On the Road to 2012

本ホームページ内容の原著作権はホゼ&ロイディーン・アグエスに帰属します。

ホゼ・アグエイアスとして知られるヴァルム・ヴォタンによる講演

於:アシュランド メソジスト教会

共振の月シリオ21日 白い自己存在の風

私たちは今、最も面白いときに生きています。マヤ的な観点からも他の多くの観
点からも、いまは終焉のときです。預言のときです。以前から誰でも2012年の日
付については大体のことを知っています。大抵の人はこの日付を聞いて、ふ〜ん、
マヤ暦は2012年に終わるんでしょと言います。これがお決まりの答えです。しか
し、マヤ暦は2012年には終りません。マヤ暦は周期の中の周期の中の周期・・・
に基づいています。マヤ暦のうち大周期の終末が2012年なのです。2012年という
日付が、どういうわけか他の預言よりも人々の心やイマジネーションにひっかか
ったのです。2012年は起点であり、私達のDNAが目覚めるのです。なぜそうなの
でしょうか?

2012年は、マヤ暦で通例「大周期」と呼ばれる周期の終末です。大周期とは、マ
ヤ暦13.0.0.0.0の日付に始まった5,125年周期のことです。その起点は、グレゴ
リオ/ユリウス暦で紀元前3113年8月13日に当たるのですが、その時に何があっ
たのでしょう。歴史の本を読みかえしてみると、ほとんどの西洋史の本には、文
明の始まりは紀元前3100年頃と書いてあります。紀元前3100年というのはマヤ暦
の長期計算法”13.0.0.0.0″からすると13年ずれており、マヤ暦では「それは違う、
グレゴリオ/ユリウス暦の正確な日付で言うと、紀元前3113年の8月13日です」
ということになります。

現在のヒンズー暦のカリ・ユガ周期は、紀元前3113年からちょうど11年後の紀元
前3102年にクリシュナ神がこの世から消滅し、その時から始まったと言われてい
ます。カリ・ユガは最後のそして最も暗い時代です。マヤ暦では、紀元前3113年
から歴史が始まりました。エジプトの第1王朝は紀元前3100年頃確立されました。
歴史上、紀元前3100年頃に最初の都市の基礎が築かれました。最初の都市はウル
ク(Uruk)で、イラクの国名はこれに由来しています。メソポタミア史の黎明期
に7人の賢者によってウルクの基礎が築かれました。私達が文明の歴史だと思う
あらゆる事が、ほとんどその時点で始まり、そこから徐々に形成されたのだとい
うことが、歴史の本を読めばお分かりになるでしょう。以上がバビロニア/メソ
ポタミア文明の起源です。マヤ暦ではA.D.2012年12月21日の冬至に、5,125年間
の文明全体の周期が終焉を迎えるとされています。これは今から9年足らず先で、
それほど遠い話ではありません。

2000年に有名なY2Kでバタバタ騒いでいた時には誰もが神経質になりましたが、
その騒ぎの後は安堵の溜息をつき、やっぱりアポカリプス(黙示)は起こりそう
もない・・・すくなくとも今のところは、と思いました。第3千年紀が真に始ま
ったのはいつかということについては、新聞紙上で激しい議論が多数展開されま
した。第3千年紀は公式には2001年1月1日に始まりました。「えー、何とか第2
千年紀を切り抜けてきたし、まだアポカリプスは起こらないしね」とこの時点ま
で誰もが言っていました。黙示録は千年紀について述べているのですが。

こうして、第3千年紀は始まりました。第3千年紀の最初の年が過ぎ去る前に、
誰もがはっきりと意識せざるを得ない大きな出来事が起こりました。9-11として
知られた出来事です。これは、私達が今2012年への道にいるという事実に気づか
せる黙示的な出来事でした。兆候は全て2012年を暗示しています。2012年12月21
日を経ずに未来へ到達できる人などいません。これはどういう意味でしょうか、
周期の完了とはどういうことでしょうか? 世界で今まさに起きていることは、
なぜ今起こっているような方法で起こるのかということへの手がかりを私達に与
えてくれます。また、このようなことを非常に良く知っていた古代マヤ人とは何
者なのでしょう。

2012年12月21日は、(マヤの)長期計算法で再び13.0.0.0.0になり、ひとつの周
期が完了します。バクトゥンという周期が13回でひとつの周期です。紀元前3113
年から西暦2012年までで13バクトゥンになります。バクトゥンはきっかり144,
000日の周期であり、144,000日を13回重ねて、この周期は完了します。私たちが
歴史の周期あるいは文明の周期と呼ぶものです。この(進行中の)周期は、地球
の歴史においても、太陽系の進化の歴史においても、銀河の歴史においてさえ、
非常に興味深い周期です。

なぜこんな小さな惑星で?なぜ私達が?私達は何者?ここで何をしていて、どう
してこんな苦境に関わっているのか?なるほど、 私たちの現況はひどい苦境の
ように見えます。例えば、飛行機に乗るのは不愉快極まりないことになっていま
す。オレゴン州メドフォードにあるローグヴァレー国際空港のような地方空港へ
行っても、地元の歯科助手や郵便配達人がまるでテロリストであるかのようにボ
ディーチェックを受けさせられている、ひどい光景を目にします。常識ではあり
得ない、しかもあんなに小さな空港では絶対にあり得ないことですし、もっと大
きな空港では更にひどい状況です。

私達の自由に対する感覚は大幅に減ぜられてきました。安全や快適さに対する感
覚も大幅に減ぜられました。常識というものも減ぜられてしまっています。私達
はあらゆる意図と目的において、集団としてかなり狂っています。(人間以外の)
他の生物種は狂っていません。私達はとても不思議な生物種のようです。極度に
激しい攻撃にさらされて偏執的になっています。私たちは異常な程に偽りの発明
品に依存しています。新たに発明された技術なら何でもすぐに夢中になります。
5,125年間のこの歴史周期は興味深いです。

2012年12月21日は、通常、大プラトン年と呼ばれる、バクトゥンよりも長い26,
000年周期の終焉のときでもあります。これは長期周期です。2012年12月21日に
は、さらに長い、104,000年の大周期も終焉を迎えます。こうした周期全てが
2012年時点で終る、言い替えると、収束するのです。私たちは何者なのでしょう
か?ここで何をしているのでしょうか?目下のところ、これが自らに問わなけれ
ばならない最重要事項です。普通は、国会の場やホワイトハウス、ペンタゴンで
「私達は何者で、ここで何をしているのか?」と質問されることはありません。
そういった観点から見ると、ここで私達がしていることは、アメリカ以外の国に
対して、より大きな力と権勢を得ることなのです。私達の政策が国家として今や
このような軍国主義的状態にあるという点で、私たちがこういう状態に陥ってし
まったことは非常に興味深くもあり、悲しい状況でもあります。なぜそうなので
しょう?私達は何者で、本当はここで何をしているのでしょう?

26,000年前、ここで何が起こったのでしょうか?多分、驚くほど未開の出来事だ
ったでしょう。恐らく、原住民たちがベーリング海峡の下方へ渡って移住し、そ
のうちの何人かはいくつかの洞窟をあちこち調べたのでしょう。(とはいえ)調
べたとしてもわずかな人数でしょうけれど。では5,125年前のローグヴァレーへ
行ったとしたら、どのように見えるでしょう?26,000年前とはあまり変わってい
なかったことでしょう。(かつてより)少し暖かだし、氷も少ないだけだったで
しょう。人類はこの惑星で一番新しい種のようです。色々な意味で、私達は最も
知的で賢い存在であるということを鼻にかけています。ある意味においては、そ
れは真実でしょう。私達は超高層ビルを建てられるし、超高層ビルへ意図的に突
っ込むための飛行機だって作れるのです。たぶん私達のために考え、しかもより
速く考える機械を作り上げることもできるのです。

最近、グローバライゼーションの主要な仕掛け人の一人が次のような発言をして
います。「私たちは大きな者が小さな者を喰らう世界から、速い者が遅い者を喰
らう世界に移行した。」私たちは非常にスピードの速い世界、時間が急速に加速
しつつある世界に住んでいます。最近は、多くの人がやるべき事をやり遂げる時
間がないことに気づきつつあります。やるべき事は増えているのに、それを実行
する時間が減っているのです。以前よりも速い機械、速い乗り物が作られていま
すが、どんなに速くやっても全部やり遂げることは不可能です。まるで例のギリ
シャのパラドックスのようですね。X地点からY地点に到達するために、一日目
に全体の距離の半分だけ進み、2日目にさらにその半分の距離を進む。でもいつ
まで経っても目的地に到達しません。私たちはこんなに速くどこに行こうとして
いるのでしょう?そんなに速く進まなければならないほど重要な用事とは何でし
ょう?時間はどうしてこんなに加速しているのでしょう?人 口が増えたからで
しょうか?

26,000年前にホモ・サピエンズが現れた時、地球上にはどれくらいの人がいたの
でしょう?100万人でしょうか?それは分かりません。5,125年前に最初の文明が
生まれた時、地球上の人口は1億人だったと言われています。その数はゆっくり
と増え、3,000年前のローマ帝国の全盛期には3億人に達していたと推定されて
います。そしてカエサルの時代から、ベンジャミン・フランクリンがインディア
ンのイロコイ族と対話していた西暦1750年までの間に、人口は3億から5億に増
加しました。言い換えると、地球上の人口は紀元前3113年から西暦1750年までの
5,000年間で1億から5億に増えたのです。しかし、人類の数は1750年以降のわ
ずか250年間に約12倍に増えました。このタイム・スパンをグラフにすると、指
数関数的なカーブが現れます。

1750年には5億人の人口、そして90年後の1840年には、5億人から10億人へと、
初めてこのような短い期間に人口は倍増しました。さらに90年間、1840年から
1930年の間に、人口は20億人へと増加しました。1960年には地球上に30億人の人
が存在しました。現在では人口は60億人を超え、過去45年間に人口は倍増したこ
とになります。2010年には人口は70億人に達すると見られます。この人口爆発に
よる環境への影響は莫大なものです。人間がこの環境への影響を考慮しないとい
うことを思うと驚きを感じます。彼らはいまだに世界的な温暖化に対して何も関
係ないと思っているのです。何が進行しているのでしょうか?そして一体どうや
ってこんなことが起きているのでしょうか?

何人の人たちが腕時計をしているでしょう?身につけている人は手を上げてくだ
さい。腕時計とはどこからやってきたのでしょうか?あなたたちの腕時計は次の
ように始まりました…。紀元前3100年、ウルクに住んでいたシュメール人は世界
が球体であることを知っていて、その球体を24分割し、さらに各部を60分、60秒
に分割しました。これはちょうど紀元前3100年のことです。これは人類が、地球
がそのようなあり方で周回していることを経験主義的に証明するはるかに前のこ
とです。これ(地球の自転)を実際に証明するのに人類はおよそ4500年の時を必
要としたのでした。しかしこの球体の分割、それぞれ60分、60秒となる24の部分
への分割を、「時間の概念」と呼ばれるものにいかに適用するかが確定するには
3000年余りの年月が必要でした。

800年前後、バグダッドのハルーン・アル・ラシッドの宮殿で、大カリフがチェ
スをしているときに西方にシャルルマーニュと言う名の新しいローマ帝が居るこ
とを耳にし、彼は宮殿の魔術師たちにこう告げました。「彼に何か贈り物を届け
よう。彼は栄誉を与えられるべきだ。」と。そこでハルーン・アル・ラシッド宮
殿の魔術師は、その当時、魂を持たないただのおもちゃだと思われていた小さな
機械仕掛けの時計を含む多くの贈り物を集めました。そしてシャルルマーニュ
(カール大帝)は魂を持たない時計を他の多くの贈り物と共にハルーン・アル・
ラシッドから受け取ったのです。シャルルマーニュはこの機械仕掛けのおもちゃ
をどう扱って良いかわかりませんでしたが、あるキリスト教の修道僧はその時計
を見て「さて…、私たちは夜更けすぎから夜の明ける前に何度か起きて祈りをさ
さげなければなりませんが、多分私たちはこの時計をそういったときに使うこと
が出来そうです。」と語りました。こうして彼らは紀元800年ころから、機械仕
掛けの時計と共に働くようになったのです。そして1000年までにはスイスでは、
修道士たちが正確な時間に目を覚まし祈りをささげるため、鳩時計が使われるよ
うになりました。

軍隊もこの小さな計測機械に興味を持ち、1600年前後に振り子時計が完成されま
した。こうして彼らは60秒、60分単位に基づいた24時間の時計を手にしました。
どんな時計でも私たちが目にするのは空間的に2次元平面上の円形を12分割し、
2本の小さな針と時には秒針をもつものです。そのうちの針のひとつは他のもの
より早く回転します。分針がより早く動く間に、もうひとつの針は一時間に12分
の1だけ周回します。誰がこんなことを思いついたのでしょう?この2次元の円、
空間上の円盤は時間と何の関係があるのでしょうか?そしていったい時計は何を
計測しているのでしょう?自然界に「一時間」などといったものがあるのでしょ
うか?自然界に一時間とか一分などといったものはありません。これらは抽象的
で人工的な概念なのです。

機械時計が完成したのと同じ頃、バチカンにはグレゴリウス13世という教皇が
いました。初代のグレゴリウスは紀元600年頃、マホメットと同じ時代の有名な
教皇で、バチカンを大組織として創設した人物です。グレゴリウス13世は1572
年に教皇に選ばれました。その1572年にはどんなことが起こっていたでしょう。
教皇が最初に選ばれた、まさにその1572年にランダという一人の司教がユカタン
に再派遣されました。ランダ司教は1540年代から1562年までユカタンの司教でし
た。1519年にスペイン人がメキシコに至り、1562年にはユカタンのイザメルと呼
ばれる町で、マヤ文明の書物はすべてランダ司教によって焼かれました。イザメ
ルは当時、マヤの主要な巡礼地であり、宗教儀礼の行われる中心地でした。書物
が焼かれるやいなや司教は呼び戻され、教会側は彼が学んできたことを知りたが
りました。彼は1572年に『ユカタン事物記』と呼ばれる、ヨーロッパ人がマヤ人
について記した最初の書物を書き上げました。ヨーロッパ人が初めてマヤ暦に言
及した本でもあります。彼は何を見出したのでしょうか?彼は、ユリウス・カエ
サルによって制定され、当時教会によって使われていたユリウス暦よりも、マヤ
暦の方がもっと正確なものだということを見いだしたのでした。教会はユリウス
暦が10日ずれてしまっていることに気づいていました。当時の暦では春分が4
月1日近くになっており、司教はマヤ暦の方がより洗練され、より正確であるこ
とを知ったのでした。

それでは教皇グレゴリウス13世が就任の際にやろうと決意したことは何だった
のでしょう。それはユリウス暦の改良でした。彼は「我々はあの異郷の暦くらい
正確な我々のカレンダーを作ろう。」と言いました。彼がより正確なカレンダー
を制定するために10年かかりました。400年ごとに1回(訳注:正しくは3
回)のうるう年を除くということ、それがグレゴリオ暦への改暦の要点です。グ
レゴリオ教皇にちなんで、この暦をグレゴリオ暦と呼んでいます。1582年にこの
大改暦は完成しました。10月5日にベッドに就いたら、10月16日に目覚め
ることになりました。ずれていた10日間が取り除かれたのです。

もしスペイン人がマヤを征服し、虐殺を働いて、書物を破棄していなければ、こ
のことは起こりえなかったという点は興味深いことです。そして、私たちは12
ヶ月のカレンダーと12時間を刻む時計を手にしているのです。迷信的な数字と
言えば何でしょう?13です。こうして人々は12で時間を分割し続けてきまし
た。有史以前に最も一般的な時間の分割は何だったでしょう?現在では私たちは、
歴史以前の多くの人々が13か月、28日周期の暦を使っていたことを知ってい
ます。ドルイドがまだこの暦を使っていますし、南米のインカの人々もまだそう
した暦を使っています。パチャクティ暦と呼ばれる彼等のカレンダーでは今年は
5512年です。

13という数字はどうして抑圧されたのでしょう?この文明は、なぜ13という数字
を恐れ、13恐怖症になったのでしょう。ニューヨークのような場所の古いアパー
トに行ってエレベーターに乗ると、12階の次は14階ですよね。これは本当の13恐
怖症です。マヤ暦は13という数字に基づいたシステムです。13は時間の宇宙的な
動きの数字です。12は静的な数字です。それは2、3、4、6の公倍数ですよね。
でも、それ自体の中には動きがありません。12という数字について抽象概念的に
みると、がっちりと組み合わされた場を作り出してしまうものです。

13は素数です。月は地球の周りを実際に年13回公転します。それもまた科学的事
実です。新月から次の新月までの実際の周期は29.5日ですよね。それは朔望周期
と呼ばれます。しかし、月が空の同一地点に現れる周期である恒星月は27日にな
ります。これは私たちが地上から見ているからです。もし私たちが宇宙空間から
見れば、地球が太陽の周りを一周する間に、月は地球を13回回っていることが分
かるでしょう。

人々が時間に対して人工的、機械的、恣意的で、しかも不合理で不規則な 認識
に基づいた感覚を持つと何が起こるでしょう?ご存知のとおり、グレゴリオ暦の
9月は30日までですよね。暦について学ぶことはその程度です。私たちの文明が
理性的で科学的なものなら、どうして私たちはこのような仕組みを使っているの
でしょう?グレゴリオ暦について書かれた多くの書物を読むことはできますが、
そこにはこの事実についての弁解があるだけです。このことが私たちの無意識な
プログラムや社会的なプログラムにどれほど重大な影響を及ぼすのかについては、
誰も理解していません。

暦とは何でしょう?暦は社会的慣習のプログラムとして用いられる主要な道具で
す。もしグレゴリオ暦が取り上げられたなら、どうやって7月4日(訳注:米独
立記念日)やクリスマスが分かるというのでしょう。そうした日付がやってくれ
ば、たとえあなたが 参加することを望まないとしても、周囲が熱狂に包まれる
ことが分かるでしょう。もう二度とクリスマスの憂鬱はこりごりだったはずです
が、貴方はたちまちクリスマスの憂鬱になります。社会的、文化的、人的なすべ
ての行為は暦の中に組み込まれています。暦は社会や文化の大きなプログラム装
置なのです。中華暦やユダヤ暦、イスラム暦がなくなれば、そのすべての祭りや
慣習もなくなります。このことは、暦という仕組みがいかに相対的なもので、い
かに恣意的なものであるのかを示しています。

「サイエンティフィック・アメリカン」という雑誌を読めば、こんな記事が掲載
されています。「ジュラ紀、紀元前7千5百万年の9月23日に一匹の翼竜がシダ
に止まった。」でも、紀元前7千5百万年には9月23日はありませんでした。翼
竜は暦を使っていなかったのです。それは推察にすぎません。私たちの思考に染
み込み過ぎているためにそれなしの生活など考えられないようなプログラムがあ
ります。それでもそのようなプログラムはまったく恣意的なものだったりするの
です。ある場所ではある特定の日が特別な意味を持っていても、また別の場所で
はその日は何の意味ももたないこともあります。

今日、世界中で何種類のカレンダーが使われているか知っていますか?いまだに
膨大な数のカレンダーがあります。しかしながら、生物の多様性におけるあらゆ
る物事と同様、種々のカレンダーの使用は減り、主要なカレンダーあるいはグロ
ーバル・スタンダードはグレゴリオ暦になっています。あなたはバチカンの時間
で生活するのが好みですか。グレゴリオ暦はそうしたものなのです。19世紀後期
から20世紀前期のバチカン教会による暦に関する書物を読むと、彼らが大いに自
慢にしていることの一つは、世界の大半の人々はカトリックではないにも関わら
ず、グレゴリオ暦を用い、カトリックの時間に従って生活しているということで
す。

私たちはどうしてあのカレンダーを使っているのでしょう?実は単なる歴史の気
まぐれによるものです。歴史は、支配者、征服者、勝利者たる人々によって綴ら
れます。グレゴリオ暦は、たまたま支配者側の文明で用いられているカレンダー
であったのです。グレゴリオ暦への改暦は、当時征服された現地民にも強制させ
られました。それではマヤ暦とは一体何で、今日一体何をどうしなければならな
いのでしょう。私たちは2012年について話し始めています。私たちはグレゴリオ
暦が大勢を占める世界に暮らしているという事実にも関わらず、2012年という年
は誰にとっても何かを思い出させる、不思議な馴染みのあるものなのです。それ
は、私たちのDNAの中に組み込まれているのです。

250年前の世界の人口は5億人でしたが、今やその12倍の60億人超へと急増した
のはどうしてでしょう?カレンダーはプログラム装置であり、時計も同様です。
時計はミクロのプログラム装置で、カレンダーはマクロのプログラム装置なので
す。一年はマクロのスケジュールです。一年とは何でしょう?人々は一年を、古
いカレンダーから次の年の新しいカレンダーに取り替えることのように思ってい
ます。新しい年のカレンダーが必要な唯一の理由は、暦が奇妙であるために、去
年の1月1日が土曜日だったとしても、翌年には何曜日になるのかよく分からな
いからなのです。それでホールマーク(訳注:アメリカの最大カード店チェーン。
毎年カレンダーも店で販売する)のビジネスが成功している訳です。

一年とは、地球が太陽の周りを一回りするのに要する時間です。一年は軌道の物
差しです。もし物差しの規格を求めるとすれば、それに対応する物差しの単位も
必要でしょう。しかし30日、31日、30日、などと(不規則に)続くものは、尺度
の単位ですらないのです。より小さな単位である7週間は、さらに大きな単位で
ある何か月のより小さい単位にはなりません。今日は1月30日の金曜日ですが、
もちろん2月に30日はありません。では、3月30日は何曜日でしょうか?ほとん
どの人が直ぐには答えられないでしょう。何も測られておらず、それを用いて直
ぐに計算ができないからこそ、あなた方は日付の計測装置を取り出して、それを
眺めなければならないのです。このプログラムが私たちにとって、ある一定の混
乱をもたらしているかお分かりいただけると思います。それは無意識のとらえが
たいレベルにあるものですが、広く普及しているものです。「あと10分ある」と
か「2時15分前に会いましょう。」とか「時間切れだ、これで400ドルの貸しだ」
などの表現があるように、時計はミクロのプログラム装置です。

これが、この社会中のすべてが時計に従って按分計算されるという「時は金なり」
の考え方をもたらします。何もかもが時計に従って金銭として割り当てられます。
時計は、最初の株式市場ができ、銀行が創設されてから、それほどの期間を経な
い17世紀初頭に完成しました。不正確で不合理な暦を使うことで、私たちは不合
理なよう(不合理な法律、不合理な習慣)にプログラムされています。人工的な
機械時計では本当の標準的尺度にはならないのですが、不正確で不合理な標準的
尺度によって社会の速度を支配する無意識の計時周波数がつくり出されます。そ
れが私たちが加速している理由なのです。

グレゴリオ暦はどうしようもなくエントロピー的で、機械時計は、半分の距離を
進むパラドクスのように永遠にそこにはたどり着けず、私たちに加速をもたらす、
さらに小さな単位をつくり出します。今や私たちはナノ秒(10億分の1秒)に、
そしてナノテクノロジーに生きています。これは実際の加速を意味します。不正
確な暦と機械時計をともに使う結果、産業主義と呼ばれる機械テクノロジーが生
まれます。時計が初の機械であったことを思い出さなければなりません。この機
械が元になって、その他すべての機械が可能となったのです。

すべてが時計を基礎としており、時計は加速しています。時計が機械を生み出し、
機械が250年前に産業革命を引き起こしました。そして人口増大が始まったので
す。どうしてでしょうか?なぜなら無意識のうちに人のDNAが加速しているから
です。ひとたび機械テクノロジーが生み出されると、機械文化は機械とともに働
くために人々を田舎から都会へと追い立てます。機械は世代ごとに速さを増して
います。機械は、ちょうど他の生物組織のように何倍にも増殖し、繁殖します。
機械は人類と関連して変化するものなのです。人類が繁殖し、増殖すれば、機械
も繁殖し、増殖するのです。機械は一般に人間よりも寿命が短いものです。従っ
て機械の世代交代はより早いのです。機械の世代交代がより早まり、機械の速度
がより速くなると、人類もより早くなるのです。人口増大が加速し、すべての機
械を動かすためにさらに人が必要になり、じきに手におえない状況になるのでは
ないでしょうか。なぜなら、機械は、株式市場や商品市場をつくり出す天然資源
に依存しているからです。

そして人工的な輸送形態が生まれます。最初は蒸気機関車、次に自動車、それか
ら巨大な船舶産業、そしてついには航空産業です。これが環境の大破壊をもたら
します。機械が人という組織によってより早く押し出されるだけでなく、さらに
多くの天然資源が必要とされ、さらに多くのゴミを発生させるのです。人類の産
業文明は、資源が再生されるよりも早く消費し、ゴミを人類が始末できるよりも
多く生み出しているというのが実態です。従って、ある時期になれば資源は枯渇
し、ゴミしかなくなるでしょう。

ですから、私たちが指数的な進化のカーブにあることを考えると、2012年がもう
すぐそこである、ということは非常に幸運なことなのです。9-11は「限界に達し
ましたよ、今どのように物事を行っているか見直し始めたほうがいいですよ」と
告げる、技術圏におけるパンクのようなものだったのです。この人に責任がある、
あの人に責任がある、アイカイダがやった、CIAがやった、などなど私たちは誰
かの責任と考えますが、より高次のものの見方をすると、あれは避けることので
きない事件だったのです。なぜなら人類は生物圏やその住民をむさぼり食うよう
な成長の限界に達したからです。そういった瞬間が訪れたことを示す信号が文明
を通じて送られたのです。あの瞬間、あるとあらゆる類の反応をすることが可能
でした。「へえー、あんなにひどいことを他の人にされなければいけないほど、
わたしたちはひどいのか?」とも言えましたし、「一体どうしてこんなことが起
きたんだ」と言うこともできたでしょう。

しかし、私たちが最初にしたのは、ほとんどまったくと言っていいほど関係がな
さそうなアフガニスタンを攻撃することでした。そして次に、サダム・フセイン
が大量破壊兵器を持っていそうに思えたので、戦争の準備をしました。いまやコ
リン・パウエルはそんなことは言っていないと否定していますが。これは機械が
制御不能になることを特に怖れることに対する防御的な短絡的な反応です。これ
こそが実際のところのシナリオだったのです。私たちは人工的なテクノロジーと
機械的なテクノロジーの限界に達したことに、(人類という)種として直面しなく
てはならないのです。

もしあなたが1750年から2004年までの時間の経過を映画のように見れるなら、癌
のような侵略が森林をむさぼり食い、空を汚し、海を汚染し、数においてもその
集中度においてもどんどん悪化し、至るところに広がり、ついには現在の状況に
達する様子を見ることでしょう。一体これからどれほどこんなことが進むのでし
ょう?一体あとどれくらいイオン圏が持ちこたえられるのでしょうか?あと一体
どれくらいの地球温暖化に耐えられるのでしょうか?地球温暖化で現在の種の三
分の一が絶滅すると予想されていることが新聞に書かれています。もうすでに充
分ひどいことになっています。私たちはもうすでに取り返しのつかないほど私た
ち自身と地球の進化を変えてしまっているのです。

時間の法則はマヤ暦の知識に基づいています。アリゾナのトスカンのそばのキッ
トピーク天文台に行けば、バチカン法王庁の望遠鏡を含むたくさんの望遠鏡がそ
ろっています。そこの訪問者向けの建物にはマヤ文明のモザイクでできた壁画が
あります。その中の文章にこうあります。「マヤ暦は今日我々が使用している暦
よりもより正確である。」もしそれが事実だとしたら、この人々は科学者なので
すし、どうして彼らはその暦を使わないのでしょうか?

もし本当に徹底した大変革を望むのなら、グレゴリオ暦を使うことを止めること
です。そうすれば非常に早く大変革が起きるでしょう。時間の法則は今日私たち
が使用している暦よりもより正確で科学的なマヤ暦の知識に基づいています。マ
ヤ人とは一体誰なのでしょうか? 1,300年前の最盛期には中央アメリカとメキシ
コ南部にあったマヤ文明は、石器時代でありながら非常に手の込んだ文明でした。
彼らは冶金術を持たず、新石器時代の後期にありましたが、しかしすばらしい象
形文字と地球上で類をみないほどすばらしい数学的、暦学的、天文学的なシステ
ムを持っていました。彼らの数学は10進法ではなく20進法に基づいており、天文
学における桁の多い数字を計算する際に非常に有用なゼロの位置を持っていまし
た。彼らはまた、少なくとも17つの異なる暦を同時に使っていました。彼らは時
間とは時計によって計るものではないことを知っていたのです。時は金ではあり
ません。時間とは12ヶ月の不規則な物差しに基づくものではないのです。なぜな
ら、12とはどうやっても365日や364日を割り切れるものではないからです。

マヤ人は、時間とは共時性の普遍的な要素だということを知っていました。時間
が共時性を引き起こす原因となるものなのです。共時性こそがこの宇宙の本当の
性質なのです。地球や月、火星、金星、木星、土星、プレアデス、アルクトゥル
ス、シリウスとシンクロしている複数の暦を用いることによって彼らは自分たち
の数学を理解しました。こうして彼らは共時性を計っていたのです。これは私た
ちの時間の概念とは非常に異なっています。私たちの時間の概念は直線的で機械
的で混沌としています。そして私たちがみなそのような時間の概念に夢中になっ
ているために、私たちは意識のブラックホールに吸い込まれていくのです。マヤ
人たちは時間とは共時性の要素であることを知っていたのです。

おおもとのマヤ人とは多次元にわたる銀河の旅人でした。彼らはこの太陽系と銀
河系のこの部分を非常に長い期間活動範囲としていました。彼らは多くの他の太
陽系にいたこともあります。彼らはこの太陽系に大体2500年ほど前のブッダ誕生
のころにやってきました。マヤ人はこの太陽系の他の星々や銀河系の他の星域と
この惑星地球の共時性における時間科学的実験をおこなえるように、バビロニア
から遠く離れたメソアメリカに文明を築きました。

マヤ文明はその地域の他のシャーマン的な文化と混じりあいましたが、彼らは一
体どの時点からバビロニアの歴史が始まったか正確に知っていました。バビロニ
アの歴史はマヤ人が紀元前3113年の8月13日の彼らが大周期の始まりという時に
始まっています。大周期とはバクトゥン周期からなり、西暦435年から830年まで
の第10バクトゥンが彼らの文明の最盛期でした。彼らはジャングルの中に完全に
釣り合いのとれた都市や寺院を建てました。それらはすべて同じ時間のシステム
にのっとり、長期計算法というものを後に残しました。今でもこのような場所の
いくつかは残っており、そこでは何百万年、何十億年もの昔に遡る日付を見つけ
ることができます。

ちょうど第10バクトゥン期の最後にあたる西暦830年にマヤ人のほとんどは姿を
消しました。彼らはこう思ったのです。「実験も終ったし、ここを閉鎖しよう。
ヒントを後に残して、あとは皆に謎を解かせよう。」多次元旅行へと戻らなかっ
た者はあとに残り、現在の原住民のマヤ族となっています。一番主な種族の中に
はグアテマラのキチェ・マヤ族やユカタンのユカタン・マヤ族、チアパスのラカ
ンドン族があります。キチェ・マヤ族はいまだに長期計算法における現在の日数
を把握しています。2012年はすでに過ぎた、という論争がありますが、彼らはこ
のサイクルの最初の日、4アハウが紀元前3113年の8月13日であり、2012年の
12 月21日がこのサイクルの最後である4アハウであることを正しいと認めています。

マヤ人は間違った時間的要素に基づいてバビロニア文明が作られたことで、今日
私たちが持つグローバルな文明のような全くひどいものが作り出されることを知
っていました。彼らは特にこの時代のための預言を残していきました。そしてす
べての預言を統合する鍵となるのが2012年の預言です。この預言の最初の段階が
1987年の8月16日と17日のハーモニック・コンバージェンスです。その預言は一
体何でしょうか?一体それは何を言っているのでしょうか?

預言では13の天国と 9つの地獄という期間が8月16日に終ったと言っています。
その期間とは基本的 にマヤ文明の終わりの時から2012年の12月21日よりも25、6年
短い今の時点まで を指しています。その時に、預言のいうなれば門が開いたのです。
8月16日に 144,000人の目覚めた太陽の踊り手たちが最後の周期に入っていくことに
なるというメッセージを受け取りました。この最後の周期が預言の時です。この事に
関する顕れとして超新星1987Aがハーモニック・コンバージェンスの6ヶ月前に発
見されました。これは過去400年以上にわたる年月で最初に見られた超新星であり、
かつ13番目であり最後のバクトゥンにおける唯一の超新星です。

ここで私たちが話しているこの指数関数的な加速は13番目のバクトゥンに入って
から起きたものであり、それはガリレオやデカルトらによる1618年の科学革命や
機械的時間の完成、工業時代の始まりによって始められました。1960年以来の指
数関数的な加速は、いまやほとんど垂直に上昇しています。ハーモニック・コン
バージェンスの預言は私たちがこの周期をいまや終えたことを示しており、それ
は本当のニューエイジが始まるまでハーモニック・コンバージェンスから25年あ
ることを意味します。

多くの人はニューエイジがハーモニック・コンバージェンスから始まると考えま
した。本当のニューエイジは2012年まで始まらないのです。2012年の預言によれ
ば、この1987年から2012年までの周期こそ、人類がこの地球上に地獄を作り出す
か、天国を作り出すかの選択を行う時ということになります。この人工的な文明
が地球を破壊しているという事実に人類が目覚めることができるかということと、
自然なサイクル、または普遍的なサイクルにおける生活に戻ることができるかに
よって、この二つの違いが起きるのです。

一体どうやってこの地上に天国を作り出すようにこの2012年の預言をよい方向に
実現するのでしょうか?私たちはどうやって人類をこの宇宙の自然なサイクルに
従った生活をするようにできるのでしょうか?どうやって本当の宇宙意識に達す
るのでしょうか?1989年の後半に、宇宙のすべてに共時する自然で普遍的な計時
周波数があるということを示す計時周波数の発見がありました。まさにこの瞬間
が宇宙全体のどこにでも存在するのです。これが離れた場所から他の場所へ届く
テレパシーがありうる、ということなのです。光すら速度が落ちるような遠い場
所でもテレパシーなら届くのです。時間の速度は瞬時に無限であり、光より早い
のです。それゆえ、時間はテレパシーを運ぶのです。

ですから、マヤ人が数学的に知っていた、常に13:20の比率を持つ自然な計時周
波数があるのです。ツォルキン、すなわち神聖暦は13:20の比率に基づいていま
す。13日×20は260日周期です。これを理解すると、この現代の文明全体が崖か
ら転がり落ちそうになっているトラックのようなものであることがわかります。
なぜなら、精神に無意識に埋め込まれた標準となる(人工的な)時間で動いてい
るからです。時計というものは美化されているのです。そしてすべてがその(人
工的な)時間に基づいているのです。しかし、この文明はこの文明をサポートす
るシステム、生態圏を破壊しつつあります。機械を動かしつづけるために、補充
できるよりもはるかに速い速度で文明を食い尽くしていっているからです。

こういうわけで、宇宙の自然な周波数は13:20の比率なのです。しかし12:60の比
率や不規則な12ヶ月の暦、60分の機械時計などの人工的な計時周波数がグローバ
リゼーションやグローバルな文明全体を支配しています。そしてこの二つが12:
60の計時周波数を作り出し、12:60の比率は人類が拡大し機械がより速くなるに
つれ、引き続き加速していく無意識の機械的計時周波数なのです。

では私たちはどうするのでしょうか?13:20の計時周波数に戻らなくてはなりま
せん。最初のステップが暦を替えることです。マヤ族が使っていた多くのカレン
ダーの一つが28日13ヶ月の暦です。これは自然なサイクルです。もし人類が自然
ともう一度統合されるのであれば、私たちは女性の自然な生物学的なサイクルに
沿って私たちを調整する暦に戻る必要があります。そして私たちは私たちの生理
に立ち戻り、私たちの生理は生物圏と調和し、そして私たちは2012年の預言を実
現して自然のゆりかごに再び戻って暮らすのです。これはただ単に一つのメッセ
ージです。このメッセージがシンプルすぎるという人もいます。しかし私たちは
あまりにも複雑なことに中毒になっているので、単純な物事を退けようとするの
です。しかしこんなに単純なことなのです。

私たちはみな2012年への道にあり、ここにいるだれも生きている限りそれを避け
ることはできません。私たちは歴史の周期の終わりにたどりつかなくてはならな
いのです。これが今起きていることです。歴史のすべてが徐々に一点に向かって
いっています。抑圧されすぎたために怒っている原理主義者がいます。そしてす
べてが狂気じみていて、これからもっときちがいじみてきます。ですから、ここ
で問題なのは、私たちがこの狂気のさなかでいかにして力を手放さずにいくかと
いうことです。

このメッセージによれば、最初のステップは計時周波数を変えることです。計時
周波数を変える方法とは暦を変えることです。それは革命的な道具です。今日こ
の惑星上の何百、何千もの人が今この変化を起こしています。彼らはこのメッセ
ージを理解しているのです。私たちは周波数を変えなくてはなりません。私たち
が種として最悪の事態を避けようとするならば、私たちは宇宙的秩序の普遍的な
性質を持つ時間のサイクルに戻らなくてはなりません。それが13ヶ月、28日なの
です。

私たちは複数の暦といくつかのエネルギーに同期しています。260日周期は、四
次元的な測定器です。28日周期は、三次元的な測定器です。四次元と三次元(の
周期)を一緒に使っている訳ですが、それらは正確に52年ごとに同期します。こ
の暦では、52年間に同じ日は一日もありません。28日周期は万年暦で、どの年で
あっても毎月の21日は常にシリオの日です。しかし、四次元的な測定器が変化を
もたらすので、あなた方はつねに驚くことになります。これがシンクロニシティ
のマッピングの始め方です。

このカレンダーを使って生活し始めるとき、あなたは確かにパラダイム・シフト
を始めているのです。暦はプログラム装置だということを思い出して下さい。も
しあなたが調和に満ちた完璧さをもったカレンダーを手にしているなら、あなた
は自らの思考、生活、そして社会を調和的な完成へとプログラムし始めているこ
とになります。

現在の歴史がこのようになっているのは、グレゴリオ暦が不規則だからという理
由によるものです。しかし、ほとんど誰も知らない秘密があります。それはグレ
ゴリオ暦が28年周期だということです。例えば、2001年の28年前は1973年ですが、
この年にあのツインタワー(訳注:NYの世界貿易センタービルのこと)がオー
プンしています。

それはグレゴリオ暦の28年周期一回で崩壊したのです。1973年の28年前は1945年
で、それは本当の核によるテロの始まりである広島と長崎の原爆の年ですよね。
その28年前の1917年は、ロシア革命、アメリカが第一次世界大戦に参戦した年で
すね。その28年前の1889年は、またタワーですね、エッフェル塔が建った年です。
こうしたことがプログラムなのです。グレゴリオ暦は時を奏でる28年周期のレコ
ードのようなものです。あなたは2029年までグレゴリオ暦の生活を続けたいです
か?

米国国防総省は、それが2012年までに再構築されるのを望んでいます。 2029年
までには、彼らは全世界を手に入れたいのです。暦はプログラム装置であること
を思い出して下さい。あなたは自分のプログラムを変えることができます。 時
間の法則のための財団は、2012年の預言のための組織的活動です。我々の目的は
人々が目覚めるのを助けて、人々がカレンダーを変え、別の時間を生きることに
よって、彼らの人生において非常に興味深い、力を与えてくれるようなものを作
り始めることができる、という事実について教育することにあります。今年の7
月25日〜26日は大いなる改暦の時と呼ばれます。このカレンダーは10年余り前の
1993年以来、世界中で広まっています。ブラジルでは、今年、100万部のポケッ
トカレンダーを印刷し、配付しました。日本でも、またロシアでは様々な種類の
ものを、実際には世界各国でこのカレンダーを見つけることができます。今や時
間を変えるべき時であるというメッセージがいたるところで発せられているので
す。

我々が2012年への道にいるということが重要です。世界は非常に劇的に変化し続
けるでしょう。マヤ族の長老の中には2012年にいたるころには人間がそれほど多
くは生き残っていないかもしれないと考える人たちもいます。2012年以降に起こ
ることとは、我々が全く新しい時代の中に、そして、全く新しい周期の中に入る
ということです。 2012年の預言によれば、もし私たちが12月21日まで首尾よく
たどりつくことができれば、2013年7月26日に太陽的なイベントである銀河の同
期と呼ばれるポイントがある時点に達するといいます。この全てが実際に太陽の
イベントなのです。これがマヤ人が来るべき太陽の時代について語る理由です。
これが1987年以来、太陽が劇的な変化を経験し続けている理由です。

太陽の黒点周期はいまだかつて観測されてきたよりもさらに信じられないような
状況になっていますよね。我々は長期間太陽の黒点周期を観測してきたわけでは
ありませんが、それにもかかわらず、太陽の黒点周期の活動は非常に劇的なもの
です。 太陽黒点は23年周期で活動しています。周期は11.5年で最大限に達し、
それから極性が転換し、もう11.5年で周期が完了します。 現在の黒点活動周期
は、1989年に始まって、2000-2001年に極大期を迎えました。そして、それは
2012年に再び極大期を迎えます。 ですから、私たちが自らの環境を変えていく
のと、我々の大気を変えている太陽の変化とは全く同時に起こっているのです。

人類に求められていることは、然るべきプログラムを得て、宇宙の周期に再び同
期することです。もし我々がこれを実現できるなら、人類の発展における大きな
一歩をしるすことになるでしょう。改暦についての別の試みもなされてきました。
国際連合の前身である国際連盟の主要な議題の一つは改暦でした。改革にかかわ
る人々の97%が、あるカレンダーを支持していましたが、それこそが13か月、28
日周期のカレンダーでした。このカレンダーは国際商工会議所やイーストマン・
コダックのような企業によって支持されました。 彼らは、少なくともそれが会
計をより簡単にすると言いました。しかし、バチカンからのあまりに多くのプロ
パガンダがあったため、それは実現しませんでした。

改暦が行われるべきであった1933年1月1日に、改暦は行われませんでした。どう
してでしょう?13の月の暦はどの月もすべて28日、13×28=364で、カレンダー
が完全な万年暦であるように、365日目は特定の月に含まれず、曜日も持たない
からなのです。365番目の日は、時間をはずした日であり、常にグレゴリオ暦の
7月25日に同期しています。バチカンは、空白日(あるいは時間をはずした日)が
認められるならば、創造の始めに神によって設定された曜日の継承が破られるこ
とになると言いました。これは本当ではありません。曜日は、ユリウス暦がそれ
を取り上げる以前に、バビロニア人によって発明され、ヘブライのカレンダーに
採用されていました。バチカンは、空白日(あるいは時間をはずした日)が認めら
れれば、それは世界を混沌、テロ、および戦争に突入させるであろうと言いまし
た。聞き覚えがありませんか?歴史とは変則の一つの作用です。調和した歴史と
いうものはありません。全てが均等化され、ますます激しさの度合を増す美と質
があるだけです。

時間をはずした日は地球上のあちこちで、ますます祝われています。ブラジルで
は、時間をはずした日が平和と文化の公式の休日であることを、80以上の都市で
認定しています。平和の旗が13の月の暦に替える平和の運動のための公式のシン
ボルです。それは1928年に偉大なロシア人芸術家であるニコライ・レーリヒによ
って世界にもたらされました。平和の旗は、戦時にこの旗がすべての文化団体と
歴史的記念碑に掲げられるべきことを定めた1935年のレーリヒ平和協定と呼ばれ
るものの主要部分でした。この平和協定は、他の多くの国々と同様に、フランク
リン・ルーズベルトと汎アメリカ諸国のすべての代表によってサインされました。

人類の文明は生物圏と戦争状態にあるので、我々は人の文化の揺りかごとしての
生物圏の保護を示すために平和の旗をいたる所に掲げるべきです。今年、ブラジ
ルの世界有数の大都市であるサンパウロが時間をはずした日を公式の休日とし、
その日のための公式の旗として平和の旗を採用しました。日本では、時間をはず
した日の祭りが大いに盛り上がっています。例えば、喜多郎は富士山での時間を
はずした日の祭りにかかわっています。

今年の時間をはずした日は日曜日になりますので、私たちは皆、3日間のイベン
トを企画し、7月26日の青い水晶の嵐の日には大いなる改暦の宣言がなされるべ
きです。改暦の要点は、人々のうち、決定的な少数は既に改暦を行ったので、し
たがって、改暦はなされたのだということです。私たちはただ前進し、人類の残
りの人々も私たちとともにこの改暦に参加するよう、招待状を出すだけです。

これが2012年への道にいるということの意味に関する幅広いビジョンであり、本
当に希望を持てるのだということが大事なことです。これは本当に、全く新しい
ことです。これまでは時間をそのようなものだと理解していなかったために、時
間の法則は、全く新しい科学を実際に構成するようなものです。あなた方が時間
の法則へと入り込むことを可能とするために、たくさんの教材が開発され、また
多くのレベルに渡る理解と知識がすでに存在しています。根本的に言って、時間
の法則とは基本的に、現実の四次元的な現実の心的秩序である共時性秩序と呼ば
れる、現実の新しい秩序について説明するものです。

現実の四次元的な心の秩序として、共時性秩序は純粋なシンクロニシティです。
全ては実際に共時的な状態にあり、そして、全てはテレパシー的な状態にありま
す。すべての種は、特有のテレパシーを持っています。アリは自分たちがまさに
何をしているのかを知っていますし、イルカも同様です。私たちも自然の時間に
完全にシンクロすれば、テレパシーを備えることができるでしょう。時間の速度
は瞬時に無限であること、それがテレパシーの運搬具なのだということを思い出
してください。私たちが皆、自然な時間で生きているとき、テレパシーはよみが
えるでしょう。時間の法則のもう一つの公式は「時間によって因数分解されたエ
ネルギーは芸術に等しい」です。

時間は13:20という周波数として理解されるものです。これがあなたが醜い日没
を一度も見たことがない理由です。なぜなら、全てが芸術だからです。まさに全
てが芸術です。ありとあらゆる宇宙の構成物が巨大な素晴らしい美術品です。自
然は他のなにものも勝つことのできない芸術の作用であるからこそ、私たちは自
然の中に出ていくことが好きなのです。植物が本来花を咲かせるものであるよう
に、人間というものは芸術的です。芸術的な存在としての私たちの技能を通じて、
生活の質全体を向上させることが自然の実際の本来の機能です。時間の法則のた
めの財団の組織が惑星芸術ネットワーク(PAN: Planet Art Network)と呼ばれ、
地球全体を芸術作品だと認識するのはこうした理由です。そしてそれは、私たち
が2012年に至ったとき、工場廃水とゴミとなったすべてを芸術作品へと変容させ
るための大きなプロジェクトであり、それによって、惑星自体が私たちの祝うと
想像することのできる最高の美術作品になります。

自然の時間における哲学は「時は金なり」ではなく、「時は芸術なり」です。全
てがあなたの行動の質に依存しています。全てがあなたと空間との相互作用、他
の人々との関わりや自分自身の時間に関わる質に依存しています。私たちには、
消費者であることよりももっと、はるかに素晴らしい運命があります。私たちが
この夢から早く目覚めれば目覚めるほどよいのです。人類の運命はショッピング
センターや高速道路を建設するためではなく、テレパシーを培い、心的霊的な価
値をより高めるためにあるのです。

物理的な世界における唯物論者の発展には未来がありません。それは蒸気とエネ
ルギーを使い果たしたのです。我々の発展進化の未来は、四次元へと向かうため
に、心的かつ霊的なものにあります。私たちは既に四次元に住んでいますが、私
たちにはそれを知るすべがありません。夢と想像力は私たちを四次元へと連れて
行きます。シンクロニシティに触れているときにはいつも、私たちは興奮します。
人生の全てがひと続きのシンクロニシティであったならどうなるでしょうか?私
たちは本当に興奮するでしょう。映画館は必要なくなるでしょう。テレパシーが
あれば、インターネットは必要なくなるでしょう。 そして、誰もが他の人が何
をしているのかを知っているでしょうから、誰かが他の誰かにスパムを送ること
は許されなくなるでしょう。

このこと全ては、一つのシンプルな変化から始まります。周波数を変え、時間を
変え、考え方を変えて下さい。パラダイム・シフトをつくり出してして下さい。
これは今日の地球上で行われる最も精妙で強力な革命です。今やその時なのです。
本当に、その時なのです。発展進化の次の段階は、地球のいたる所で、この星自
体と通じ合っている真の地球人としてのテレパシーを持つ有機体へと、私たちを
つくり上げることでしょう。これは精神圏、あるいはこの惑星の精神的な圏域と
呼ばれるものの顕現へとつながります。そして精神圏とは明らかにテレパシーに
よって運営されるものなのです。これが私たちの進化の目的です。これこそ私た
ちがこの地球上に配置された理由なのです。

テレパシーが標準であれば、完全にワイヤレスな文明を享受するでしょう。そう
なれば私たちは、靴屋と屋内排水を必要とさせるような人間の遺伝的欠陥を修正
することができるでしょう。他の種はそんなものを必要とせず、私たちのような
欠陥はありません。私たちは興味深い学習曲線上にいます。私たちは自らの遺伝
的な欠陥を修正するでしょう。 私たちは大気中のイルカになるでしょう。私た
ちは精神圏に強く結びつき、他の全体的なまったく異なる進化状態に置かれるで
しょう。そして、それはあなたが計時周波数を変えることで始まります。その古
いプログラムから抜け出して、自然な周期へと移行しましょう。
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Copyright (c) 2004 Foundation for the Law of Time
Japanese translation (c) 2004 13moon-trans-team

原文:On the Road to 2012 Transcription of the Public Talk