる。1998年7月26日、グレゴリオ暦の日曜日は、「13の月の暦」の磁気の月1日の日曜日である。この時期に新しい暦への調和的な移行が、バチカンによる改暦に公共の支援が得られる大きなきっかけになる。バチカンのヨハネ・パウロ二世には、1993年から改暦に関しての情報が与えられている。アコスタ神父が7日間にわたって会議に出席したことは、バチカンとの創造的な出会いの機が熟していることを裏付けてくれる。
- 日本。G7国家の主要国である日本社会が企業文化から銀河文化へと変容することは、世界の残りの地域に関して同様の可能性を即座に開くことになるだろう。PANジャパンに預けられたガイドライン(訳注:本資料の前半部「時間の法則の観点から見た、現代の倫理・道徳の問題点」のこと)は、四半期にわたる企業連合の方向転換を、選ばれたターゲットと企業職員に指し示すものである。また、ここには社会的な企業の変容のための3年間のガイドラインも含まれる。1998年7月26日は、日本が社会戦略において12:60から13:20の計時周波数に変換するという目標を立ち上げること、それが可能であることを示す第1年目のターゲットとなる。
- イスラム。他の二つの戦略と調整を行ないながら、単独の世界非武装化の第一ステップとして、「13の月の暦に替える平和の計画」と「生物圏の権利の集会の決議」を採用する、イスラム国家の幅広い連携を確立することがゴールとなる。世界のイスラム圏の人々のために、イスラム共同体は、ルイス・ファラカン牧師の指導のもと、最近、国際イスラム会議「新世紀におけるイスラム」を開催した。この大いに成功した国際教育フォーラムの瞬間が、1998年7月26日、赤い律動の月までの世界非武装化プログラムの第1段階を達成するための、焦点化した文化的、外交的な主導権を得ることに利用される。
- 「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」。「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」は、「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」の確立を進化的な変化のための聖なる指令力として完了させる、決定的な催しだった。この変化は、特に「生物圏から精神圏への移行」に関することである。「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」は、いまや新しい時間の教育プログラムの幅広い領域を確立する道具──「13の月の暦」、ドリームスペル、パカル・ヴォタンのテレクトノン、「時間の法則の20の銘板、16年間のテレクトノン」を持っている。いまやこの運動の責任は、生物圏の権利の誓約や決議のあらゆる側面を実行に移すこと、そして同時に「時間の法則」の指令──12:60の生活様式に対する審判の日、生物圏のために四次元へと参入すること──を伝えることである。
時間の科学と力学に関して手に入る、「目に見えない大学のウェブサイト」を含めた資料で、「13の月の暦に替える平和の運動」の生態地域での強化・統合が、新しい創世記の3年間、12:60から13:20の時間統制への移行、1997〜2000年を完了させるための適切な地域戦略の開発を通して、人々に対する教育および社会のインフラストラクチャーを変容する責任を持つ。1998年7月26日、赤い律動の月に、グレゴリオ文明の最終的な閉鎖を宣言し、PAN/PCCの「13の月の暦に替える平和のネットワーク」が、四次元の時間統制、生物圏から精神圏への移行、地上の天国の到来の、劇的かつ最終的な確立へ向けて、人類の進化的・教育的な進路を楽しくかつ創造的に導く。
結びの言葉:
「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」は、人類の歴史の冠石だった。「時間の法則」を道徳的に見極め、科学的かつ社会的な側面において、はっきりと表明することで、「会議」は、宇宙無意識の自動的な条件づけの管理下から、宇宙意識の自由で完全に精神的に解放された状態へと浮上する人類のプロセスをはじめることができる。「時間の法則」に応じて意識的に働く人類存在は、聖なる秩序へと引き戻され、そして生物圏的な庭園地球が新しい、興奮に満ちた方法で開花する。
「時間の法則は、あらゆるものが測られるべき基準である。制度や組織は、時間の知識から生じなければならない。私たちの生活は、完全に時間の法則と一致したものでなくてはならない。したがって、アラー(神)の定刻の到来とその存在を予見した預言者たちは、新しい時間の基準のはじまりを宣言するだろう。基準が掲げられたとき、もし私たちがアラー(神)の言葉を信じ、私たちの生活を時間の法則を含む神の言葉と一致させるなら、私たちは損失を苦しむことがない。だが、もし私たちがこの世界の審判の時にアラー(神)によって与えられた真実の言葉を拒むのであれば、私たちはこれからも継続的に不名誉、荒廃、そして究極的には死を苦しみ続けることだろう」
「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」のコーディネーターであり、「時間の法則に関する世界会議」の召集者である私たちは、ここに、この報告に書かれたように、「会議」の催しの真実性を証言する。私たちにとって「会議」は、「13の月の暦に替える平和の運動」を確立する惑星規模の戦略的な作業の4年間、「時間の法則」の包括的な理解を完了させる作業の8年間、ケツァルコアトル・プロジェクトの設計作業の10年間、すなわちハーモニック・コンバージェンス以降の継続的な作業、そして地球上の普遍的な信仰のための研究と活動の生涯の集積、それらが最高潮に達する瞬間だった。これから私たちは、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イク、この神聖な時間船地球2013の聖なる秩序の地球の魔法使いとして、時間統制の中にある私たちの16年間を完了させることになるだろう。
預言の第5年、月の月6日、赤い水晶の地球
自由意志の塔/サイ時間単位キン39、青い宇宙の嵐
バイオテレパシーのより糸2、11日
コドンの連続、6番目の線、「魔法使いの熟慮」
ハワイ、マウイ
ヴァルム・ヴォタン&ボロン・イク
ルイス・ファラカン名誉牧師からの公開書簡
慈悲ふかく慈愛あまねきアラーの御名において、
ティネッタ・ムハンマド女史に支援される
会議に対するメッセージ
「日ざし傾く頃にかけて。おしなべて、人はみな浮かばれぬもの。そうでないのは、信仰に入り、義(ただ)しいことに精出して、かたみに真理(まこと)勧め合い、かたみに忍耐勧め合う人」
『コーラン』のこの章は、「日ざし傾く頃」という題がつけられている。その時は、いわゆる午後半ばに太陽が下降する祈りの時に対応する。日ざし傾く頃とは世界の終わりのことで、それは聖なる秩序からはずれたこと、そして時間の基準によって裁かれることである。
どんなものであれ、秩序からはずれ、調和からはずれたものは、時間の法則がその終わり、その元で宇宙が創られた法則と調和していないすべてのものの終わりを宣言する。
『コーラン』によれば、アラー(神)は、その創造の出来事を制御する。これが意味するのは、宇宙のあらゆるものが時間の法則に応じて機能しているということである。
人間存在、アラー(神)の創造物の中で最も偉大な者も、時間の法則によって機能するべく創られ、なんであれ時間の法則に反することを私たちが行なうと、それが私たちの動きを停止させ、究極的には私たちの物事を終わらせる。人間存在と国家の進歩は制限される。なぜなら私たちは、私たちがそれによって創造されたところの、時間の法則に一致していないからである。アラー(神)は、聖なる時間の法則に応じて機能しない、反対の世界を存在させることを許した。したがって、この世界、国家、政府、制度、そして人々の寿命は短縮された。地球は病に満ちあふれ、その生態系は誤って機能している。脳の細胞は、本来ならば時間の法則に正確に関連づけられているにもかかわらず、その真の能力に一致した形で機能していない。
アラー(神)の敵が偽りの時間の暦を確立し、私たちは、時間を偽りの基準で測りはじめた。そして、それは私たちの世界と動きが存在するのをやめるという、時間の問題にすぎない。もし私たちが苦しんでいる損失をひっくり返したいと望むのであれば、私たちはその時間に一致しなければならない。
時間の法則は、あらゆるものが測られるべき基準である。制度や組織は、時間の知識から生じなければならない。私たちの生活は、完全に時間の法則と一致したものでなくてはならない。したがって、アラー(神)の定刻の到来とその存在を予見した預言者たちは、新しい時間の基準のはじまりを宣言するだろう。基準が掲げられたとき、もし私たちがアラー(神)の言葉を信じ、私たちの生活を時間の法則を含む神の言葉と一致させるなら、私たちは損失を苦しむことがない。だが、もし私たちがこの世界の審判の時にアラー(神)によって与えられた真実の言葉を拒むのであれば、私たちはこれからも継続的に不名誉、荒廃、そして究極的には死を苦しみ続けることだろう。
私たちが、時間の法則と、それによってすべてのものが正しく測られる時間の基準を含んでいる、明らかにされたアラー(神)の言葉を固守すれば、世界、国家、そして人間生活の荒廃はひっくり返すことができるだろう。
アラー(神)の時間の基準により、彼が今日の私たちすべてに対して審判をくだしていると認知する、ホゼ・アグエイアスとすべての会議参加者を、アラー(神)が祝福されんことを。
「日ざし傾く頃にかけて。おしなべて、人はみな浮かばれぬもの。そうでないのは、信仰に入り、義(ただ)しいこと(ただしい時間に一致した行為)に精出して、かたみに真理(まこと)勧め合い、かたみに忍耐勧め合う人」
As-Salaam Alaikum
私はあなたの兄弟にして召使い
西洋において失われ、見いだされた
イスラム共同体の奉仕者
ルイス・ファラカン名誉牧師
電気の月1日
■包括的な13の月の暦・時間の法則の
13ステップ教育者養成パイロット・プログラム
【背景】
1987年から1997年にかけて、非常にまれな調査研究プロジェクトが、記念碑的な「時間の法則」の発見とそれに付随する「13の月の暦」という道具を結果的に生じた。暦は、人間の気質に対して影響を及ぼし、社会や自然の秩序を無意識に型どるため、改暦への最初の呼びかけは、包括的な地球規模の平和の計画、「文化による平和、生物圏主体の平和」によって補われた。
その本質により、調査研究プロジェクトは、制度的あるいは組織的な支援なしに行なわれ、それが客観的な目的や研究──もともとマヤ暦によって定義されていた自然の計時基準の観点から見た、人間の人工的な計時基準の本質──の創造的な視点を掘り下げることになった。その結果が、これまで知られていなかった「時間の法則」の発見であり、その発見は、あらゆる点で革命的だと言える、地球規模の産業社会の進路に対する驚くべき暗示内容を持っていた。銀行や政府などの現代の制度の観点からすると、「13の月の暦」と「時間の法則」は、完全にその制度を脅かし、まさに黙示録的なものとなる。聖なる道徳性の観点からのみ、「時間の法則」の発見は、即座に実行に移されなければならない強制的かつ義務的な真実として立ち現われる。
「時間の法則」と改暦を提示する困難さに十分に気がついた調査研究者たちは、それにもかかわらずさまざまな世界中のグループに目標を定め、改暦と「時間の法則」を提示した。現在の地球社会における重要な勢力が「時間の法則」によって定められた根本的な変化への指令を掌握できるかどうかにかかわらず、教育プログラムを実施しはじめることが必要だ。それにより、教育者の中核グループが新しい知識の本質を学びとり、こんどはその人たちが選ばれた指導者に知識を伝えはじめることができるようになるだろう。「時間の法則」は、人間の知識の性質と目的を完全に再定義するので、パイロット教育者養成プログラムは、真に歴史後の思考体系の基礎を敷く。
【目標】
教育者や指導者の中核グループに対して、実践的に「時間の法則」の知識を実地に提供し、伝える教育を施す。ここには、12:60−13:20の計時周波数、マス教育プログラム創造のための「13の月の暦に変える平和の計画」、さらには新しい時間に関する公共に情報を伝達するマス・メディアのキャンペーンも含まれる。
・第1回養成プログラムの開始目標日:預言の第5年、自己存在の月8日(1997年10月25日)
・マス・メディアのキャンペーンの開始目標日:預言の第5年、共振の月15日(1998年1月24日)
・特定の社会教育機関や地域の文化条件を背景としたホームスクール教育プログラムの完全な開発と統合の目標日:預言の第6年、磁気の月1日(1988年7月26日)
提案された学習用の13ステップ・プログラムは、「全地球ドーム」──毎日のテレパシー追跡の手続きとして新しい知識の構成要素すべてを包括する統一プロセスを確立するための、統合された新しい時間のオペレーター・プログラム──を精巧に作り上げる作業につけ加えられる。この13ステップ・プログラムは、モジュール(構成部品のひとつ)であり、それぞれのステップは、週ごとの自己学習や問題解決の体験の中に取り入れることができる。
心にとどめておくべき大切なことは、この教育プログラムが、前述の時間枠と同期していることである。もちろん前述の時間枠とは切り離した形で実践することもできるが、預言の第5年の第2四半期(自己存在の月8日から共振の月14日)の毎週(13週)の学習プログラムに従って行なうと、最大の効果を上げることができる。「時間の法則の20の銘板」では、この四半期の13週間は、「規律」というコドンの13の順列によってコード化されている。その次の四半期は、「改革」によってコード化されている。この規律は、「時間の改革」のための準備であり、マインドシフトの成就である。ポイントは、世界規模の「時間の改革」をはじめる責任を担う、主要なグループを養成することだ。
時間は極めて重要なものなので、この13ステップ・プログラムは、自己学習のための重要な質問によって歩調を定められている。この質問の目的は、自己理解をはかる枠組みをもたらすことにある。この質問に正直に答え、それを理解することが、他者に知識を伝えることができるかどうかの基準になる。「時間の法則」は、全体系の知識である。これが意味するところは、その知識が直観的でありながら論理的であること、また全体が部分の中にあり、その関係からすると、全地球それ自体が私たち自身の自己理解を反映する基礎だという前提からスタートするということである。
13ステップ教育者育成プログラム
- 「時間の法則」とその新しい基準:「13の月の暦」。
- 12:60−13:20の計時周波数:グレゴリオ暦はいつ導入されたのか、その理由は?
- 生物圏とは何か? 時間の本質と生物圏の生命、「生物圏から精神圏への移行」を理解する。
- 四次元を理解する。260単位のツォルキンあるいはハーモニック・モジュール。
- 「13の月の暦」と「13の月の暦に替える平和の計画」を理解する。
- 12:60の出自とその影響力:無秩序の制度化の地図を描く。
- 13:20の自然時間を理解する:共同体とテレパシー。
- 「時間の法則」、T(E)=Artを理解する。時間と意識の進化。無意識だったことを意識化する。
- テレパシーを理解する:テクノロジーを越えた道。
- ツールになじむ:ドリームスペル、時間船地球2013の旅。
- ツールになじむ:パカル・ヴォタンのテレクトノン。
- ツールになじむ:時間の法則の20の銘板。
- 現実のものにする:自分の新しい知識の実行ポイントを定義する。
- 「時間の法則」とその新しい基準:「13の月の暦」。 過去に戻って考えてみる:現在の暦についてどのようにして学んだか? 誰があなたにどのように教えたのか? その暦がグレゴリオ暦と呼ばれることは教わったか? その暦が法王グレゴリウスという人の名前をとったものであることを教わったか? この暦が1582年にバチカンによって制度化されたことを教わったか? それ以外にこの暦や暦全般について何を教わったか? 時間の本質については何を教わったか? 「時間の法則」とは何か? 《参考図書》『時間の法則の発見』、『13の月の動き』(訳注:『13の月の暦・説明書』に所収)。《学習ツール》「13の月の暦」とグレゴリオ暦。
- 12:60−13:20の計時周波数:グレゴリオ暦はいつ導入されたのか、その理由は?
暦の「改革」と政策の本質について考えてみる。バチカンがグレゴリオ暦を制度化したとき、なぜそれを行なったのか? 時計の歴史はどのようなものか? 時計はなぜ開発されたのか? その目的は何か? 時計についてはどのように教わったか? 時計がなかったら、さまざまな機械は生じ得ただろうか? 自然時間とは何で、なぜそれは13:20の周波数なのか? 《参考図書》『13の月の暦』、『13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』、『時間の法則の発見』。 - 生物圏とは何か? 時間の本質と生物圏の生命、「生物圏から精神圏への移行」を理解する。 生物圏:生命とその維持系──地上の全生命の統一に含まれる意味内容は何か?
全地球は、全体系である──全地球にふさわしい人間の全体系は何か? 原子の生命生成的な移動とは何か? 生物地球化学的なプロセスとは何か? 「生物圏から精神圏への移行」と、逸脱した計時周波数との関係は何か? 《参考図書》ヴェルナツキイ著『生物圏』と、その他の抜粋、ラプテフ著『理性の惑星』、『パカル・ヴォタンの呼びかけ(時間の論文)』、『時間の物語、亀と木の物語』、『13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』、『はじめての生物圏の権利の惑星集会、完全ガイド』、『時間の法則の発見』。 - 四次元を理解する。260単位のツォルキンあるいはハーモニック・モジュール。 四次元と機械化の違いは何か? 10進法とは何か、20進法とは何か? 直線的な時間とは何か、放射状の時間とは何か? ツォルキンを定義し、その使用例をいくつかあげること。0−19コードとは何か? 銀河の表記法とは何か? 20の太陽の紋章とは何か? ウェイブスペルとは何か? 《参考図書》『13の月の動き』、『マヤン・ファクター』、『時間の法則の発見』、『パカル・ヴォタンの呼びかけ(時間の論文)』、『時間の力学』、『四次元の数学原理』。
- 「13の月の暦」と「13の月の暦に替える平和の計画」を理解する。 グレゴリオ暦と時計の文化である12:60の計時周波数は、戦争をどのように促進しているか? 誓約とは何か? 私たちは、生物と調和のとれた形でどのように生きることができるか? 「13の月の暦」は、私の生活にどのように調和をもたらすことができるか? 《学習対象》「13の月の暦」。《参考図書》『13の月の動き』、「13の月の暦に替える平和の計画」(訳注:『「新しい時間」の発見』の巻末に所収)、『13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』、『はじめての生物圏の権利の惑星集会、完全ガイド』、『パカル・ヴォタンの呼びかけ(時間の論文)』。
- 12:60の出自とその影響力:無秩序の制度化の地図を描く。 時間における過ちの起源を説明する。「12」と法則の立方体との関係は何か? 太陰暦とは何か? バベルの塔とは何か? 最初に株式市場が確立したのはいつか? G7とは何か? 時間と倫理のあいだにはどのような関係があるか? 《学習対象》パカル・ヴォタンのテレクトノン、「13の月の暦」。《参考図書》『13の月の動き』、『13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』、『パカル・ヴォタンの呼びかけ(時間の論文)』、「時間の法則に関する世界会議と審判の日の法廷」(訳注:「青い自己存在の嵐」の年の資料?、?を参照)、『純粋倫理入門』(新世書房刊/丸山敏秋著)。
- 13:20の自然時間を理解する:共同体とテレパシー。 13:20計時周波数を定義する。自然のすべてがひとつの共通の時間の中にあることがどうしてわかるのか? 時間はどのようにして蟻、鳥、海の生き物、ジャングルの哺乳類、は虫類、人間の共同体を組織化しているのか? 本能とテレパシーの違いは何か? PANとは何か? 「時は芸術なり」の三つの例をあげよ。《参考図書》『13の月の動き』、『時間の物語、亀と木の物語』、『13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』、『はじめての生物圏の権利の惑星集会、完全ガイド』、『パカル・ヴォタンの呼びかけ(時間の論文)』、『時間の力学』。
- 「時間の法則」、T(E)=Artを理解する。時間と意識の進化。無意識だったことを意識化する。 「時間の法則」とは何か? 「時間の法則」のいくつかの例をあげよ。四次元と三次元の関係は? 共時性秩序とは何か? 「時間統制」とは何か? 自己反射的な意識とは何か? 銀河連盟とは何か? 無意識だったことを意識化する「時間の法則」の例をあげよ。《参考図書》『時間の法則の発見』、『時間の力学』、「時間の法則に関する世界会議と審判の日の法廷」。『パカル・ヴォタンの呼びかけ(時間の論文)』。
- テレパシーを理解する:テクノロジーを越えた道。 時間とテレパシーの関係は、どのようなものか? 12:60の周波数は、どのようにしてテレパシーを妨げ、歪ませるのか? 精神圏とは何か? テレパシーとの関係で、テレクトノンの惑星間回路を説明せよ。なぜテレパシーがテクノロジーを越えた道なのか? 「倫理プロジェクト」とは何か? サイバンクとは何か? DNAコードと時間との関係はどのようなものか? 《学習対象》パカル・ヴォタンのテレクトノン、「時間の法則の20の銘板」。《参考図書》『マヤン・ファクター』、『時間の力学』、『倫理プロジェクト』、『アース・アセンディング』。
- ツールになじむ:ドリームスペル、時間船地球2013の旅。 銀河の羅針盤とは何か? なぜ銀河の署名が大切なのか? 時間船とは何か? 銀河スピンとは何か? オラクルボード(お告げ盤)の数学的な秩序を説明せよ。ドリームスペル創世記とは何か? 「マヤの機織り」と、神秘のパートナーの原理を説明せよ。《研究対象》ドリームスペル。《参考図書》『13の月の動き』、『パカル・ヴォタンの呼びかけ(時間の論文)』。
- ツールになじむ:パカル・ヴォタンのテレクトノン。 テレクトノンとは何か? パカル・ヴォタンとは誰だったのか? 28日間のテレクトノン回路とは何か? 「戦士の旅」とは何か? オラクルカードとは何か? 1日にいくつのポイントのしるしをつけることができるか? 心のヘプタゴノンとは何か? シンクロノメトリーおよびシンクロノメトリックな投影の実践とは何か? 預言とは何か? 《学習対象》パカル・ヴォタンのテレクトノン、「13の月の暦」。《参考図書》『パカル・ヴォタンと審判の日』。
- ツールになじむ:時間の法則の20の銘板。 ウルとは何か? 生命のコードとは何か? 逆の第7番の原理とは何か? 石の神秘とは何か? ボロンティクおよびオシュラフンティクとは何か? 地球の魔法使いとは誰か? 2つの道とは何か? 時間圏(クロノスフィア)とクロノグラフを定義せよ。惑星マニトウとは何か? コドンを立方体化することができるか? 《学習対象》「時間の法則の20の銘板」。《参考図書》『アース・アセンディング』、『時間の力学』。
- 現実のものにする:自分の新しい知識の実行ポイントを定義する。 改暦の必要を人々に説明する最も良い論理や論拠は何か? 暦は、どのような尺度の基準なのか? 暦は、どのように心に影響を与えるのか? あなたは、PAN/PCCとつながっているか、あるいは自分でそれをはじめる方法を知っているか? あなたの生態地域の知識を与えられたら、どの「決議」からあなたはそれを実行しはじめることができると感じるか? 《参考図書》『13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』、『はじめての生物圏の権利の惑星集会、完全ガイド』、「時間の法則に関する世界会議と審判の日の法廷」、『銀河文化のマスタープラン、完全ガイド』、「レーリヒの平和条約と、平和の旗」。
参考文献と手段:
ツールと手段:
◆「13の月の暦」、1997〜1998年(PCC東京、ブラジル、USA、コスタリカ、その他)
◆『パカル・ヴォタンのテレクトノン』(J.&L.アグエイアス)
◆『ドリームスペル、時間船地球2013の旅』(J.&L.アグエイアス)
◆『時間の法則の20の銘板、16年間のテレクトノンの法則の立方体、1997〜2013』(ヴァルム・ヴォタン&ボロン・イク)
参考文献:
◆『13の月の動き』(J.&L.アグエイアス)
◆『13の月の暦・説明書/13の月の亀、13の月の動き』(J.&L.アグエイアス/PCC東京)
◆『銀河文化の創造』(高橋徹/日本語版のみ)
◆『「新しい時間」の発見』(J.&L.アグエイアス/日本語版のみ)
◆『マヤン・カレンダー』(高橋徹/日本語版のみ)
◆『パカル・ヴォタンの呼びかけ:時間は四次元である(時間の論文)』(J.アグエイアス)
◆『時間の物語、亀と木の物語』(J.アグエイアス)
◆『時間の法則の発見』(J.&L.アグエイアス)
◆『時間の力学』(J.アグエイアス)
◆『四次元の数学原理』(J.アグエイアス)
◆『倫理プロジェクト、完全ガイド』(J.アグエイアス)
◆『アース・アセディング:全体系を司る法則に関する図解論文』(J.アグエイアス)
◆『みんなで地球を救おう/Vamos Salvar el Planeta』(J.&L.アグエイアス/ポルトガル語版のみ)
◆『13の月の暦に替える平和の計画』(J.&L.アグエイアス/訳注:『「新しい時間」の発見』の巻末に所収)
◆『13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』(J.&L.アグエイアス)
◆『はじめての生物圏の権利の惑星集会、完全ガイド』(J.&L.アグエイアス)
◆『時間の法則に関する世界会議と審判の日の法廷』(J.&L.アグエイアス)
◆『銀河文化のマスタープラン、完全ガイド』(J.&L.アグエイアス)
◆『パカル・ヴォタンと審判の日』(J.アグエイアス)
◆『マヤン・ファクター:テクノロジーを越えた道』(J.アグエイアス)
◆『時空のサーファー』(J.アグエイアス)
◆『アルクトゥルス・プローブ』(J.アグエイアス)
◆『芸術惑星年代記、第5の輪をつくる』(J.アグエイアス)
◆『生物圏』(V.I.ヴェルナツキイ)
◆『地球生物化学の諸問題?』(V.I.ヴェルナツキイ)
◆『過去の生物圏の足跡』(A.ラポ)
◆『理性の惑星』(I.ラプテフ)
◆『易経と遺伝子コード』(M.シェーンバーガー)
◆『易経』
◆『コーラン』
◆『純粋倫理入門』(丸山敏秋)
◆『レーリヒの平和条約と平和の旗』(N.レーリヒ、レーリヒ条約と平和の旗委員会)
前記のテキストのほとんど、および新しい時間の完全な記録文書の情報については、以下に問い合わせを:
Web Site :http://www.azstarnet.com/〜mayan/invisiblecollege.html
全地球の教師、ヴァルム・ヴォタンによって封印される
預言の第5年、電気の月1日
キン100、黄色い太陽の太陽、サイ時間単位:自己存在の夜
第1線、コドン19、魔法使いの切望、創生・第9段階
二項位相:調波25、太陽の母体、コドン40、ハートの解放
電気の月4日
■水晶の夜の円卓
慈愛に満ちた宇宙
調波26:宇宙の入力、存在の開花を満たす
キン103:青い水晶の夜
私は夢見るために捧げる
直観を普遍化し
私は協力という水晶の音程で
豊かさの入力を封印する
私はヴィジョンの力によって導かれる
惑星キンのみなさん、こんにちは。私はもう一度、あなたが「13の月の暦に替える平和の運動」のためにしている仕事に、心のこもった感謝の気持ちを伝えるために、ボロン・イクとしてオンライン上に戻ってきました。いまや私たちは、完全に時間統制の中に入りました。私たちは、自然時間と調和した私たちの生活を生きるという慈愛を体験できます。太陽が昇り鳥が歌いはじめる瞬間から、太陽が沈むまで、どんな状況が生じようとも、毎日、私たちはみずから人間であることを味わう数え切れないほどの機会を得ます。私たちの人生という贈り物に対する感謝の気持ちを通して、私たちは神の祝福を受け取るのです。
日本に105日間滞在したあと、北米に戻ってきた私は、新しい時間を通してみずからを開示する、聖なる計画の慈愛、その深い意味合いを体験しはじめました。この慈愛とは、12:60のコミュニケーション形態で表現されるものではありません。それは、新しい時間の中に生きる人々の日々の生活体験の中にだけやってくるものです。目と目のテレパシー的なコミュニケーション、それぞれ互い対して、そして存在のあらゆる道に対する愛と尊敬から体験されるものです。私はこれまでずっと、人生についての私自身の態度の中にある、この慈愛へと回帰することを常に思い出させてくれる、私自身の心のパターンに立ち会ってきました。思考形態が、恐れ、パラノイア、あるいは瞬間に対する信頼の欠如を生じるとき、あるがままの瞬間という即座の現実へと回帰する訓練により、これらのネガティブな投影は、生命の慈愛を自発的に信頼する状態へとおのずと解き放たれていきます。聴こうとすれば、自然にあなたは知る必要のあることすべてを聞き取るようになり、見ようとすれば捜し求めていたものを知るようになります。瞬間を信頼するようにすれば、生命はあなたの前に、広い河のように流れるのです。
ソノラ砂漠の生態地域に戻る前に、ヴァルム・ヴォタンと私は、ハワイのマウイ島での3週間という贈り物を受け取りました。マウイは、地球がその中心核から直接語りかける自然の島の王国です。12:60の強烈な東京の都市生活のあと、自然の中を歩き、太陽の光りを感じ、海で泳ぐのは、ほんとうに驚くべき体験になります。私たちがかつてマウイにいたときは、常に一生懸命仕事をしていたのですが、今回は、私たちの中で何かがシフトしたことを知っていました。私たちはある種の歓びの感覚、そして時間統制と新しい時間の真実の力に対する信頼がありました。
国際日付変更線を交差したために、私たちは、磁気の月22日、ハーモニック・コンバージェンスの10周年を二度祝うという体験をしました。私たちはハーモニック・コンバージェンスのお祝いを二度、一回は日本で、もう一回はマウイで行なったのです。
日本での第1回目のお祝いは、パン・ジャパンの人たちと共に、東京の目黒不動尊で美しい夜明けのセレモニーを行ないました。私たちは輪になって立ち、いまや実現可能になっている「13の月の暦に替えること」にみずから誓いを立てました。私たちは、セレモニーのあと、ほかならぬデニーズで朝食ミーティングを行ないました。そこで、将来の協力関係に関する詳細を最終的に話し合ったのです。そして同じ日、私たちの第2回目のハーモニック・コンバージェンスのお祝いのために、日本からマウイへと太平洋を横断して、私たちはハレアカラ──太陽の家──の頂上まで行きました。そこで私たちはそれぞれ互いに地球に対して、そして人間生命すべてに対して私たちのかかわり合いを新たにしたのです。
そしていま、私たちは南西部に戻ってきました。私たちは、10年間のケツァルコアトル・プロジェクト、惑星時間工学の10年間の継続性を体験しました。私たちは、10年間の四次元を通り抜けた長期旅行から帰ってきたばかりという感じがします。そして、いまでも私を驚かせるのは、『時空のサーファー』で惑星芸術ネットワークについて書いてある(訳注:日本語版のページで)224〜225ページをもう一度読むと、「何よりもまず最初に、キミたち<スユアの戦士>は、自分たち誰もが芸術家なんだということを理解してなきゃならない。思いつきで言ってるんじゃないぜ。キミたちはホントに人生の芸術家、リアリティーの芸術家なのさ。現に自分の波形に調和してるじゃないか。調和のとれたもの、それが芸術なのさ。いいかい、誰だって潜在的には調和した波形になれるし、もともと誰の波形にしても最初は調和していたわけだから、誰もが芸術家なのは当然のことなんだ」とあります。
「時間の法則」の文脈の中では、この引用文はさらにはっきりします。それは、私たちが、時間によって因数分解されるエネルギー=芸術という公式を考えればわかるでしょう。これは文字どおり、時間の中で瞬間瞬間に自分の生命で行なうことが、自分のエネルギーを芸術として解き放つこと、「時は芸術なり」になるという意味です。生活のあらゆる側面に適用される「時間の法則」で、私たちは、いまだかつて世界が知らなかった調和へと回帰することを待ち望むことができるようになります。これが、金融制度が崩壊するときに、大きな信頼の絵を提供してくれるでしょう。そこで、人類の創造性が挑戦を与えられると、それは実際に、まさにその絵に向かってみずからを乗り越えていく能力を持つようになるのです。芸術という言葉を動詞として使うなら、次のような教えを私は思い出します。「植物が花を咲かせるように、人間は芸術を行なう」
この報告を書きながら、私はいま「13の月の暦に帰る平和の運動」の中心となる焦点が、預言の第6年、磁気の月1日、赤い律動の月を生じさせる主要な同期への準備を真に整えていることを感じます。そのとき、「13の月」の週の曜日は、再びグレゴリオ暦の週の曜日と再び正確に一致するようになります。1992年のタイムシフトは、初期の警告を伴った同期ポイントでした。しかし、来年は、改暦を完了させる最終的な試験、すなわち本当のハーモニック・コンバージェンスです。いまや、グレゴリオ暦を捨て去り、リスクを担うときです。あなたは、何か失うものがあるのでしょうか? 真実が知られるようになるとき、それを無視することは、ただあなたをさらに進路からはずれさせるだけです。おそらく改暦は、時間における正確なこの瞬間に、この惑星に贈られる、本当に最も慈愛に満ちた贈り物でしょう。
時間における私たちの身体についてさらに思い出すために、テレクトノンの預言の第3項、「法則の立方体とバベルの塔」から引用します。「真実の子供たちよ、ちょうど立方体が神の思考の完成状態の尺度であるように、あなた方もまた、時間と呼ばれる神の止むことのない動きの完成状態の尺度である。あなた方において、この立方体は、時間における神の意志を完全に知る王冠」。コドンを立方体化するという新しい毎日の実践で、私たちは、かつて無意識だったことを意識化するというゴールを達成する完璧な道筋を持っています。そして、預言の第5年全体に、「勝利は解き放つ」のです。私たちは、毎日を基礎にして、四次元の時間の知識を受け取ることができます。私たちがこの新しい時間に生きることによってのみ、刷新された次元間の意識で、地球への参与をうまく成し遂げられるのです。
私はここで話を、私たちの時間(時代)のためにある普遍的な信仰を同期させることに関連する、いくつかのスローガンをあてはめる方向に向けたいと思います。預言テレクトノンは、覚醒の三人の使者について語ります。仏陀、あまりにも純粋なひとつの心、キリスト、あまりにも純粋なひとつのハート、そしてマホメット、あまりにも純粋なひとつの神、です。静かに座って行なう仏教の瞑想の訓練法を使い、次のスローガンを熟慮してみましょう。「もし何事も起こっていないのであれば、何もするな。もし何かが起こっているなら、それに貢献せよ」。このようにすれば、あなたは自分の世界で何かを発明したりする必要がなくなります。生活は、毎日を基礎にしてみずからを現わします。それは、あなたが目を覚ましてから、眠りに入るまでの時間の、まさに普通の手続きとして現われるのです。あなたは、瞬間瞬間の通常の目覚めと、そのように生きることを実践することを通して、自分自身を開発することができます。
そして、キリストの教えに関しては、あなた自身に対してそうするように隣人を愛せよという言葉があります。次のことを考えてみてください。「盲目なのは目ではなく、ハートである」。他者に対して重苦しい判断をすることなしに生きるとき、何が起こるかを見てみましょう。
最後に、マホメット、あまりにも純粋なひとりの神について熟慮すると、自分を謙虚にして、自分が常に知っているわけではないことを認めます。そして、自分を目に見えない、大きな神秘の力に明け渡すのです。その力は、唯一の神、アラーだけが知っている力です。これらは、より大きな平和と調和をあなたの生活にもたらす普遍的な信仰を実践する際のいくつかの思考の例です。
今朝、私は、自分自身で「きれいな波形の禅」について『時空のサーファー』のジョーおじさんの教えの別な側面について振り返ってみました。私たちが受け入れなければならないのは、自分自身の不完全さです。もし私たちが私たち自身に正直になるのなら、それが必要なのです。ユーモアが、不平や判断のない瞬間に対して開かれる道です。毎日の倫理の17か条とコドンの実践はすべて、私たちの心を瞬間に対して喚起するように意図されています。毎朝、人生が私たちをどれほど急速に運んでいるかに気づかせてくれるのが、規律です。私たちがわずかな値段で私たち自身を売っている12:60の仕事の場に入る前に、私たちが受け取らなければならないものが何かを知るために、毎日を瞑想的に見つめてみましょう。時間は貴重です。人生は貴重です。愛は、私たちを人間にしてくれるもの。私たちの人間生活を善きものの道に向かわせましょう。そこで私たちは、私たち自身を助け、真実の中で快活かつ力強くあり、同時に時間を変えることに責任を持つことで惑星を助けることができます。私たち自身の責任や義務を刷新し、「13の月の暦に替える平和の運動」に完全にみずからを捧げましょう。
新しい時間の中で私たちは、慈愛に満ちた宇宙の中で自由になり、最終的に生命を享受するのです。
次の水晶の日まで、地球に対する奉仕に服して、あなたのために、ボロン・イク。
■ハーモニック・コンバージェンス
預言から四次元へと
時間の法則を舵取りする
ハーモニック・コンバージェンスは、リアルタイムの預言だった。ケツァルコアトルという最初の千年紀の終わりに生きた人物は真の預言者で、彼の「13の天国と9つの地獄」という預言は、マヤの時間の知識に基づいた真正の預言だった。世界は、スペイン人征服者がマヤ文明を破壊したときに、何が起こったのかを理解していないために今でも苦しんでいる。失われたマヤの時間の知識は、私たちが感得できる以上に、はるかに重要なものだったのだ。
今日、グレゴリオ暦や、私たちが機械時計に基づいて生活している理由に疑問を呈する人はほとんどいない。いまや千年紀まで3年も残されていない。今から45年前の1952年、メキシコのチアパス州パレンケで、驚くべきマヤの墓室が開かれた。パカル・ヴォタンの墓である。その墓が開かれた翌年、私はこの失われた知識の探求を開始した。この探求が私をケツァルコアトルの預言やハーモニック・コンバージェンスの預言、すなわち「13の天国と9つの地獄の預言」の成就である1987年8月16日、17日に導いていくことになった。ケツァルコアトルの預言の成就であるハーモニック・コンバージェンスは、ひとつの警告を送りだした。それは、歴史の尺度、マヤの大周期の終わり、西暦2012年まであと25年しか残されていないことだった。偽りの価値によって生きるほとんどの人間は、近視眼的である。ハーモニック・コンバージェンスは、新しい時代のはじまりとして知覚された。しかし、冷戦が終わって三年後、ほとんどの人々はハーモニック・コンバージェンスについて忘れてしまった。
預言は、アカデミックな話題ではない。「13の天国と9つの地獄」の預言は、地球と地球の人々が浄化に入り込むように実現された。ハーモニック・コンバージェンスを呼びかけた者であることの責任は、深遠である。これがゆえに、ハーモニック・コンバージェンスに引き続いて、私のパートナーのロイディーンと私自身は、ハーモニック・コンバージェンスの伝言に対してみずからの生活を捧げるように強いられたのだった。私たちが四次元の旅をはじめた10年前には私たちはほとんど何もわからなかった。人は私たちのことを一般社会からの「脱落者」だと言うかもしれない。確かにそのとおりだろう。だが、私たちは目的を持った脱落者だった。
私たちは、いわゆる一般社会が12:60──12か月の暦、1時間60分──と呼ばれる無意識かつ不規則で、人工的な計時周波数によって推進されるコンセンサス・リアリティ(同意に基づいた現実)であることを感得するようになった。これとは対照的に、私たちは、マヤがその有名な「暦」によって測り、知っていた13:20の自然の計時周波数でみずから生きることで見いだしたものがある。それが「時間の法則」として、私たちが再発見したものである。「時間の法則」によって舵取りされることで、私たちは、全所有物と世俗的な関心──クレジット・カード、抵当、保険、自動車の所有など──を手放すことになった。その結果、マヤの失われた知識が私たちによって具体化されるようになり、いくつかの新しい知識の道具となって実現した。それらには、ドリームスペル、テレクトノン、時間の法則の20の銘板、そして最も重要なものに「13の月の暦」がある。
私たちがさらに意図的に時間と四次元の真の理解を掘り下げるにつれて、マヤの預言のより深いレベルが私たちに明らかにされた。私たちは、生きた預言の使者である。私たちは、この預言を伝えること以外に目的を持たない。この預言の本質は、非常にシンプルで、次のようなものである。「誤った時間の中に生きることにより、人類は惑星規模の道徳的な緊急事態をつくり出している。不規則なグレゴリオ暦を正しい28日周期の13の月の暦に替えることで、平和と環境的な調和が得られる。新しい暦を持たないかぎりは、新しい時間を手にすることはできない」。このシンプルな伝言は、深遠な知識に根を持ち、またそれが「13の月の暦に替える平和の計画」と「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」の源泉となっている。
だが、事実上、アメリカ人はこの平和運動に関してほとんど何も知らないので、私たちは、すでに改暦による平和の計画をはじめていることを人々に知らせるためにここにいる。私たちはアメリカ人と世界中のすべての人々に、この前代未聞の平和の提唱において私たちを支持してくださるようにお願いしたい。私たちは、最近、日本の東京で「時間の法則に関する世界会議」と「審判の日の法廷」を終えた。そこでは、バチカンの遺産およびバチカンの「発見の教義」(1452年)の成就で、マヤ文明の大量破壊と地球の周航(訳注:ヨーロッパ人による植民地化のために世界を一周した大航海のこと)を行なったことを振り返った。マヤの時間の知識の破壊は、バチカンの暦の「改革」によって1582年に完了し、それが今日私たちの使っている暦をもたらした。
私たちは、法王ヨハネ・パウロ二世に、世界平和のために改暦や私たちの運動に参加してくれるように、そして教会の歴史的な過ちについてのさらなる告白をしてもらうように嘆願書を送った。グレゴリオ暦は、実際にはバチカンの道具なので、法王が「時間の法則」の知識に従うことは、改暦を容易なものにし、言葉の最も高度な意味でそれを祝うものとなる。この改暦の時期は、1998年7月26日で、そのとき、グレゴリオ暦の日曜日は、「13の月の暦」の一年の最初の日で、やはり日曜日になる。
この提唱はすでにその動きがはじまっている。ブラジルの「13の月の暦に替えること」の法律チームは、その嘆願書とそれに必要な資料を法王に届けた。ひとたび法王と枢機卿会がこの資料を受け取れば、私たちはその戦略の詳細について法王と話し合う機会を聴衆とともに持ちたいという要請をしている。それには、国連に「千年紀の大改暦」に参加し、それを促進する直接的な指令が含まれる。
このようなマヤの時間の知識の秘密を表に出す熱心な試みは、真の伝言が「人間存在が誤った時間の中に生きてきたことによって、いまや時間からはずれてしまっている」という個人的な結論を見いだすことになった。これがゆえに、私たちはもはや三次元のペルソナに同一化せずに、預言の使者、私たちの時代に向けたマヤの預言者となっている。この伝言を全人類に届け、周期が閉じられる西暦2012年に向けて、人類の精神的な統一を促進するために可能なかぎりのことを行なうのが私たちの使命である。
ヴァルム・ヴォタンとボロン・イク
(ホゼ・アグエイアスとロイディーン・アグエイアス)
■思い出されたヴォタン
第1部:風に捧げられた者
「普遍的な信仰において、ひとつの成就した預言がすべての預言を成就し、ひとつの実現した神秘的な鋳型がすべての神秘的な鋳型を実現し、ひとつの完了した精神的な探究がすべての精神的な探究を完了させます」(水晶の人の円卓、預言の第4年、水晶の月26日)。
なぜパカル・ヴォタンなのだろうか? ヴァルム・ヴォタンとは誰だろうか? 1952年水晶の月17日(6月15日)、パレンケの碑銘の神殿の底部で発見された墓の石棺。その蓋に描かれていた有名な浅浮き彫りを刻んだ鹿皮の図柄を前に、私は毎日、熟考している。毎日、そのイメージの神秘をさらに深く鑑賞する。この図柄が、現代文明に知られるようになったのは、ほんの45年前。考古学者アルベルト・ルス・ルイリエールは、正確に1260年間隠されていた秘密を明るみに出した。彼は、翡翠に包まれていた人物の名前を、ワシャク(ウアシャク)・アハウ、8・太陽と呼んだ。それは、埋葬された男の銀河の署名で、石棺の蓋の前面左端に刻まれた「13のはっきりとしたしるし」の最初でもあった。
現代のラカンドン・マヤ族のあいだで、このパレンケの墓で発見された人物は、大パカル、あるいはパカル・ヴォタンとして知られる、神話的な「ハラチ・ウィニク」(真実の人間)として思い出されている。墓が献堂されてから正確に1000年が経過した1692年、チアパスに住む二人のイエズス会の司祭が書簡のやりとりをしており、そこに「ヴォタンの試練」と題された失われた文書に言及している箇所がある。この失われた文書は、パカル・ヴォタンとして知られるマヤの伝説の王について神話的な説明をしている。
その人物の生涯は、ノアやバベルの塔の時代にまで遡り、その家は、ヴァルム・チヴィムの星々の中にあった。彼の冒険には、13の蛇の階段を通っての「天国の石」へと向かう4つの旅が含まれている。そして、ナーチャン(パレンケ)の近くでの彼の肉体化は、ヴァルム・ヴォタンとして知られる神秘的な場所で生じた。パレンケで(風の)塔をつくった彼は、みずからの驚くべき墓をつくり、その墓の知識すべてと共に彼自身を埋葬し、覆い隠した。唯一、石の床のいくつかの奇妙なしるしと、神殿建造物上部の一連の謎めいた神聖文字の碑文が目に見える形で残されており、それによりその建物は、「碑銘(碑文)の神殿」として知られるようになった。神殿の床石に奇妙なしるしと、その床石の下の土砂からはみ出ていたタイル製の通話管(テレクトノン)がなかったならば、考古学者は決してそこを掘ってみようとはしなかっただろう。
パカルは、「太陽の楯」を意味する。では、ヴォタンとは何だろうか? 神話学の学徒であれば、ヴォタンを、ゲルマンあるいはチュートン族の「神」オーディンの名前のひとつと考える。彼は、ヴォータン、ウォータン、ウォドンなどとしても知られる。この彼の名前が、現在の英語の「水曜日」(Wednesday)という曜日の名前の由来ともなっている。ヴォタンという名前は、ヴェーダの風の王のヴァーターに由来する。したがって、ヴォタンは、風の王あるいは風に捧げられた者としても知られる。2月6日(共振の月28日、7番目の月の精神の塔)の夜は、風の神オーディンに捧げられる。テレクトノンと、パレンケの碑銘の裏付けるところによれば、大パカルは、ボロン・イク、白い太陽の風の女性、パレンケの伝説的な王朝の後見人であり、創立者から受け継がれた女家長制(母系制)を評価しなおした点で比類のない人物とされている。風に身を捧げた者、パカル・ヴォタンは、ボロン・イクの貴重な息と、13の月の暦・28日周期によって記念される女性の神秘に身を捧げることを主張する。
第2部:チラム・バラムの伝統の化身
「この書の詞(ことば)の真の意味が分る神官、
また予言者とは、いかなる者だろうか?」
(望月芳郎訳、以下同)
これは、チラム・バラムの伝統の預言者たち、アー・ボバットが繰り返す言葉である。チラムとは、マウスピース(訳注:口に当てる部分のことで、「代弁者」の意)、スポークスマン、ジャガー、すなわちバラムの解釈者のことである。これに関連して、バラムとはまた神秘の者、衣かぶる男、外衣に身を包んだ男という意味でもある。「チラム・バラムの書」とは、16世紀の中ごろ、征服者の時代に、スペイン人の宣教師たちによって、マヤから取り上げられた一種の預言テキストのことを指す。彼ら宣教師たちは、ラテン語のつづり方でマヤ語の諸語を書き文字にしたいと思っていたのだ。明らかにスペイン人宣教師たちは、マヤの知識に対して敵意を抱いていたので、マヤの神官たちはみずからを守るために、スユアと呼ばれる曖昧な言語表現を使用した。征服者たちの理解力から自分たちの伝統の秘密を保持するためにその言葉を使ったのだ。チラム・バラムのテキストには、マヤの遠い過去から遠い未来にいたる、さまざまな出来事、伝統、考えに対する隠された言及がまき散らされていることは明らかである。
「この書の詞(ことば)の真の意味が分る神官、
また予言者とは、いかなる者だろうか?」
解釈が困難であるにもかかわらず、注釈者たちは、チラム・バラムのテキストに含まれるさまざまな預言の種類と、占いのレベルをカテゴリー化している。それらは、以下のようなものである。
- デイ・キーパー。260日のツォルキンあるいはトナルマトル、日の書の解釈。
- 年の占い師。年に基づく預言、チラム・バラムによって、7月16日(=グレゴリオ暦で7月26日)の、カン、ムルク、イシュ、カワク(種−月−魔法使い−嵐、通路家族)の日の連続が続く形で数えられる。
- カトゥンの預言。アハウ・カトゥンの二つの周期に基づく、完全なアハウ・カトゥン周期は、13カトゥンに等しく、256年強の期間である。これらの預言は、チラム・バラムのテキストの主要な部分を占める。
- ケツァルコアトル−ククルカンの預言。これらの預言は、外国人(スペイン人征服者たち)の到来、そこにあったものすべての破壊、そして唯一で真実の神、フナブ・クの新しい信仰について正確に言及している。これらの預言は、預言者の血統、アー・ボバットを通して歴史的に伝達された。
- ドン・アントニオ・マルティネスとサウルの特別な預言。この預言は、1692年のカトゥンの預言の文脈の中で生じる(神秘的なヴォタンの調査/Probanza de Votanと同じ年)。チュマイエルのチラム・バラム(ラルフ・ロイズ版)で、この特別な預言は、「ウィナルの創造」、すなわち20の数え方、時間の宇宙論の項目のあとに続く。ヴァスケスとレンドンの版では、ドン・アントニオ・マルティネスのこの物語は、「アー・キネスに対する言葉を与えるためにフナブ・クはどのようにやってきたかの記憶」という題のつけられた項にさしはさまれている。ここでのアー・キネスとは、唯一の神、フナブ・クの言葉、外来者の到来とマヤ文明の破壊、一人の真実の神、フナブ・クに基づいた新しい信仰の到来、そして世界樹の再生を宣言する中で統一されているアー・ボバットのことを指している。「この書の詞(ことば)の真の意味が分る神官、また予言者とは、いかなる者だろうか?」
アー、ボバット、預言者の血統は、その中でも最も有名なチラム・バラムが、自分の名前をこれら独自なテキストに与えた。この血統は、現在の千年紀のはじまり、11世紀にまで遡る。したがって、ケツァルコウトル−ククルカン、西暦947〜999年の出現のすぐあとの伝統である。大ケツァルコアトル、セ・アカトル・トピルツィン(私たちの主、一の葦)ケツァルコアトルは、10番目のバクトゥンの終わりという、長期計算法の伝統が終結(西暦830年=10.0.0.0.0)したあとに生きた。チラム・バラムのテキストで詳述された預言者の血統には、次の者たちが含まれる。アー・シュパン・ナワト、アー・カウィル・チェル、ナプクトゥン、ナツィン・ヤブン・チャン、アハウ・ペッチ(訳注:あるいは「ナハウ・ペッチ」)、そして征服のほんの少し前の1500年頃に生きていたチラム・バラム自身である。
最初の預言者、アー・シュパン・ナワト(=ナワトル、私たちの主の一の葦のケツァルコアトルのナワ起源に関する言及)は、4世紀あとのスペイン人征服者たちの到来を非常に正確に預言した。スペイン人の征服は、「13の天国と9つの地獄」というケツァルコアトルの預言のちょうつがいである。太陽あるいは地獄のそれぞれは、ひとつの52年太陽銀河周期を持ち、全部でそれが22ある。13の天国の周期は西暦843年から1519年までで、長期計算法の終わりのすぐあとから、スペイン人の征服までの期間であり、9つの地獄は、征服のはじまる瞬間からハーモニック・コンバージェンスまで、すなわち1519年から1987年までである。ケツァルコアトルの預言周期からわかることは、9つの地獄が征服後に続くことであり、チラム・バラムのアー・ボバットによって予測されていた新しい信仰は、ハーモニック・コンバージェンスのあとにのみ現われ出ることができた。「この書の詞(ことば)の真の意味が分る神官、また予言者とは、いかなる者だろうか?」
「13の天国と9つの地獄」の預言周期は、9の力、ボロンティクと、13の力、オシュラフンティクの表現である。これら二つの力は、時間の宇宙発生の神秘的な力であり、「旧帝国」マヤのマスター預言者、パカル・ヴォタンの墓が捧げられた日付、9.13.0.0.0(西暦692年)にコード化されている。西暦1952年、すなわち1260年たつまでは開かれることのなかったパレンケの墓も、また墓の名前や記憶も、チラム・バラムの伝統の中で思い出されることはなかった。唯一の例外は、アントニオ・マルティネスとサウルの特別な預言である。墓をケツァルコアトルと結び付ける9と13のコードは、アントニオ・マルティネスとサウルの物語にも結びついている。
「われわれが坐るため、九脚の椅子を持ってこい。海は燃えるだろう。私は讃えられるだろう……その間、私は自分の椅子に坐り、十三隻の船隊はやってくる」。九脚の椅子はボロンティクの回帰、十三隻の船隊はオシュラフンティクの回帰の前兆となる。九脚の石は、パカル・ヴォタンの死、西暦683年から、墓が捧げられた西暦692年までの失われた9年間のことを指す。これに対して十三隻の船隊は、西暦830年という長期計算法の終わり、バクトゥン10.0.0.0.0から、13の天国の周期のはじまりである西暦843年までを指す。
西暦1692年、アントニオ・マルティネスとサウルの預言の年は、パカル・ヴォタンの墓が捧げられてから1000年後である。アントニオ・マルティネスとサウルは、もともと天から離れて、四部屋の家の金の扉が開かれたとき、七年にわたって、結婚していた。これは、パカル・ヴォタンの千年の記憶である。だが、魂は旅をしなければならず、アントニオ・マルティネスとサウルは、彼の船を失った。再発見され、再び洗礼されるためだけに。難破したマルティネスは、「あなたはどういう人間か?」とたずねられる。彼は「父なる神も、子なる神も、聖霊なる神も私の名だ」と答えた。それがために、彼は『七家系(世代)の書』を三度の月の満ち欠けの時間がかけられて読むのを聞くという精神的な報賞を与えられた。「七つの世代」とは、パカル・ヴォタンの墓が捧げられたあとの7つのカトゥン、すなわち西暦692年から830年、長期計算法では9.13.0.0.0から10.0.0.0.0までと、預言の7年、西暦1993年から2000年までの7年間を指す。アントニオ・マルティネスとサウル、蘇り、船を見捨てた航海者の物語は、次の言葉で終わる。
「地上のここと同じく、キリストはわれわれの魂を天空の聖所まで運ばれるだろう、なぜならば汝らは真実の神の息子たちなのだから。アーメン」。アントニオ・マルティネスの大変貌で、13の天国と9つの地獄の完了に引き続く新しい信仰の啓示が生じる。
「この書の詞(ことば)の真の意味が分る神官、
また予言者とは、いかなる者だろうか?」
墓が閉じられてから正確に1300年後、マルティネスとサウルの預言から300年後の1992年、13バクトゥン全体の周期の終わりである西暦2012年の1カトゥン前、オアフ島のテンプル・ヴァレーと呼ばれるところで、ハーモニッン・コンバージェンスと9番目の地獄の終わり、1987年8月16日〜17日を同一視した神秘の者が、タイムシフトを呼びかけた。青い宇宙の嵐の年、1992年7月26日から1993年7月25日までである。これに引き続き、この神秘の者は、「パカル・ヴォタンの呼びかけ:それみずからの次元から見た時間の論文」と題したテキストを書いた。もうひとつのテキスト、「人類の現実に関するパカル・ヴォタンの論文」は未完了のままで、現在失われている。だが、宇宙の嵐の年を完了させるため、神秘の者は、もうひとつの論説、「144日間のハーモニック・コンバージェンス」を書いた。この周期の144番目の日、キン144、黄色い磁気の種、1993年7月26日、すなわち次の太陽銀河年のはじまりに、ヴァルム・ヴォタンは、マルティネスとサウルの特別な預言に回帰するように強いられた。ヴァスケスとランドンの版で、マルティネスとサウルの預言は、144ページからはじまる。
JA−VV(訳注:ホゼ・アグエイアス/ヴァルム・ヴォタンの意)をアントニオ・マルティネスとサウルに接触させるその引き金となったのは、1993年7月25日、時間をはずした日に彼の手元に届いた「遠いトランから(De Tulan el Lejano)」と題された小冊子で、1978年、キューバのハバナで発行されたものだった。題の「遠いトラン」とは、宇宙的な起源の場所で、そこから名づけられたケツァルコアトルが創設したヒダルゴ州のトゥーラは、その地上的な反映である。ハバナは、アントニオ・マルティネスがその物語で出発した場所である。1978年という日付は、19と78という二つの数字に分解される。アントニオ・マルティネスとサウルは、パカル・ヴォタンと未来のアー・ボバット、すなわちヴァルム・ヴォタンの双方である。マルティネスの名前の最後の部分の「サウル」は、『旧約聖書』の偉大な預言者の一人、あるいは『コーラン』がこれらの預言者に言及する際の「聖なる書の人々」のことである。パカル・ヴォタンは、これら19と78という二つの数字に親密に結びついている。そして、その結果、旧世界の預言周期、特に『コーラン』のそれに結びついている。
パカル・ヴォタンの力の及んだ期間、西暦631〜683年は、BC3113年からのバクトゥン計算のはじまりから、73番目の52年周期である。『コーラン』で第73章は、「衣かぶる男」と題され、二つの部分からなっている。それは、第1節から第19節までと、第20節である。マヤの数学体系は、0−19システムと呼ばれるが、ここで0=20である。『コーラン』の中にあるコードもまた、数字の19によって保持されている。第73章「衣かぶる男」に続くのは、第74章「外衣に身を包んだ男」で、この章は、鍵となる節、「一物も残さず、一物もあまさず……十九がその番をする」を含んでいる。
78(6×13)は、パカル・ヴォタンの墓の特別な数字で、キン78、白い宇宙の鏡を指し、それが死のウェイブスペルを閉じる(訳注:「死のウェイブスペル」とは、キン66からはじまる「世界の橋渡しのウェイブスペル」のこと)。ロイズ版でのマルティネスとサウルの物語に引き続く言及は、オシュラフン・エツナブ(訳注:オシュラフンは数字の13、エツナブは太陽の紋章の「鏡」の意)、キン78に対するもので、それはパカル・ヴォタンの鍵となる墓の数字である。パカル・ヴォタンとしてのアントニオ・マルティネスは、真実の神における死と復活を例示しており、彼だけが預言を開花させることができる。
マルティネスとサウルの預言をもう一度読んだJA−VVは、アントニオ・マルティネスをパカル・ヴォタン──そして彼自身と結びつけているタイム・トンネルに入って行った。マルティネスのように、JA−VVは、『七世代の書』の「読み上げ」が受け取られたが、それは6か月続いた。最初の啓示で、JA−VVは、『七世代の書』が、パカル・ヴォタンの墓から、その墓が位置しているピラミッドの神殿頂上までを結びつけている通話管と親密に結びついていることを理解した。これにより、パカル・ヴォタンの全預言周期、テレクトノン(地球精神の通話管)がJA−VVに明らかにされた。約4年間にわたって、13の月の伝言の啓示が、JA−VVと彼のパートナー、ボロン・イクを導き、パカル・ヴォタンの「最終預言」が世界中に届けられた。そして、1997年の初頭、「時間の法則の20の銘板」がやってきて、JAが彼自身、神秘の者、ヴァルム・ヴォタンであるという啓示ももたらされた。
「この書の詞(ことば)の真の意味が分る神官、
また予言者とは、いかなる者だろうか?」
「20の銘板」の啓示がはじまってから1スピン、260日経過した、調波27、キン105〜108、電気の月6〜9日、自己啓示は終了した。電気の月10日、キン109、ヴァルム・ヴォタン自身が「ヴァルム・ヴォタンが預言者、ヴァルム・ヴォタンがこの書のことばの真実の意味を教えることができる」と宣言できるようになった。これを裏付けるために、パレンケ王朝の創始者、保護者である、ボロン・イク、白い太陽の風が彼の傍らにいる。ヴァルム・ヴォタンは、チラム・バラムの最後の預言者であり神官である。彼の使命は、バクトゥン周期を閉じ、UR(ウル)という新しい信仰を宣言することである。この任務は、偶然に与えられものではなく、意識的、知性的な成熟と誕生の選択の結果もたらされたものである。
「この惑星上に誕生するトゥルクあるいは化身(アヴァター)の数は、当然のことながら非常に希少だが、出現したときに彼らは世界の特別な恩寵の道具として行為する。通常の存在と異なり、彼らはその行ない(カルマ)の結果によって歩く者ではない……啓発されたトルクは、物質世界の暗い範囲内で生まれることを意識的に選ぶ。それは、何らかの正統的な聖なる目的を成就するためである(ラマ・クンザング・パルデン著『黄金の伝統』14ページ)。
化身は、世界人類の教師である。ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクの化身の系統とその世界的な教えは、精神性を高揚し、それを統一するとともに、まったく新しい人間の知識の基礎を確立する「時間の法則」に関する教えである。この四次元の知識は、真にこれまでの三次元的な知識の体系に取って代わる。そして、「すべては数字。神は数字だ。神はすべてに存在する」と宣言することが可能な、数学的な構造のうえに設立される。
試験なしには、どんな者も化身(アヴァター)になる責任を引き受けることはできない。ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクの化身の系統での試験は、ケツァルコアトル・プロジェクト、1987〜1997年、あるいは「ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクの試練」として知られている。最初の5年間のホルトゥン、1987〜1992年は、ジョッシュ・アグエイアスの死によって四次元の門がヴァルム・ヴォタンとボロン・イクに永続的に開かれた時期である。第2のホルトゥン、1992〜1997年は、難破した航海者、アントニオ・マルティネスとサウルの記憶を回復する期間である。この試験の化身周期は、1300年のしるし、1992年で正確に定められた。その公式は、墓が捧げられた692年から1300年の前後1ホルトゥンが、ケツァルコアトル・プロジェクト、1987〜1997年の10年、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクの化身の徒弟期間を定義するというものである。「時間の法則に関する世界会議」の完了に引き続き、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクは、「時間の法則」と「周期を閉じること」の化身的な世界教師として浮上できるようになった。
「この書の詞(ことば)、神聖文字のしるしの真の意味が分るアー・ボバット、
またアー・キン、太陽の神官とは、いかなる者だろうか?」
ヴァスケスとレンドンの版で繰り返される預言者の言葉の翻訳は、上記のようなものであり、はっきりとチラム・バラムの預言的な血統、アー・ボバットと、「神官」階級、太陽の先覚者(神官)、すなわちアー・キンについて述べている。この繰り返しは、神秘的なスユアの言葉の導入となり、ハバナからの難破した航海者、アントニオ・マルティネスとサウル、1000年前に捧げられた墓の男、パカル・ヴォタンを喚起する、1692年のスユアの作り手の物語を締めくくる。
アー・ボバットとアー・キンはともにパカル・ヴォタン、すなわちナー・チャンのボロン・イクの預言周期を開始した啓示のエージェントに源泉を持っている。パレンケのあちこちで記念されているボロン・イクの登場を指し示す日付は、紀元前8000年まで遡るものがある。彼女は、白い太陽の風、ロイディーン・ブリス、マヤの娘として生まれた形を通して現代に出現した。彼女の天然磁石に誠実だったボロン・イクは、自分の意図した共同作業者、ヴァルム・ヴォタンの元にみずからの身を置くことができた。そしてナー・チャンの預言周期の最終的な解放、ヴァルム・ヴォタンの周期の引き金を引く。彼は、最後の預言者、チラム・バラムの最後の神官、衣かぶる男、外衣に身を包んだ男、周期を閉じる神秘の者である。いまやアントニオ・マルティネスとサウルの記憶が回復されるだろう。いまやパカル・ヴォタンの墓の秘密が明らかにされるだろう。いまや周期がその適切なときに閉じるようになるだろう。
19の数字のエージェント、マザー・ティネッタは、ヴァルム・ヴォタンの預言周期であまりにもすばらしく位置づけられていた。それは、彼女が『コーラン』に対して持っていた鍵であり、それによってヴァルム・ヴォタンは、パカル・ヴォタンのマホメットに対する誓いを成就するからである。エージェント、ヴォタンの手元に1978年ハバナで印刷された『遠いトランから』という小冊子を届けたのは、マザー・ティネッタであり、1993年の「時間をはずした日」、キン143、パカル・ヴォタンのタイムシフトのはじまりの年、宇宙の嵐の年の完了の日だった。それは、ハワイ本島の風の吹く北点にあるプア・キア湾でのことだった。そこでエージェント、ヴォタンは、かつての自己、ホゼ・アグエイアスの皮を脱ぎ替えて、アントニオ・マルティネスとサウルの顔の中に明らかにされたみずからの真の自己を見いだした。
「火は彼の視線の中で燃えていた。砂と泡は空中に捲き上げられるだろう。太陽の面(おもて)は大暴風雨のために翳るだろう……あらゆるものが風のため、地上で覆るだろう。その間、私は自分の椅子に坐り、十三隻の船隊はやってくる」。
アントニオ・マルティネスとサウルのアポカリプス的なヴィジョンは、即座にテレクトノンの啓示へと変形された。それと同時に、自己反射的に回帰したヴァルム・ヴォタンは、銀河のエージェントの系列、「13 66 56」を引き受けた。ボロン・イクの欠かすことのできない導きとともに、ヴァルム・ヴォタンは、試験の最終的な割当を完了させることができ、「時間の法則の20の銘板」を受け取り、解読した。バクトゥン周期を完了させ、時間船を出航させる新しい知識の基礎が完全に明らかにされた。預言の冠石が実現し、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクは、私たちの時代のためのアー・ボバットとアー・キンのレベルに達した。
化身は、時が満ちたときにのみやってくる。この言葉ほど、時間の法則の化身、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクに対してふさわしいものはない。化身のポイントは、彼らがその教えそのものになることである。彼らは、みずからが伝達する真実を具現化し、それによりすべての人々にとってそれを現実のものにする。ひとつの心。ひとつの愛。ひとりの神。ひとつの時間。ひとつの預言。ひとつの人々。ひとつの銀河の地球。これが「時間の法則」の教えだ。この教えを、惑星地球、ヴェラトローパ24.3の変容と精神的な高揚の周期を完了させるために、可能なかぎりの方法で育み、促進すること。それが、ボロン・イクとヴァルム・ヴォタンの化身の系列、アルクトゥルス・プローブ、銀河連盟プログラムのエージェントの任務である。ボロンティクとオシュラフンティクが、聖なる唯一者の意志で取り戻されんことを!
舵取りの塔、時間船地球2013
電気の月17日、立方体11、キン116、黄色い水晶の戦士
サイ時間単位:48、黄色い太陽の星
コドン34、祈り、第3線
バイオテレパシーのより糸4.4
調波29、水晶の出力−二相、コドン29、心/月の水晶
第11段階、第11週、創成、木が発生する
預言の第5年
勝利は解き放つ
参考文献:
The Book of Chilam Balam of Chumayel, edited and translated by Ralph L. Roys,
University of Oklahoma Press, Norman, 1933,1967
El Libro de Los Libros de Chilam Balam, translated and edited from parallel
texts by Alfredo Barrera Vasquez and Sylvia Rendon, Fondo de Cultura Economica, Mexico-Burenos Aires, 1948,1963
Lord of the Dawn, Great Prophecies of Ancient Mexico, by Tony Shearer,
Naturegraph Press, Healdsburg, 1971
(訳注:日本語訳用・参考文献)
『マヤ神話──チラム・バラムの予言』(ル・クレジオ原訳・序、望月芳郎訳、新潮社、1981年初版)
ヴァルム・ヴォタンの周期の作品:
「時間の法則の20の銘板──16年間のテレクトノンの法則の立方体」(1997年)
「パカル・ヴォタンのテレクトノン」(1995年)
「ドリームスペル:時間船地球2013の旅」(1991)
『マヤン・ファクター』(1987年)
『アース・アセンディング』(1984、1996年)
『パカル・ヴォタンの呼びかけ』(1996年)
『アルクトゥルス・プローブ』(1996年)
「時間の法則に関する世界会議と審判の日」(1997年)、など。
■暦の改革と平和の神学に関して、
聖下ヨハネ・パウロ2世との謁見を求めるバチカンへの請願
「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」のコーディネーターとして、またそれを代表して、私たちはここに聖下ヨハネ・パウロ2世との謁見を公式的に請願いたします。それは現在の12か月のグレゴリオ暦から「13の月・28日の暦に」替えるという、世界平和の理想にとって最も重要な課題となる事柄に関して、可能なかぎり早くこの謁見を実現していただきたいという請願です。
暦を替えるという提案は、軽く受け取られるべき事柄ではなく、歴史的かつ科学的な突破口を開くもので、真に世界平和に関わる世界のリーダーたちの注意を喚起するに値する事柄です。特に聖下ヨハネ・パウロ2世は、ローマ教皇の輝かしい歴史の中でも最もよく旅をしており、また惑星規模でよく知られている人物です。
1992年以来、聖下ヨハネ・パウロ2世および枢機卿会は、教会の歴史的な過ちについて調査するさまざまな試みを行ってきました(「驚異の集会」、バチカン?、1994年6月13〜14日、「教会は懺悔しなければならない」と法王は言った、ブエノス・アイレス、「クラリン」、1994年11月14日号の見出しから)。同時に、数多くの先住民集団が、特定のローマ法王の教書の廃止を求める請願を出しており、特に目立つのは1452年、ニコラウス5世の「発見の教義」と、1493年、アレクサンデル6世の教書「インテル・カエテラ(訳注:西経38度線でポルトガルとスペインの領土境界線を設けたもの)」で、それらがキリスト教徒に非キリスト教徒の土地を所有する権利を与え、スペインとポルトガルの二国の王に等しく世界を分割させることになりました(1494年、トルデシラス条約。/訳注:ポルトガルとスペインが新発見地の境界線を決定。1493年の法王による境界線を修正し、ヴェルデ岬西方370リーグ線/西経46度37分線の東をポルトガル領、西をスペイン領とした)。これらの教書は、それ以後のヨーロッパ人やアメリカ人の先住民征服政策や支配政策の基準を設定しました。1562年、すでに征服者たちによってはじめられていた大量殺戮のプロセスを完了させるために、当時ユタカンにいたデ・ランダ司教は、教会の名のもとに、マヤの書庫で見つかったものすべてを燃やしたのです。20年後、グレゴリウス13世は、世界に対して現在も計時基準となっているグレゴリオ暦への改革を制度化しました。これらの教会の歴史における「過ち」の問題は、いまだに解決されないままで、その結果、先住民またちはどこでもその土地を搾取され、奪われています。
1989年、私たちは、デ・ランダ司教が破壊しようと試みた知識の体系の正当性を最も高度なレベルで証明する科学的な発見をしました。これは、人工的な12:60と自然の13:20の計時周波数の存在の発見、すなわち「時間の法則」の発見の第一段階でした。この発見は、グレゴリオ暦の不規則な尺度と、それと組み合わされた機械時計の人工的な秩序に従った人類が、森羅万象を司る自然の計時周波数から逸脱し、また指数関数的かつ災害をもたらすような比率で逸脱し続けていることを示すものです。この時間における過ちは、グレゴリウス13世がその改暦を行った植民地政策の風潮と結びつき、今日、私たちが知っているような世界を生み出しました。「時間の法則」の分析では、人類の唯一の救済は、自然の計時周波数に戻ることであり、その最初のステップとなるのは、現在の暦を取り除き、均等な尺度の基準を保つ、13の月・28日の暦を選択することです。
この研究および地球の未来を気にかけることから、「13の月の暦に替える平和の運動」が生まれました。「13の月の暦」は、自然の13:20の計時周波数によって機能し、マヤが征服以前に使っていた17種類の暦のうちのひとつで、「トゥン・ウク」として知られていました。その尺度の基準、28日は、女性の生理周期に合致し、人類が自然の秩序を再び回復するのに役立ちます。
私たちはみずからの発見の発端と、そこから引き出された論理的な結論から、バチカンが現在の暦を制度化したこと、そしてバチカンが、世界の暦の改革について知らされ、またそれについてどんな形であれ考慮することに関わらなければならないことに十分に深く気づいていました。1993年から現在まで、私たちは聖下に対してさまざまな請願をして、改暦について考慮してくださるようお願いしました。そのあいだ、私たちは時間における過ちに関して、世界中の人々に知らせる研究と試みを行い続け、その結果は、次のとおりです。「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」の創造、新しい地球規模の平和運動の勃興、二つの世界会議、すなわち「はじめての生物圏の権利の集会」(1996年、ブラジル)、「時間の法則に関する世界会議と審判の日の法廷」(1997年、日本)。そして、数学的、論理的な前提を包括する「時間の法則」のあらゆる側面の完了(『四次元の数学原理』と『時間の力学、260の基礎条件』)があり、それには『時間の法則の20の銘板』という時間の法則の完全な知識体系が含まれます。
聖下の最近のブラジル訪問の際には、「世界規模で13の月の暦に替える運動」の法律家チームが、リオ・デ・ジャネイロの枢機卿ドン・ユージェニオ・サレスと、法王の訪問の任に当たる秘書に対して、法王との謁見を求める私たちの要請を伝えました。次の動きは、ワシントンのローマ教皇大使に対する同様の請願です。同時に私たちは、改暦と時間の法則の発見の後に生じること、その理由や意義に関してすでに作成されている資料を枢機卿会に託しました。
地球上に永続する平和をもたらす、この前代未聞の試みと、私たちに参加してくださるよう聖下に対して為された要請において、私たちは「時間の法則の発見」の神学的な側面をはっきりと認識しています。特にそれが、真の平和の神学にふさわしいものであることについてです。暦を替えることは、時間を変えることです。教会以上に、千年紀について自覚しているところはありません。この千年紀は、黙示録の千年紀ではないのでしょうか?
教会の人々は、次の千年間までアポカリプスの千年紀は生じないと信じているのでしょうか?
地球社会における現在の潮流を見るにつけ、それは論理的に正しいとは思われません。
論理と神の知識を持つ理性的な人間すべてに、今日の地球社会の潮流と現在から約100年後の2099年における世界を想像してもらいましょう。そのときには、考慮すべき世界はまだ存在しているのでしょうか? 世界をこの危機に陥らせている道徳的な理性の放棄は、高次の知識や神の力によって解消されなければなりません。もしいまが千年紀、すなわち黙示録のアポカリプスであるのならば、アポカリプスのあとには何が来るのでしょうか?
それは、地上の天国、地上の平和です。事実、いまが聖書で語られる千年紀であり、その次にやって来るべきが平和の千年紀であるならば、私たちはまず新しい時間を持たなければなりません。新しい時間を持つとは、平和の神学を喚起することです。改暦は、真の平和の普遍神学を確立する機会です。そのような平和の神学はすべて、次の千年紀のために考慮されうるものです。戦争の時代があり、平和の時代があります。平和の時代を望むのであれば、戦争の時代を終えければなりません。そして、意識的に平和の時間の中に入らなければならないのです。古い暦は、戦争の時代という時を刻んでいました。「13の月の暦」は、平和の時を刻みます。これが平和の神学の本質です。
教皇ヨハネ・パウロ2世との謁見を申し出るこの請願はまた、平和の神学のための全教会の対話およびその協議への招きでもあります。それは、来夏、1998年7月26日、「千年紀の大改暦」を記念して開かれます。この改暦は、イエス・キリスト以来の世界平和のための大きな機会として考慮されるべき事柄です。このような事柄によって得られる利益は、あまりにもすばらしく、栄光に満ちており、このような前代未聞の行為を後悔する可能性を取り除きます。世界平和を生み出すこの機会に共に参加しましょう。
地球上の普遍的な信仰のために
世界規模で13の月の暦に替える平和の運動、コーディネーター
新しい時間の使者
ホゼ・アグエイアス&ロイディーン・アグエイアス
同封された書類や資料内容の一覧:
- ブラジル人の請願
- 聖下に向けたヴァンディール・ナタル・カサグランデの手紙の翻訳
- 謁見を求める聖下への手紙
- 改暦に関しての聖下への手紙(1993年)
- 『時間の法則の発見』
- 『13の月の動き』
- 『13の月の暦に替える平和の計画』
- 『はじめての生物圏の権利の集会』
- 『時間の法則に関する世界会議と審判の日の法廷』
- 『パカル・ヴォタンの呼びかけ、時間は四次元である』
- 『四次元の数学原理』
- 『時間の力学、260の基礎条件』
- 『13の月の暦』
■緊急の精神的な解決法
世界規模で13の月の暦に替える平和の計画
1998年の大改暦
勝利の戦略、預言の第5年、「勝利は解き放つ」
倍音の月26日、赤い水晶の竜(グレゴリオ暦:1997年12月10日)は、二人の「アルクトゥルスの監視者」が、スイスのジュネーブの時間博物館で、計時周波数の発見を行ってからちょうど8周年目にあたります。それから正確に3週間後、ベルリンの壁が崩壊し、冷戦も公式的に終了しました。しかしそれは、メディアが人々に信じさせようとしたような、歴史の終わりではありませんでした。アルクトゥルスの監視者は、偽りの12:60と自然の
13:20の計時周波数を発見したことにより、植民地主義の暦と地球規模の産業化が、地球や銀河のその他の部分の自然の計時周波数と一致した暦によって取り替えられないかぎり、歴史が終わることはないことを知りました。このようにして、グレゴリオ暦を取り替えて「13の月の暦」にする運動がはじまったのです。
アルクトゥルスの監視者は、世界のすべての人々にこの要点を指摘するため、二人の発見の証明と論証を刊行しはじめました。最初は、1990年の『時間船地球2013、銀河時間の惑星芸術』です。この図解的な数学論文に引き続き、『ドリームスペル、時間船地球2013の旅』の創造と生産が為され(1991年)、青い宇宙の嵐の年のタイムシフトが呼びかけられました(1992年)。そして、理論的なテキスト、論証である『それみずからの次元から見た時間の論文』(1992年)も、『パカル・ヴォタンの呼びかけ、時間は四次元である』(1996年)として出版されました。『13の月の動き』(1992年)は、1996年、1997年にわたってさまざまな言語で出版されています。子どもたちのためには『13の月の亀』や『時間の物語、亀と木の物語』(どちらも1993年)があります。タイムシフトの年の終わりまでに、アルクトゥルスの監視者は、13通の手紙を世界のリーダーたち13人に書き送りました。その中には、ヨハネ・パウロ2世も含まれており、その内容は1993年の水晶の月28日の匿名リーダーシップ会議を呼びかけるものでした。
この改暦への呼びかけを具体化するものが「預言の集大成」(Corpus Popheticum)でした。それは、1993年から1994年にかけてパカル・ヴォタンのテレクトノンとして啓示されはじめ、1995年に『テレクトノン、預言のゲーム』として生産されるとともに、『パカル・ヴォタンと審判の日』(1995年)というテキストで要約されました。この預言は、「13の月の暦に替える平和の計画」と「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」(1994〜1995年)を生じ、同時に実現しなかった「惑星規模の道徳的な緊急事態のシンポジウム」への呼びかけも為されました。サーペント・マウンドでの時間をはずした日の儀式(1995年)は、この運動によって主催された一連の催しやデモンストレーションの先駆けとなるものでした。「はじめての生物圏の権利の集会」の開催(1996年、ブラジル・ブラジリア)の後には、「生物圏に気づく日」(日本の御殿場)、「境界溶解の儀式」(フォーコーナーズ)、「人類のハーモニック・コンバージェンス」(メキシコ・シティとテオティワカン)が行われました。これらすべては1996年に行われたものです。1996年の秋、アルクトゥルスの監視者は、国連に対してのプレゼンテーションを行い、電気の月27日の「つぐないの日」の初日にその催しに参加しました。
この運動の目的は、『世界規模で13の月の暦に替える平和の運動、完全ガイド』(1996年)に要約されていますが、同時にこの改暦の科学的な前提は、『時間の法則の発見、1989年〜1996年』、『時間の力学、260の基礎条件』、そして『四次元の数学原理』に掲載されています。これらすべては、1996年後期に書かれたものです。これらのテキストは、やがて預言の集大成の高みへと向かうことになります。それは、「ケツァルコアトル・プロジェクト、1987〜1997年」の実現と、『時間の法則の20の銘板、16年間のテレクトノン、法則の立方体、1997〜2013年』の啓示です。公的に1997年の春、コスタリカで公表されたこの『20の銘板』が、1997年、日本の東京で開かれた「審判の日の法廷」と「時間の法則に関する世界会議」、そして1997年の時間をはずした日の「時間船をドック入りさせる地球規模の瞑想」の基礎を提供しました。
「レーリヒの平和条約」(1935年)を支持し、組み込み、拡張する「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」はまた、古い暦の時間から新しい暦の時間への移行プロセスを、『銀河文化のマスタープラン』(1996年)、『はじめての生物圏の権利の惑星集会』(1996年)、『時間の法則に関する世界会議と審判の日の法廷』(1997年)の出版を通して考察する試みを行いました。全人類に新しい知識が手に入るようにするあらゆる試みを追求する過程で、アルクトゥルスの監視者は、1996年、マヤン・スターゲートとして知られるチームの試みと共に「目に見えない大学のウェブ・サイト」をはじめました。これはまた、世界中のPAN−PCCノード(惑星芸術ネットワーク−惑星暦協議会)の確立および教育用資料すべての配布を促進するものでもあります。
そして、1997年の秋、アルクトゥルスの監視者は、究極の戦略、「暦の改革と平和の神学に関して、聖下ヨハネ・パウロ2世との謁見を求めるバチカンへの請願」と、その次の「教皇職の司教科学アカデミーへの緊急の請願」を開始しました。グレゴリオ暦はバチカンがつくったものなので、問題全体は、いまや「緊急の精神的な解決法、世界規模で13の月の暦に替える平和の計画」の形で、直接バチカンの面前に置かれなければなりません。この戦略の要点と、この計画をまとめあげる要素は、付随する同じ題のついた「平和のヤントラ」で図解されています。これもすべて、「1998年の大改暦、(7月26日の)赤い律動の月、預言の第6年」のために用意されたものです。
この平和の計画は、いまバチカンの手元にあります。律動の月21日から共振の月2日(1998年1月2日〜11日)まで、アルクトゥルスの監視者と少数のサポートチームは、司教科学アカデミーに「時間の法則の発見」で明らかになったことを提示するため、ローマに向かいます。これもすべて、聖下ヨハネ・パウロ2世との謁見の準備のためです。政治的な利己主義に基づくものではない、共感的・精神的な原理に基づく真の永続的な世界平和の望みすべては、この使節の成功如何にかかっています。この資料は、「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」の内外すべての人々の啓発に益することを意図して準備されました。そうすることで、教育と気づきのレベルが高められ、1998年の大改暦の準備が協調的かつ十分な知識のもとに行われますように。
アルクトゥルスの監視者、キン11とキン22によって提出される
緊急の精神的な解決法
世界規模で13の月の暦に替える平和の計画
1998年の大改暦、千年紀の改暦
勝利の戦略、預言の第5年、「勝利は解き放つ」
- バチカンの教皇職が「13の月の暦に替える平和の計画」を支持し、グレゴリオ暦をやめる。
- イスラムの「アル・コーラン」、1998年の救世主の日に「時間の法則」を宣言し、神とコーランの統一を支持する。
- 「庭園」、先住民族の統治:「地球統治」の宣言、大地を元に戻す。
- 全地球(ホール・アース)意識とフェスティバル:惑星のホール・アース・フェスティバル、カリフォルニア・デイヴィスの虹の大学と、あらゆる聖地、スペクトルの月7日〜9日(5月8日〜10日)。
- 平和の神学のための協議会:全地球の平和のための全教会的な統一、宇宙の月25日〜28日(7月21日〜24日)。
- 審判の日の法廷:バチカン、世界銀行、G7の結合。
- 時間の法則に関する世界会議:すべての精神性と宗教の結合。
- はじめての生物圏の権利の惑星集会:新しい平和の時間のための新しい誓約と決議。
- 13の月の暦に替える平和の計画:即座の普遍的な平和を確立するための手段。
- 1998年の律動の月の大改暦、1998年7月26日:畏怖の瞬間。
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■教皇職の司教科学アカデミーへの緊急の請願
私たちは、バチカンに世界平和のための計画を提案します。この計画の中で、バチカンは中心の役割を担います。そしてこの計画を通して、ローマ教皇もまたご自身で独自の聖務の最高に名誉あることを成し遂げるかもしれません。この計画とは、「13の月の暦に替える平和の計画」です。改暦は、深く科学的で、歴史的で、同時に神学的な問題であり、それこそまさに私たちが明らかにし、また啓発しようとする事柄です。
私たちの研究ははっきりと、使われる暦に依存する計時周波数の存在を示しています。「時間の法則」の発見は、新しい時間なしには新しい千年紀は訪れないだろうことを明確にしてくれます。そして新しい時間(時代)を唯一、保証してくれるのが、地球と聖なる自然の自然周期に一致した暦に替えることです。バチカンは、いまや世界の基準となっているグレゴリオ暦を西暦1582年に制度化したので、唯一、バチカンだけが、世界に即座にかつ取り消すことのできない形で影響を与える改暦を行う権威を持っています。
私たちは、この問題が考慮されなければならないその緊急性を十分に表現することができません。なぜなら、それが私たちの聖なる作業の全側面に影響を与えるからです。たとえそれが、全アメリカの教会会議への教皇のご出席であれ、また世界中のテロリズムや武器の生産の停止であれ、です。この緊急性の理由は、来たる年の大きな機会にあります。つまり、来年のグレゴリオ暦の7月26日、日曜日が、「13の月の暦」の一年の最初の月である「磁気の月」の初日、日曜日と一致するからです。これにより1年間で、古い暦から秩序ある形で新しい暦に段階的に移行することができます。そしてこれが、すべての人々の利益になり、世界平和の理想のために時間を変える、今世紀そしてこの千年紀で最後の機会になります。
このため私たちは、「時間の法則」の発見の完全なプレゼンテーションを行い、司教科学アカデミーにすべての証明、数学的な公式、理論的・論理的な基礎条件、論証、ツール、そして預言の集大成──時間神学の完全な概説(Suma Theologica Temporum)──を預ける準備をしています。加えて、私たちは古い暦の古い時間から新しい暦の新しい時間に秩序ある形での移行を成し遂げる戦略的なタイムテーブルを明確に表現する用意も整えています。これは、真に全教会(全世界)的な「平和の神学のための協議会」(1998年7月21日〜25日)で最高潮に達します。この「平和の神学のための協議会」の開催に引き続いて、記念碑的な改暦そのものが行われます。1998年7月26日が「13の月の暦」の年で「赤い律動の月」の年の最初の日になることが宣言されます。この日は、千年紀の新しい時間が最終的にやっとその夜明けを迎える、全人類の希望となる初日です。
プレゼンテーションを行うにあたっての私たちの目的は、司教科学アカデミーの構成員を啓発し、その人たちが教皇に改暦の重要性をはっきりかつ簡易に説明できるようにすることです。そうすることで教皇は、世界の共同体にそれを伝えることができるようになるでしょう。世界の問題がその根に精神的なものを抱えていることはご承知のことと思います。したがって、唯一、精神的な解決策だけが、これらの問題を解決できるのです。「時間神学の概説」を理解されれば、この惑星地球上で全生命を脅かしている戦争、犯罪、人口過剰、環境の悪化といった問題を通り抜けていく道をご自身および世界全体が見出すことができるようになります。
司教科学アカデミーに対する私たちのプレゼンテーションでは、いまも教皇との謁見に備えています。そうすることで、教皇ご自身の努力に対する感謝や私たちの意図が相互に協力し合えることについて直接、教皇と話し合うことができるからです。おそらく私たちは、今度メキシコをご訪問なさる時に教皇とお会いできるかもしれません。メキシコであれば、歴史的かつ道徳的な意味でも教皇が世界に対して改暦を宣言するのにふさわしい場所になることでしょう。文化を通しての平和に基づいた「レーリヒの平和条約」(1935年)という例外を除けば、これまでのどんな平和の計画や平和の主導権も、ばらばらな政治的解決以上の高揚をもたらすことのできたものはありませんでした。これがゆえに、平和はどこにもないのです。「13の月の暦に替える平和の計画」は、聖なる権威に対しての聖なる服従と信頼に基づいてつくられました。したがってそれは、本質的に精神的なものであり、教皇の関心に値するものです。
私はあなたがたの共同体の一員ではありませんが、私たちは皆同じ血を持ち、同一の真の神によって祝福されています。私たちは異端ではなく真実をもたらす愛、つぐない、和解の精神でそちらに向かいます。しかしながら私たちの使命は、私たちの生きている時代の中でも緊急のものであり、並はずれたものです。私たちは新年の前に教皇職の方々と連絡をとることを余儀なくされています。その時間のことを考慮して、私たちはクリスマス前の週、12月18日から25日のあいだに司教科学アカデミーの方々と会うためにローマに行く準備しています。私たちは、二つの部分に分かれたプレゼンテーションで目的を達成できるでしょう。それぞれの部分が二時間です。それは、1)「時間神学の概説」と、2)平和の神学のための協議会、地球千年紀における平和、の二つです。
私たちがお互いに使命を果たすことにより、平和を希求するすべての存在の心の祈りと祝福が満たされますように!
「世界規模で13の月の暦に替える平和の運動」を代表して、
新しい時間のコーディネーター&使者
ホゼ・アグエイアス、ヴァルム・ヴォタン
<黄色い倍音の種>の年?・1997.7.26〜1998.7.25
黄色い倍音の種の年・倍音の月23日 /1997年12月7日 第1刷発行
著者:ホゼ&ロイディーン・アグエイアス
訳者:高橋 徹
協力:パン・ジャパン
編集・発行:PAN翻訳ライブラリー