アルタイ、聖なる土地、息づく文化

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アルタイへの教育・外交文化ミッションに関するレポート
宇宙の月24日、8・嵐の年?磁気の月27日、9・種の年
時間の法則のための財団

このミッションは3つの段階からなる。アルタイへ行き、滞在し、そして帰国するという段階だ。全ては全惑星システムに関連して行われるが、中央アジアの心臓部に位置するアルタイは、キンアルタイ、「地球のへそ?アルタイ」また、「シベリアの真珠」と呼ばれているが、確かにその通りなのだ。アルタイは現在、アルタイ自治共和国として知られており、ロシア連邦の一部である。しかし、今日、実は普通に電車や飛行機を使ってアルタイへ行くことができない。今日の世界から全く切り離されているというこのアルタイの状況そのものが、アルタイという国の特質と意味を物語っている。

宇宙の月24日に私たちはアルタイに向けてポートランドを発った。この旅の途中、私たちは日本に立ち寄った。宇宙の月25日に東京に到着した私たちは、パン・ブラジルのマリアとパン・ジャパンの村田さんと合流した。大量の荷物を抱え、いくつもの電車を乗り継ぎ、私たちは2日にわたる「新しい時間のためのキャンペーン」についてのセミナーが予定されていた、伊豆という日本のリゾート地に向かった。天麗300 (哲学・倫理研究のために建設されたばかりの施設)に約70人のキンが集まり、パン・ジャパンの人たちに、3年間にわたって実践される「新しい時間のためのキャンペーン」を授けるセミナーが行われた。

「新しい時間のためのキャンペーン」とは、預言の7年により始まった改暦の第二段階、つまり最終段階に至るための期間である。このイベントは宇宙の月27日の朝、無事に終了し、ウェイブスペルの数学的宇宙観と時間の法則の共時性秩序に関する、予定外のレクチャーが行われた。宇宙の月28日に、私たちとマリアは大阪で「時間をはずした日のまつり」に参加するために世話をしてくれている柳瀬宏秀氏さんと共に電車に乗った。大阪に到着した夜、私たちは少人数のパン・ジャパンのグループと会った。

今回の「時間をはずした日のまつり」の主な目的は、同じ日に行われる「天神祭り」という神道の行事に参加することだった。このイベントは日本の3大神道行事のひとつで、毎年約150万人が参加する。柳瀬氏は賢明にもこの行事の主催者に「時間をはずした日」のコンセプトについて伝え、この特別な日に本来の意味での祭りを復活させるための動きがあることについても説明した。柳瀬氏の取り計らいのおかげでボロン・イクと私は、天神神社に古来から伝わる儀式(この儀式は、他の一般人が参加する儀式に先駆けて行われる)に、特別ゲストとして呼ばれた。

天神とは、空の神という意味で、偉大なる空の恵みを乞うことがこの儀式の目的である。この特別な儀式では雅楽と舞が披露され、50人の参加しか許されていない。1時間半にわたり、非の打ち所なく完璧に進められていく神事を見ながら、私は天神と遠いアルタイの地について瞑想した。日本の人々も元々はアルタイから来たのだろうか?

古来から伝わる儀式が終了し、色とりどりの船が鮮やかに水面に映る行列が始まった。その日の晩、2時間以上も船に乗って大川の水面から花火を見たり、すれ違う船から、文楽に合わせて聞こえてくる、忘れがたい雅楽の調べに耳を澄ませた・・・。近代都市大阪の真中で、こういった川面で行われる古代の儀式に参加できるとは、何と不思議で夢のような経験だろう。

次の日、黄色い磁気の種の年の新年の日、私たちは電車と車で富士山へ向かい、河口湖で2004年に大規模な「時間をはずした日」のイベントを行うために、地元の関係者と会った。それから、eggs&shepという自然の円形劇場とレコーディングスタジオへ車で向かった。ここは、前日にコズミック・ピースディ・フェスティバルが行われた場所だ。私たちは、このキャンプファイアー・イベントに即興の笛と踊りで飛び入り参加し、ZENさんという音楽家の現代舞踊とギターの演奏を聞いた。eggs&shepスタジオは、日本の現代ポップスミュージシャンのためのレコーディング場所であり、東京のごみごみした街から離れた自然の中の安息所である。次の日の早朝、私たちは霧深い山林を散策した。車と電車で再び東京に降り立つ前の、最後の自然とのふれあいである。

日本の文化は現在移行期にある。かつての経済力は日に日に減速している。極東に位置するG7の一員である日本は、現在、自らのアイデンティティを探求している。一種、兵隊のようにも見えるサラリーマンやOLたちに替わり、急速に、髪をオレンジ色に染め、企業戦士というよりは刺青をしたヒッピーに近い新しい世代に取り替わりつつある。東芝などの大企業は人員削減を行い、暴力的な事件も日常茶飯事になってきている。こういったことすべては、私たちが最初に来日した6年前とは著しく異なってきている。今思い返せば、東京の地下鉄で起きたオウム教団による神経ガス爆弾事件は、技術大国日本の衰退の始まりを暗示する兆候だったかもしれない。殺人は日常茶飯事になり、ニューズウィーク紙によれば、自殺者が年間3万人に増加している。

私たちの分析によると、12:60の周波数を無条件に受け入れた日本は、その弊害を受けているのだ。グレゴリオ文明を128年間受け入れた結果、今の日本は崩壊しつつあるようだ。これらの印象や思索に深く突き動かされた私たちは、磁気の月3日の夜に、中野ゼロホールに集まった500人あまりの観客の前で「新しい時間のためのキャンペーン」のプレゼンテーションを行った。私たちの公演の前に響道宴さんによる伝統的な太鼓のパフォーマンスが行われた。現代的なセッティングの中で伝統芸能の持つ統一性を思い出させてくれるパフォーマンスだった。私たちのメッセージは、シンプルなものだった。2004年までに13の月の暦への移行を完了させる、というもの日本本来の精神的、文化的アイデンティティを保持するなら、自然な時間に回帰するしか方法がないのだ。

磁気の月4日に、私たちはアルタイへのミッションに随行するもう2人の参加者と合流した。イスラム教徒のマザー・ティネッタとジャーナリストのロザリンド・ムハンマドである。パン・ブラジルのマリアは、ビザの関係でこのミッションに加わることが出来なかった。私たちはみんな、パン・ジャパンの人たちとのさよならランチパーティに参加した。もう一度パン・ジャパンの人たちに「新しい時間のためのキャンペーン」をどんどん広める、2004-2005年の大規模な変化に備えるよう、熱心にすすめた。私たちは愛情あふれる甘美な別れを告げ、日本を発った。フビライの襲撃に耐えた日本は、その7世紀後に、アメリカと原爆によって打ち負かされた。そしてこの偉大なるアジアの国家は、再び分岐点に立っている。このまま技術的忘却に埋没するか、あるいは自らの灰の中から不死鳥のように蘇り、平和な13の月の暦による新しい時間を受け入れるのだろうか。

Copyright (c) 2001 by Jose & Lloydine Arguelles
Japanese Translation (c) Sayaka & Yoko