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地球の魔法使いたちへの最後の呼びかけ、変容の生への次なる呼びかけ トニー・シーラーに捧ぐ
１．1953年７月。エンリケ・アグエイアスは、1950年に急逝した義父マルティン・マイヤーから譲り受けた1949年型シボレーに荷物を積み込んでいた。胸の高鳴る瞬間であった。1944年の暮れに「より良い生活」を求めてアメリカへ渡って以来、初めて故郷メキシコへ帰る旅である。５人家族 ― 自身、妻エセル、娘ロリータ（結婚して21年になり子どももいる）、そして14歳になった双子のアイヴァンとジョー。もしエセルが結核にかからなければ、今も間違いなく一家はカリフォルニア州カルヴァー・シティに住んでいただろう。そこではスペイン語は異国の言葉ではなかった。
だが、1946年初めに診断が下ったとき、選択肢はなく、エセルの家族が暮らすミネソタへ北上するほかなかった。そこでエセルは「結核療養所」に入ることになり、ロチェスターの北50マイルほどのキャノンフォールズ近郊の施設に入院した。その地で家族は暮らすことになったのである。思いがけない環境の変化にエンリケが順応するのは容易ではなかった。そこでは英語と、時おりドイツ語しか話されていなかったからである。だが今、解放と報いの時が訪れた。もうすぐ49歳を迎えるエンリケにとって、メキシコほどいとおしい場所はなかった。
南への車の旅はゆったりとしたものであった。ミネソタからメキシコシティまで自動車で旅をするなど、２人の少年と父親にとってこれまでにない冒険であった。双子にとっては胸躍る神秘の旅であり、５歳のときにメキシコシティを離れて以来、話には聞いていたもののほとんど記憶にない親戚たちに、ついに会えるのであった。
だがジョーにとっては、特別な興奮があった。テオティワカンのピラミッドを見るのだ。どういうわけか、彼の心を占めていたのはそれだけであった。父の蔵書を繰り返し読みふけり、古代メキシコのピラミッド、とりわけテオティワカンの偉大さについて、かすかな理解を抱いていたのである。
メキシコシティに到着するまでには５～６日ほどかかった。エンリケの末弟フリオ叔父が主な世話役であった。彼は実に魅力的で愛すべき人物であり、教養も高く、さらにピラミッド愛好家でもあった。テオティワカンへアグエイアス一家を案内するにはまさに理想的な人物であった。
７月の末、滞在から１週間ほどして、ついにジョーは念願の体験を果たすことになった ― 偉大にして不滅の宇宙都市テオティワカン、「神々が地上に触れる場所」である。ケツァルコアトルの城塞を訪れ、ケツァルコアトルのピラミッドを飾るトラロクとケツァルコアトルの頭部装飾に魅了されたあと、一行は「死者の大通り」を歩いた。
そしてついにそれが姿を現した ― 荘厳なる太陽のピラミッドである。気がついたときには、ジョーは突然先へ駆け出し、その巨大な土の建造物の階段を駆け上がっていた。彼は誰よりも先に頂上に到達したかったのである。
息を切らしながら、ジョーは太陽のピラミッドの頂上に広がる大きな基壇の上に、ほとんどひとりきりで立っていた。彼は周囲を見渡した。空は青く輝き、山々が至るところにそびえ、ピラミッドの形を映していた。長大な「死者の大通り」が伸び、その右手には月のピラミッドが見えた。
眼下には現代の人々がいた。白い袖のシャツを着た数人の大学生、数組の観光客、皆まるで自分たちがどこにいるのか忘れたかのようにおしゃべりしている。さらに陶製の笛を売り歩く物売りが１人２人。現代世界の取るに足らない小さな存在たち。これほどまでに深遠な完全性と幾何学をもってこの都市を設計し建設した偉大なマスターたちはどこにいるのか。
ジョーが周囲を見渡すと、その問いは彼の存在の奥深くに突き刺さった。ほかのすべては消え去った。万物の内から放たれる白く輝く光が、やわらかな輝きですべてを包み込むかのようであった。そして地上的な世界は姿を消した。
ジョーの内に残ったのは、ある感覚、予感、渇望、意志、幻視、そして誓いであった。すなわち、テオティワカンを設計し建設したマスターたちの知識を探し出し、それを現代世界に取り戻すという ― ひょっとすると、この世界を再び宇宙的なものにするかもしれない誓い。
２．ワシントン州オリンピア、1972年春。ピラミッドの双子であるホゼは、再びトニー・シーラーの話に耳を傾けていた。ホゼがトニーに初めて出会ったのは、1969年、カリフォルニア州デイヴィス郊外のケツァルコアトル＝デガナウィダ大学でのことで、他の多くのネイティブ・アメリカンやチカーノの急進派とともにであった。
しかし、トニーは特別であった。ホゼはトニーを招き、ホゼが教鞭を執るエヴァーグリーン州立大学で、その知識を共有してもらうことにした。ホゼの教えを手伝うのは、同じく急進派のクルス・エスキベルという人物であった。
トニーは今、前回よりもさらに詳しく、ケツァルコアトル、13の天国と９つの地獄の預言、この預言の予言的終末日である1987年８月16日と17日、そして聖なる暦の魔術について説明していた。
ホゼは今やその預言を明確に理解し、さらに260日からなる聖なる暦の重要性についても深く把握するに至った。特に、トニーが伝えた、13セットの４日間で構成される52日の対称的でタペストリーのようなデザインによって、それぞれのセットが28日となり、13セットで月の暦に相当すること（13×28＝364日）を理解したのである。
「オアハカのクランデーラ（霊能者）」 ― トニーは、1987年の預言的日付や、特別な52ユニットのデザインをもつ暦の情報をどこで得たのかと問われて、そう答えた。これらすべてはトニーの著書『夜明けの主』に記されていたが、トニー本人から直接聞くのとはまったく異なる体験であった。
トニーはこれらのことを語るとき、情熱に満ちあふれていた。そしてその情熱がホゼに伝わったのである。これほどの情熱を人に引き起こすものは、真実に違いない。
聖なる暦とその神秘的数学の知識、そして特にケツァルコアトルの預言の終末日を知ることで、ホゼは、太陽のピラミッドの頂上での幻視の実現に、一歩近づいたことを確信した。
３．メキシコ、クインタナ・ルー州コバ、1986年１月初め。ホゼは特別なパートナーであり妻であるロイディーンとともに、再びピラミッドの頂上へと登った。今回はノホチ・モル、ジャングルに荒廃したコバの遺跡群で最も高いピラミッドである。カリブ海沿岸からそう遠くないが、トゥルムほど知られてはいない場所であった。
彼はすでに預言的日付である1987年８月16日・17日を「ハーモニック・コンバージェンス」という名称で特定していたが、16年もの間、自身を突き動かし、鼓舞してきたこの預言を完成させるためには、まだ最後のひとひらの霊感が必要であった。
ピラミッド上の寺院の屋上に這い上がり、ホゼはあぐらをかいて再び外を見渡した。今回はジャングルの向こう、西方にある太陽を見据えてである。太陽を見つめ、この都市コバの遺跡を改めて考察するうちに、彼は古代の人々との共鳴を感じた。
太陽とその23年周期の黒点活動について考察しながら（これはすでにホゼの著書『アースアセンディング』に記され、ドミンゴ・パレデスの著書『マヤの超心理学』でも確認されていた）、彼は太陽に向かって二つの異なる星 ― アルクトゥルスとアンタレス ― からの二重の放射が届いているのを感じた。そして、古代の人々も同じことをしているのを感じた ― 太陽の周波数と調律することで星々の知識を受け取っていたのである。
突然、彼の内側のすべてが爆発した。ホゼは聖なる暦を、今や13バクトゥン周期の尺度、歴史の尺度として認識した。そして途方もない知識の奔流を自らの内に感じた。これこそが『マヤン・ファクター』、すなわち人類文明のメインストリームで見過ごされてきた要素である。そして彼は理解した。1987年から13バクトゥン周期の終了まで、残された時間はわずか25年しかない。マヤのメッセージ、その文明、暦、銀河起源について、急いで本を書かねばならない。
そして、ホゼが『マヤン・ファクター』の執筆を準備し始めたとき、トニーがすでに『夜明けの主』の続編として『月の下と太陽の下で』という本を書いていたことを感じた。この本は1975年に出版され、ホゼは1976年に初めてパレンケを訪れた際に心に刻まれたのである。それは、1952年に発見された壮麗な墓に関して、トニーが述べていたことによる ― 1952年は、エンリケが双子をテオティワカンに連れて行った前年である。「偉大なる謎：ヴォタン」 ― トニーはこの言葉を書き、この人物がいったい誰で、なぜこの墓を建てたのか、多くの疑問を投げかけた。
そして今、ホゼがついに『マヤン・ファクター』を書き始めたことで、「偉大なる謎：ヴォタン」は彼の内側と周囲に常に存在するものとなった。
偉大なる謎ヴォタン、銀河のメッセンジャー 13 66 56、ケツァルコアトルの前身、この人物に密着した預言の覆い、その翡翠の仮面が顔を現し、ハラチ・ウィニクの顔、真の人間の顔。かつての真の人間は今、ホゼと切り離せない存在になろうとしていた。
４．テオティワカン、時間をはずした日、赤い律動の空歩く者、預言の第６年、魔法使いのカウント、1999年７月25日（グレゴリオ暦）。その日の儀式を終え、「メ・シー・コ！」という叫び声が今も耳に残る中、ホゼ ― 現在はしばしばヴァルム・ヴォタンとして知られる ― は、他の12人とともに、太陽のピラミッドの中心直下にある洞窟につながるトンネル状の洞穴へと入った。
ついに、何世紀もの間隠され、最近になって再び明かされた小さな聖域にたどり着いたヴァルム・ヴォタンは、円形に座り、静かに瞑想し、思索した。
「ここが起源の場所である。ここにピラミッドが建つずっと前から、この古代の洞窟、洞穴があった。最初にここにいたのは誰か？おそらく2500年、いや3000年前か ― 誰がここに来て、ここでどんな幻視を抱いたのか？」
彼は、最古の者たちのささやきが、松明に照らされて輝く岩の間にまだこだましているのを感じた。そして、自らの人生の神秘に驚嘆しながら思いを巡らせた。今や彼は60歳、ピラミッドに初めて登ってから46年が経過していた。そしてついにここ、起源の地に立っている。
彼はパカル・ヴォタンのテレクトノンの預言を解読し、神のみぞ知るさまざまな場所を、パートナーであり今はボロン・イクとして知られる女性とともに旅し、時間の法則と暦改革のメッセージを伝えてきた ― グレゴリオ暦を捨て去れ、焼き尽くせ、消し去れ。そして自然の時間に戻れ、13の月・28日の暦を通して。13×28＝364日、さらに時間をはずした１日を加えるのだ。そう、時間をはずした日が彼をこの地下の瞑想へと導いたのである。
そして今、預言の第６年が終わろうとしており、明日1999年７月26日は、第７年、白い共振の魔法使いの最初の日を迎える。なんと時は速く過ぎることか。私は年を取っていく、と彼は思った。知識は伝えられなければならない。そうして彼は、チリのピカルキン・ボーイスカウトキャンプで開催される７週間の地球の魔法使いセミナーに思いを巡らせた。
すべては７の力から生まれる。聖なる暦は、７、13、９、そして４に基づいている。すべての聖なる数字はツォルキン、すなわちハーモニック・モジュールに含まれており、19 ― おそらく最も神聖な数字 ― さえもその中にある。預言の第７年に行われる７週間のセミナーは、チラム・バラムの預言に「七世代の書」として記された神秘の頂点であり、そう、今やすべての知識を７の力の型に収めることができる。そしてそこから知識を伝えることが可能となるが、誰に伝えるのか？
太陽のピラミッドの地下にある、文字通り秘教的で隠された洞窟、その場所の静かな力に立ち返り、ヴォタンは息を吸い込み、そして吐いた。知恵とは、時の中での同期である。神こそすべての預言を司る者である。共時性秩序こそが神の恩寵である。
2012年 ― それはわずか13年先のことだ、と彼は思った。パカル・ヴォタンの預言は成就するだろうか。人類は2012年の年末至点において、地球と調和しつつ平和のうちに周期を閉じることができるだろうか。
５．メキシコ、テポストラン、メスティトラ・ボーイスカウトキャンプ、青い共振の夜、銀河のタカの月ガンマ２４日（魔法使いのカウント）、2002年３月２日（グレゴリオ暦）。
「これは、私たちが行う最後の地球の魔法使いの７日間セミナーの第７日目である。７×７で49日。日本、マウントフッド、イタリア、ロシア、アルタイ、コロンビア、そして今ここメキシコ＝アナワク ― 預言の発祥地 ― で７日間の教えのサイクルを適切に締めくくるのである。この49日間は、同じくボーイスカウトキャンプで行われた７週間・49日間の地球の魔法使いセミナーに続いて行われた。そして私たちは、再びボーイスカウトキャンプに集い、これを完結させるのである。世界には60億の人々がいる。私たちが行えることは、すべて時間の法則、すなわち万物に刻まれた神の署名に従った行いのみである。今こそ、このメッセージを広める責任があなた方にある。暦を替えれば、時間も変わるのだ。
あなた方は戦争の時代を望むのか ― あと何年続けるつもりか？ それとも平和の時代を望むのか？ 調和を選ぶか、不調和を選ぶか？ すべてはあなたが使う暦にかかっている…」
小さな野外円形劇場には、200人以上が集まっていた ― ジョギングスタイルのスポーツウェアや先住民の服を着た年配のメキシコ人、そして若い世代のメキシコ人、アメリカ人、カナダ人、イギリス人が多く、ブラジル、コスタリカ、アルゼンチン、さらにはニュージーランドからの参加者もいた。ヒッピーの復活のような雰囲気が漂っていた。
中央には、丸７日間ずっと火を守り続けた３人がいた。裸足は灰で覆われている。年配の白髪の女性は質素な先住民風の服を着ており、若い男性は明らかにハレ・クリシュナの信者で、寡黙な中年の男性は大きなサパタ風ソンブレロをかぶっていた。
ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクは、７日間の最後のイベント、第７週目を締めくくった。参加者たちは互いに抱き合い、多くの涙が流れ、柔らかさと愛に満ちた大きな感覚が会場を包んでいた。円形劇場の後方では、テポストランでの主催者であるラインハルト・ルーゲ（77歳）が見守っていた。かつては水力工学の技師であったが、現在はもっぱら地球市民として、平和活動家として、「ロス・アグエイアス」の長年の友人かつ支援者として、この歴史的とも言える光景を目の当たりにしていた。
彼らの知識は彼の頭脳を刺激した。特に「UR」という部分 ― ドイツ語で Ur は原初の、最初の、オリジナルの意味を持つ ― そして今、「ロス・アグエイアス」が語るのは UR への回帰 ― 歴史を超えた普遍的宗教、あるいは記憶の回復 ― これは本当に可能なのか？
2004年の暦改革による平和計画は、実際に地球に平和をもたらすことができるのだろうか。
ボーイスカウトキャンプを後にして、ラインハルト卿（ルーゲは最近、マルタ十字勲章の騎士に叙任された）のもとで休息とくつろぎを取る準備をする中、ジョルジェ・モラ、50代後半の精力的な男性は、翌日にテオティワカンで行われる「次世界への門を開く」儀式の準備がすべて整っていることを、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクに確認した。
翌日、太陽のピラミッドの頂上でヴォタンに「バストン」すなわち儀式用の杖を授けるため、メキシコ各地の先住民の知恵の守り手、９人の「アンシアノス（長老）」が集まる予定である。ジョルジェ・モラはさらに説明した ― それぞれが９人の時間の主、ボロン・ティク ― パカル・ヴォタンの墓の守護者 ― に対応しているのだと。
「そうだ」とヴォタンは応じた。「そして明日、テオティワカンでの儀式は、私が1953年に初めて訪れ、幻視を見た日からおおよそ49周年にあたる。７の力 ― 効果は確かだ。」
６．テオティワカン、黄い銀河の種、銀河の月カリ25日「習慣的な注意力を休め、白い光に到達し」、黄い太陽の種の年（魔法使いのカウント）、2002年３月３日（グレゴリオ暦）。
ケツァルコアトルの砦の中心、13番目のプラットフォームにて、ヴァルム・ヴォタンとボロン・イクは、女性の長老で伝統的知恵の保持者シロネン、そしてスカート状の儀式用腰布、サンダル、冠飾りのみを身に着けた大柄な先住民男性トチトリとともにあった。ボロン・イクは七方向への祈りを捧げ、ヴォタンは南米の小型笛ケーナを奏でる。
人々が空を見上げ始めていることは明らかであった。上空を一羽の鷲が旋回し、太陽の上には鮮やかな虹がかかっている。
祈りが終わると、ヴォタンは群衆に短く語りかけた。
「今日の共時性秩序において、黄い銀河の種は2013年７月26日です。私たちは『次世界への門を開く』ためにここにいます。そのために先住民の長老たちが共にいるのです。過去の世界を通じて幻視を守ってきた人々を敬わずに次世界に行くことはできません。今日ここにいるのは、その先住民の兄弟姉妹たちです。
これから私たちはここからケツァルコアトルの円形劇場へ、次に月のピラミッドへ、そして最後に太陽のピラミッドへ向かい、そこで主要な儀式を行うのです…。」
集まりは５つの円に組織され、ケツァルコアトルのピラミッドと円形劇場へ向かって再び動き出した。押し合うほどの混雑で、会場には500人以上の人々がいた。数瞬の静寂の中で、ヴォタンはトラロックとケツァルコアトルの彫刻された頭部を見つめ、ほぼ49年前に双子の兄弟アイヴァン（現在は名高く個性的な詩人）と共にここに立った初めての記憶を鮮明に思い出した。
円形に集まると、群衆は行進を始める。男性の列の先頭はトチトリとヴォタン、女性の列の先頭はシロネンとボロン・イクである。死者の大通りへと行進を進める中、多くの平和の旗が風に高く掲げられ、ほぼ１キロ先の月のピラミッドを目指して進む。
そのとき、二つの出来事が起こった。
ひとつは、多数の黒いスーツの男性やテレビカメラと共にやって来た者たちの到着である。メキシコを公式訪問中のイスラエル大統領であり、偶然にもその朝、ピラミッドを訪れていて、平和の儀式が始まったケツァルコアトルの砦を目指していたのである。
もうひとつは、伝統的知恵の守り手９人の到着である。彼らは非常に印象的で目を見張る存在だった。儀式用の服を着た者もいれば、素朴なカウボーイ風の服装の者もおり、多くは帽子をかぶっている。中には歯がほとんど欠けた者もいた。全員がバストンを手にしており、ウサギの毛で覆われたもの、ガラガラヘビの皮で覆われたもの、驚異的な力を持つ純粋な水晶またはガラスの杖を持つ者もいた。
行進は静寂の中、北へ向かって月のピラミッドへと進む。500人に及ぶ大行列である。先頭には、香炉でコパルを焚く二人の女性がいた。「オメテオトル」（ナワトル語で至高神）の掛け声が時折響き、ホラ貝の鳴り響きや笛の鋭い音がそれを強調する。
ヤンという若いフランス系メキシコ人が、黒装束に身を包み、スター・トレックのミスター・スポックのように劇的に化粧を施して、行進の前を駆け回る。時には後ろ向きや横向きに走りながら、常に大きなエネルギーをもって行進の前方の空間を整えていた。
死者の大通りの果てにある月のピラミッドに向かう途中、ヴォタンは深い思索にとらわれた。これは、ほぼ49年前の幻視の成就なのだろうか ― 古代の者たちの知恵が再び戻り、人類を宇宙的な種族に再生させるのかもしれないと。彼は考えざるを得なかった ― それは必ずそうでなければならない、と。神は偉大である。
月のピラミッドでは、シロネンが七方向への先住民の祈りを取りまとめた。七人のうちそれぞれが一つの方向のために短い祈りを捧げる。その後、体力のある者たちは急勾配の月のピラミッドを素早く登った。
ヴォタンは簡素な白い衣服を身にまとい、トチトリの近くに留まりながら、ついに頂上に到達した。しばらくの間そこに留まった後、下山を始める。
麓に到着すると、何人かの「アンシアノス」がヴォタンの周りに集まった。歯のない長老 ― 実際には他の者同様ヴォタンよりずっと若い ― が近づき、こう語った。「今日の４日前、私たちは太陽のピラミッドの地下洞窟に集まり、この儀式の準備をしたのです。精霊たちは『あなたを待っている。時は来た。われわれはあなたを敬うのだ』と告げました。」
行進は太陽のピラミッドへと戻り続けた。ピラミッド前の大きなプラットフォームにて、アンシアノスたちは立ち止まった。いよいよイニシエーションの開始である。石の床に赤いセラペ（毛布）が広げられ、最も若い者のひとりがその上にかがむ。ヴォタンもそのそばに加わった。
若者は再び、太陽のピラミッドの地下洞窟で行われた準備の儀式について語る。彼はメディスンバッグから小さな石を取り出し、儀式用のトウモロコシの穂から乾燥した粒を６粒折り取った。そして、これがどのように準備され、この瞬間を皆が待ち望んでいたかをヴォタンに説明する。彼は６粒のトウモロコシをヴォタンの前に投げ、まるで占いの儀式を行うかのようにし、それからヴォタンに体をかがめるよう促した。「あなたの名前を教えて」と囁く。
ヴォタンは思い出した ― それはチラム・バラムの預言において、アントニオ・マルティネスが「七世代の書」の伝達を受けるために名前を問われる場面である。
ヴォタンが自分の名前を口にした瞬間、歯のない長老は先端に水晶をはめたバストンを取り、ヴォタンの額、いわゆる第三の目の位置に突き刺した。できる限り深く、強く押し込んだ後、しばらくしてそれを放す。
膝をついたままかがんだ姿勢のヴォタンは、今や頭を地面に伏せ、この瞬間と至高の創造者の意志に完全に身を委ねた。
そして、太陽のピラミッドを登る歴史的な行進が始まった。ルーゲは後に、テオティワカンでこれほど多くの観光客を見たことはなかったと語った。アンシアノスのシャーマンの兄弟たちがゆっくりと先導し、ある時は蛇のようにシューと音を立て、またある時は神聖な音「トナティウ！」を唱えながら進む。
ついに全員が頂上の壮観な場所に到達した。太陽のピラミッド頂上のプラットフォームの中心で、アンシアノスたちはヴォタンと共に、傍らにボロン・イクを置き、儀式用の杖を授ける準備を整える。
代弁者は、かつてヴォタンとボロン・イクが1999年７月26日、白い共振の魔法使いの日に、太陽のピラミッドの地下洞窟を訪れた翌日に、ケツァルコアトルの生誕地アマトランで初めて出会ったケッツァ・シャであった。
ケッツァ・シャはヴォタンの目をしっかりと見つめながら語った。「長い間、私たちは新しい知識がもたらされることを知っていました。それは新しい時代のために準備された知識であり、この新しい知識が伝統的な知恵と理解を完成させ、再生するのです。私たちはあなた、ホゼ・アグエイアスを、この知識、銀河マヤの数学的コードをもたらす者として認めます。これは新しい時代のための知識です。そして私たちは、あなたが銀河のマヤであることを認識しており、だからこそこの儀式用の杖を授けるためにここにいます。あなたが生涯を通じてこの道、赤い道を歩んできたことを私たちは知っています。この杖と共に、あなたがその責務を果たし、この赤い道を歩み続け、定められた通りに周期を閉じることを期待しています。あなたはこの仕事において私たち全員の支援を当てにすることができます。」
輝く多色の儀式用杖 ― バストン ― がヴォタンに授けられた。このバストンは、黒い球体で頂かれ、大きな黒曜石のナイフで仕上げられており、まるで奇妙な銀河の先住民版エクスカリバーのようであった。ヴォタンはこの杖を通して、最初の幻視から現在までの49年間の自らの人生を感じ、意味に満ちた７の力が心の中で熱い太陽のように燃え上がるのを感じた。
メキシコ平和委員会のアリシア・ロドリゲスによる熱烈な「平和の旗」を掲げる呼びかけを含め、愛と寛容、理解を訴える様々なスピーチの後、ヴァルム・ヴォタンは静寂を求め、最後の言葉を述べた。
「すべてには始まりと終わりがあります。儀式とは、その瞬間を保持し、地球の隅々へと送り出す振動周波数です。そしてすべてのものには終わりが訪れます。この儀式の振動を受け取り、心に刻んでください。その意味を心に留め、他の人々に伝えるのです。これで儀式を閉じ、進まなければなりません…」
まだ多くの人々で混雑する太陽のピラミッドで、カップルのための通路が確保され、二人は下山した。
７．オレゴン州ブライトウッド、白い磁気の犬、太陽の月ガンマ３日、黄色い太陽の種の年（魔法使いのカウント）。2002年３月９日（グレゴリオ暦）。
ヴォタンの作業机の後ろ、本棚の上には儀式用の杖が置かれている。ここは単なる家ではない。時間の法則財団の本部である。ボロン・イクとヴァルム・ヴォタンは静かな一日を過ごしていた。この日は助手の赤い電気の蛇が家族を訪ねていた。
「私は愛するために統一する、忠実を引きつけながら…」― これがその日のドリームスペルコードである。「あちこち旅して教える代わりに、私たちは今、変容の生を生きるのだ」とヴォタンは、一週間前の最後の地球の魔法使いセミナー最終日に人々に語っていた。そして…
それは、パカル・ヴォタンがその墓に封印した使命の成就である。この使命の成就こそが、生命を変容させるものである。それは銀河のメッセンジャー、すなわち銀河マヤ自身から始まる。実在の人間たちが自らの元型的で事前に定められた役割を担うのである。ヴァルム・ヴォタン、ボロン・イク、そして赤い電気の蛇 ― レッド・クィーンである。
なお、赤の女王（レッド・クィーン）の墓は、預言の第１年が終わる前、青い宇宙の鷲の日、水晶の月４日、６月２日に発表された。ボロン・イクが王朝の母であったように、レッド・クィーンもまた、パカル・ヴォタンによって、伝達を受け、ヴォタンの血統を2012年以降の偉大で栄光ある時代に完成させる者として用意されていたのである。
これが、赤の女王の墓がパカル・ヴォタンの墓を抱える碑銘の神殿に隣接する第13号神殿で発見された理由である。また、赤の女王の墓が翡翠のマスクを伴い、外界と通じる管 ― サイコダクト、テレクトノン ― に結びつけられていた理由でもある。
地球上の銀河マヤの「王朝」として預言を生きることで、変容の生は、知識と真実の収穫をもたらす。すべての者がそれが真実であることを証言するために。
この変容の生は、2004年への道を切り開くものであり、その年に預言の勝利が、人類すべてにとって新たな時代として宣言されるであろう。変容の生は、時間が芸術であること、舞踏が錬金術であること、そして第19号神殿の玉座がボロン・イクによって再び掌握されたことを示すであろう。また、破壊された惑星のコードが修復され、時間の法則と７の力による栄光において新たにされ、至高の創造者が第二の創造のために整えられたすべてのものに向けて、愛の純粋さが輝きを広げるのを、何ものも阻むことも、曇らせることもできないのである。
このリポートは、PANエージェント１１が、PANエージェント２２および１８５、ならびに、一者の死はすべての者の死であり、一者の復活はすべての者の復活であることを知るすべての存在と惑星の仲間たちを代表して提出するものである。
Copyright (c) 2002 by Jose & Lloydine Arguelles
Japanese translation (c) 2025 Y.Ryuuo
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Last Call for Earth Wizards, Next Call for the Transformative Life
dedicated to Tony Shearer
1. July, 1953. Enrique Arguelles loaded up the 1949 Chevy inherited
from his father-in-law, Martin Meyer, who had died quite suddenly in
1950. It was an exciting moment. Enrique’s first journey back to his
homeland, Mexico, since he left late in 1944, to seek what he thought
would be a better life in the United States. His family of five –
himself, wife, Ethel, daughter, Laurita, now 21 years married and with
children, and, of course, the twins, Ivan and Joe, both fourteen years
of age. If Ethel hadn’t gotten tuberculosis they would still undoubtedly
all be in Culver City, California where Spanish was not an alien idiom.
But when the diagnosis came early in 1946, there was no choice but to
head north to Minnesota where Ethel’s family was, and where Ethel could
be put in a “TB sanitarium,” the one near Cannon Falls, some fifty miles
north of Rochester, where the family now resided. It had not been easy
for Enrique to adjust to the unexpected change, and to find himself in a
land where only English, and some occasional German, was spoken. But now
had come the moment of release and reward. Enrique was now almost 49
years old and Mexico never seemed more dear to him.
The drive south was leisurely. Never before had the two boys and their
father been on such an adventure, an automobile ride from Minnesota to
Mexico City. For the twins it was an exhilarating mystery trip,to
finally see all of the relatives they heard about but could scarcely
remember, having left Mexico City when they were only five years of age.
But for Joe, there was special excitement. He was going to see the
pyramids of Teotihuacan. for some reason or other, that was all that his
mind could really consider. He had pored over the books in his father’s
library, and had some glimmering awareness of the greatness of the
pyramids of ancient Mexico, especially those of Teotihuacan.
It took some five or six days before they finally reached Mexico City.
Uncle Julio, Enrique’s youngest brother, was their main host. He was a
fantastic, lovable guy, very cultured and also a pyramid enthusiast –
the perfect guide to take the Arguelles trio to Teotihuacan. After a
week, towards the end of July, Joe finally got to experience what he had
been dying to experience – the monumental and immortally cosmic city of
Teotihuacan, “Place where the gods touch the earth.” Following the visit
to the Citadel of Quetzalcoatl, where the boys were enamored of the
Tlaloc and Quetzalcoatl heads adorning the pyramid of Quetzalcoatl, they
walked up the “Avenue of the Dead.” And then, there it was, the
magnificent Pyramid of the Sun. Before he knew it, Joe suddenly bolted
ahead, racing up the steps of the immense Earthen structure. He wanted
to be the first to reach the top.
Breathless, he found himself virtually alone on the great platform atop
the Pyramid of the Sun. He looked around. Sky, brilliant and blue.
Mountains everywhere which echoed the forms of the pyramids. The great
stretch of the “Avenue of the Dead.” The Pyramid of the Moon up to the
right.. And down below, the humans of the present era. A few College
students in white sleeved shirts, a sprinkling of tourists, all talking
to each other as if oblivious to where they were. And there also a
peddler or two hawking ceramic whistles. Puny little beings of the
modern world. Where were the great masters who had designed and built
this city with such profound perfection and geometry? As Joe gazed
around, the question he had just asked himself penetrated his being.
Everything else fell away. It was as if a shining white light emanating
from within things bathed everything with a soft glow. And then the
earthly world disappeared. All that remained inside of Joe was a
feeling, a presentiment, a thirst, a willingness, a vision and a vow to
find the knowledge of the masters who built and designed Teotihuacan and
bring it back to this modern world where maybe, just maybe, it would
make it all cosmic once again.
2. Olympia, Washington, Spring , 1972. Now known as Jose, the twin of
the Pyramid listened again to Tony Shearer. He had met Tony first at the
Quetzalcoatl-Deganawida University outside of Davis. California, back in
1969, along with a number of other Native American and Chicano radicals.
But Tony, was special. Jose had invited Tony to share his knowledge at
the Evergreen State College, where Jose taught with the assistance of
another radical, a man named Cruz Esquivel. Tony was now explaining
again, in even more detail than the first time, about Quetzalcaotl, the
Prophecy of the Thirteen Heavens and Nine Hells, the prophetic end-date
of this prophecy, August 16 and 17, 1987, and the magic of the sacred
calendar.
Jose now had a clear understanding of the prophecy – and some deeper
idea of the significance of the 260-day sacred calendar, especially as
Tony transmitted it with the symmetrical tapestry-like design of the 52
days, which constituted thirteen sets of four, each set adding up to 28,
the thirteen sets the equivalent of the Moon calendar, 13 x 28 = 364
days. “A curandera in Oaxaca,” was Tony’s answer to where he had gotten
the information about the prophetic dates in 1987 and the calendar with
its special 52-unit design. All of this was contained in Tony’s book,
Lord of the Dawn. But to hear it directly from Tony was very different.
Tony was all passion when he spoke about these things. And that is what
communicated to Jose. Anything that incited this much passion in a man
must be true. With the knowledge of the sacred calendar and its mystical
mathematics, as well as, and especially because of the dates of the end
of the prophecy of Quetzalcaotl, Jose knew that he was that much closer
to realizing his vision atop the Pyramid of the Sun.
3. Coba, Quntana Roo, Mexico, early January 1986. With his very special
partner and wife, Lloydine, Jose climbed atop another pyramid, this time
the Nohoch Mol, the tallest in the jungle ravaged ruins of Coba, not far
from the Caribbean coast, but far enough to be less known than Tulum. He
had already identified the prophetic dates, August 16-17, 1987, by the
name of ‘Harmonic Convergence,” but still needed one more nugget of
inspiration to make a thorough preparation for the completion of the
prophecy that had driven and inspired him for some sixteen years now.
Clambering to the rooftop of the temple set above the pyramids, Jose sat
cross-legged and looked out once again, this time over the jungle to the
sun far to the west. As he gazed at the sun and contemplated again the
ruins of this city, Coba, he felt a resonance with the ancient ones.
In contemplating the sun and its 23-year sunspot cycles, already written
about in his book Earth Ascending and confirmed in Domingo Paredez, book
Parapsicologia Maya, he felt a dual emanation reaching the sun from two
different stars – Arcturus and Antares. And he felt the ancient ones
doing the same thing: Downloading stellar knowledge through attunement
to the solar frequencies. Suddenly everything within him exploded.He saw
the sacred calendar, now as the measure of the thirteen baktun cycles,
the measure of history. And he felt a tremendous rush of knowledge
within him. This is the Mayan Factor, the overlooked factor of the
mainstream course of human civilization. And he knew. From 1987 to the
close of the thirteen baktun cycle, only 25 years would remain. He must
quickly write a book about the message of the Maya, their civilization,
their calendar, and their galactic origins. And already as he prepared
and began to write this book, The Mayan Factor, he felt the presence of
Tony had written another book, Beneath the Moon and Under the Sun as a
follow-up to Lord of the Dawn. Published in 1975, Jose took this book to
heart when he had visited Palenque for the first time in 1976. And that
is because of what Tony had to say about the man found in the fabulous
tomb discovered only in 1952, the year before Enrique took the twins to
Teotihuacan. “Great Mystery: Wotan,” Tony had written, raising many
questions about who this really was and what was his purpose in building
this tomb. And now that Jose had finally set to writing down the Mayan
Factor, “Great Mystery: Wotan” was ever-present within and around him.
Great Mystery Wotan, Galactic Agent 13 66 56, predecessor of
Quetzalcoatl, the shroud of prophecy wrapped tightly around this man,
his jade mask revealing his face, the face of a halach unich, a true
man. And this true man was now becoming inseparable from Jose.
4. Teotihuacan, Day Out of Time, Red Rhythmic Skywalker, Sixth Year of
Prophecy, Wizard’s Count, July 25 1999, Gregorian. The day’s ceremony
over, the cry of “Me-Shee-Ko!” still ringing in his ears, Jose, now
often known as Valum Votan, joined the twelve others in entering the
tunnel-like cave leading to the grotto directly beneath the center of
the massive Pyramid of the Sun. Finally reaching the little sanctuary,
hidden for so many centuries but now recently again revealed, Valum
Votan, sat in the circle quietly meditating, contemplating. Here I am in
the place of origin. Long before there was a pyramid here, there was
this ancient grotto, this cave. Who was here first? two thousand five
hundred maybe three thousand years ago – who came here and what vision
inspired them once in here?”
He could feel the whispers of the most ancient ones still echoing among
the glistening torch lit rocks. And he wondered, amazed at the mystery
of his own life. Now he was sixty years old, 46 years since he first
climbed the pyramid, and finally here he was at the place of Origin. He
had decoded the Telektonon prophecy of Pacal Votan, and traveled, God
knows where, around the planet along with his partner, Bolon Ik, as she
was now known, delivering the message of the law of time and the
calendar reform: Get rid of the Gregorian calendar, burn it obliterate
it and return to natural time, through the thirteen moon/28 day
calendar, thirteen times 28, 364 days in all, plus a day out of time.
Yes, the day out of time which had brought him to this subterranenean
meditation. Now here it was the end of the sixth year of prophecy and
tomorrow, July 26, 1999, would bring the first day of the seventh year,
White Resonant Wizard. How quickly the time goes by. I am getting older
now, he thought. The knowledge must be transmitted, and so he turned his
mind to the forth coming seven week Earth Wizard Seminary to be held at
the Picarquin Boy Scout Camp in Chile.
Everything comes from the power of seven. The sacred calendar is based
on the seven, the thirteen, the nine, and the four. All the sacred
numbers are in the Tzolkin, the Harmonic Module, even the nineteen,
perhaps the most sacred of all. The seven week Seminary during the
seventh year of prophecy, culminating the mystery written of in the
Chilam Balam prophecies as the Book of Seven Generations – yes, now all
of the knowledge could be placed in the template of the power of seven.
And thence it could be transmitted, but to whom? Returning to the
silent power of the place, the secret, literally esoteric, hidden occult
cave beneath the Pyramid of the Sun, Votan breathed in, then exhaled.
Wisdom is synchronization in time. God is the one who commands all
prophecy. The synchronic order is God’s grace. 2012, that is only
thirteen years away he thought. Would the prophecy of Pacal Votan
prevail? Would humanity return in peace to close the Cycle in harmony
with the Earth on that final solstice of the year, 2012?
5. Meztitla Boy Scout camp, Tepoztlan, Mexico, Blue Resonant Night,
Galactic Hawk Moon Gamma 24, Wizard’s Count, March 2, 2002, Gregorian.
“This is the seventh day of the seventh and last seven day Earth
Wizard’s Seminary we shall give. Seven times seven is 49 days. Seven
days in Japan, Mt. Hood, Italy, Russia, Altai, Colombia and now here in
Mexico-Anahuac, birthplace of the prophecy, we appropriately conclude
this cycle of seven day teachings. These 49 days were preceded by the
seven week 49-day Earth Wizard Seminary, also held in a Boy Scout camp,
and here we are in another boy scout camp to finish with this. There are
six billion people in the world. We can only do what is commanded by the
law of time, God’s signature in all things. It is your responsibility
now to spread this message. Change the calendar and you change the time.
Do you want a time of war – for how many more years? Or do you want a
time of peace? Which do you prefer – harmony or disharmony? It is all in
the calendar you use…” More than two hundred people are gathered in
the little amphitheater – a rag taggle assortment of older Mexicans
dressed in jogging style sportswear or indigenous clothes, as well as a
great number of younger people, Mexicans, Americans, Canadians and
British, a concentration of people from Brazil, some from Costa Rica,
Argentina and even New Zealand. There is a feeling that this could be
some kind of hippie revival. In the center are three people their bare
feet covered with ashes who have been tending a fire for the entire
seven days and nights – an older gray haired woman in simple indigenous
wear, a young man who is obviously a Hare Krishna devotee, and a
taciturn middle aged man wearing a large Zapata style sombrero.
Valum Votan and Bolon Ik end the seventh day of their seventh and last
week long event. Everyone is hugging everybody else, and there are many
tears and a great feeling of softness and love. Toward the back of the
amphitheater, their host in Tepoztlan, Reinhart Ruge, 77 years of age,
once a hydraulics engineer, but now mostly a concerned citizen of planet
Earth, a peace activist and long time friend and supporter of “los
Arguelles,” looks on at the spectacle, which could be said to be
historic. Their knowledge teases his brain. especially the part about UR
there that in the German language Ur is the primordial, the first, the
original? And now “los Arguelles” are talking about the return to UR –
the universal religion or recollection beyond history. is it possible?
Could this Calendar Change Peace Plan of 2004 really work and bring
peace on Earth?
As they prepare to depart the Boy Scout camp to return for rest and
relaxation at Sir Reinhart’s (Ruge has recently been knighted as a
member of the order of the Maltese Cross), Jorge Mora, a vigorous man in
his late fifties confirms with Valum Votan and Bolon Ik that everything
is set for the ceremony at Teotihuacan the next day, the ceremony to
Open the Gates to the Next World.. Nine “ancianos” – keepers of the
indigenous wisdom from different parts of Mexico – will be gathered to
present Valum Votan a “baston,” or ceremonial staff, atop the pyramid of
the Sun the next day. Nine elders, Jorge Mora adds, one each to match
the nine lords of time,the Bolontiku, the guardians of the tomb of Pacal
Votan. “Yes,” Votan responds, “and tomorrow at Teotihuacan will be close
to the 49th anniversary since my first visit and vision there in 1953.
Power of seven – it works”
6. Teotihuacan, Yellow Galactic Seed, Galactic Moon Kali 25 “Breaks
with habitual caution and reaches the white light,” Yellow Solar Seed
Year, Wizards Count. March 3, 2002, Gregorian. At the central – and
thirteenth – platform of the Citadel of Quetzalcoatl, Valum Votan and
Bolon Ik are joined by Xilonen, the elder female traditional wisdom
holder and Tochtli, a large indigenous man wearing only the skirt like
ceremonial breech-clout, sandals and headdress. Bolon Ik is performing
the Prayer to the Seven Directions, while Votan plays the flute, a small
South American quena. It is evident that people begin to gaze up at the
sky above them. A lone eagle is circling overhead, while above the sun
is a brilliant rainbow. When the prayer is finished, Votan addresses the
crowd briefly. “In the synchronic order today, Yellow Galactic Seed is
July 26, 2013. We are here then to “Open the Gates to the Next World.”
That is why we are joined by the indigenous elders. You cannot go to the
Next World without honoring those who have held the vision through the
last World. These are the indigenous brothers and sisters who are with
us today. So we shall march from here to the amphitheater of
Quetzalcoatl, and then on to the Pyramid of the Moon, and finally back
to the Pyramid of the Sun where the main ceremony will occur…”
The gathering organized into five circles now moves back toward the
pyramid of Quetzalcoatl and the amphitheater. Packing it in, there are
more than five hundred people present. In the few moments of silence,
Votan gazes at the sculpted heads of Tlaloc and Quetzalcoatl, vividly
recalling the first time he stood there almost 49 years ago, with his
twin brother, Ivan, now a poet of some renown and character. Once
gathered, the crowd moves off to march, the male line headed by Tochtli
and Votan, the female line headed by Xilonen and Bolon Ik. As they march
out into the Avenue of the Dead, numerous Banners of Peace raised high
into the wind, to head for the Pyramid of the Moon almost a kilometer
away, two things occur.The first is the arrival of a great many men in
black suits, television cameras and all. It is the President of Israel
on a state visit to Mexico, and who happens to be visiting the Pyramids
that very morning, his destination the Citadel of Quetzalcoatl where the
peace ceremony had begun. The second event is the arrival of the nine
the keepers of the traditional wisdom. They are a startling
and impressive group. Some in ceremonial dress, some in rustic cowboy
style clothes, many wearing hats, one of them with most of his teeth
missing, all of them holding their bastons – some covered with rabbit
fur, some with rattlesnake skin, one with a pure crystal or glass staff
of amazing power.
The march proceeds in silence northward to the Pyramid of the Moon, a
march of five hundred strong. At the front are two ladies with incense
braziers burning copal. “Ometeotl” (Nahuatl for Supreme God) is the
occasional cry, punctuated by the blaring of conch shells and the
piercing sound of whistles. Yann, a young French-Mexican dressed in
black and theatrically made up to look like Mr. Spock in Star Trek, runs
ahead sometimes running backwards or sideways, always with great energy,
clearing the space in front of the march. As they proceed toward the
Pyramid of the Moon at the end of the great “Avenue of the Dead,” Votan
is seized by a profound reflectiveness. Could this be the fulfillment of
the vision almost 49 years ago, that the wisdom of the ancient ones
would return to help humanity become a cosmic race once again? He could
not help but think that this must be so. God is great!
At the Pyramid of the Moon, Xilonen organizes an Indigenous prayer to
the Seven Directions with one each of seven people making a brief prayer
for one each of the seven directions. Then those with the stamina for it
head swiftly up the very steep Pyramid of the Moon. Votan wearing simple
white clothes, staying close to Tochtli, finally reaches the top. After
a few more moments, they head down. When he reaches the bottom some of
the “ancianos” crowd around Votan. The toothless one, like the rest
actually much younger than Votan, comes to him and recounts how four
days before today they had gathered in the grotto beneath the Pyramid of
the Sun to prepare for this ceremony. “The spirits told us that they
were waiting for you, that the time had arrived, that we are to honor
you.”
The march continues back toward the Pyramid of the Sun. There on the
great platform in front of the pyramid, the ancianos pause. Time to
begin the initiation. A red serape is spread on the stone floor. One of
the youngest ones crouches down on the serape. Votan joins him. The
younger one speaks again of the preparatory event in the grotto beneath
the Pyramid of the Sun. From his medicine bag he takes out a small rock
and then breaks six pieces of dried corn from a ritual cob of corn. He
is again telling Votan of how this has been prepared and all have been
awaiting this moment. He throws the six pieces of corn down before
Votan, as if performing some divination, and then asks Votan to bend
lower. “Tell me your name. ” he whispers. Votan remembers the episode in
the Chilam Balam Prophecy when Antonio Martinez is asked his name in
order to receive the transmission of the Book of Seven generations.
No sooner does he pronounce his
name when the toothless one takes his baston which has a crystal at its
tip and pierces Votan on the forehead, by the third eye. He presses it
in as deeply as he can and with great force, releasing it after a
moment. Still on his knees in a crouching position, Votan now places his
head on the ground in total submission to the moment and to the Will of
the Supreme Creator.
Then begins the momentous march up the Pyramid of the Sun. Ruge later
commented that he had never seen so many tourists at Teotihuacan. The
anciano shaman brothers slowly lead the way, here hissing like snakes,
there chanting the sacred sound “Tonatiuh!” Finally we all reach the top
spectacle. At the very center of the platform atop the Pyramid of the
Sun the ancianos with Votan, Bolon Ik near by, prepare for the gifting
of the ceremonial staff. The spokesman is none other than Quetza Sha,
whom Votan and Bolon Ik had first met at Amatlan, birthplace of
Quetzalcoatl on the White Resonant Wizard Day, July 26, 1999, the day
after they had been to the grotto beneath the Pyramid of the Sun.
Addressing Votan, looking him squarely in the eyes, Quetza Sha speaks,
“For a long time we have known that there would be a new knowledge, a
knowledge which would be prepared for the new time that is dawning, and
that this new knowledge would complete and regenerate the traditional
knowledge and understanding. We recognize you, Jose Arguelles as being
that one who has brought that knowledge, the mathematical codes of the
galactic Maya. This is the knowledge for the new time, the new era. And
we recognize that you are a galactic Maya, and so we are here to present
you with this ceremonial staff. We know you have walked this road, the
red road for all of your life, and with this staff we expect you to
continue to fulfill your responsibilities, to walk this red road, til
you close the cycle as you are supposed to. You can count on all of us
to support you in this work.”
The brilliant multi-colored ceremonial staff – baston – is then
presented to Votan. In this baston, topped by a black sphere and
completed by a large obsidian knife, like some strange galactic
indigenous Excalibur sword, Votan feels the 49 years of his life from
the first vision to the present, the power of seven brimming with
meaning, burning like the hot sun in his heart. Following various
speeches exuding love and a call for tolerance and understanding,
including an impassioned appeal to fly the Banner of Peace by Alicia
Rodriguez, of the Mexican Banner of Peace Committee, Valum Votan asks
for silence and offers his final words: “Everything has a beginning and
an end. A ceremony is a vibrational frequency that holds the moment and
sends it out to the rest of the planet. And all things come to an end.
Take the vibration of this ceremony and place it in your heart. Keep it
there that its meaning might remain in you to be passed on to others. We
must now close this ceremony and go…” A path is cleared for the
couple, who then descend down the still very crowded Pyramid of the Sun.
7. Brightwood, Oregon, White Magnetic Dog, Solar Moon Gamma 3, Yellow
Solar Seed Year, Wizards Count. Gregorian, March 9, 2002. Behind Votan’s
work station on a book case shelf, rests the ceremonial staff. This is
not just a house. It is the headquarters of the Foundation for the Law
of Time. Bolon Ik and Valum Votan are having a quiet day. Their
assistant, Red Electric Serpent, is visiting family this day. “I unify
in order to Love, attracting loyalty…” so go the Dreamspell codes for
the day. “Instead of traveling everywhere teaching, we are now going to
live the Transformative Life,” Votan had told the people on the last day
of the last Earth Wizard’s Seminary just a week before. And what is the
It is the fulfillment of the mission left by
Pacal Votan, sealed in his tomb. It is the fulfillment of this mission
that is to transform life. It begins with the galactic messengers, the
Galactic Maya themselves, real life humans assuming their archetypal,
predesignated roles: Valum Votan, Bolon Ik, and Red Electric Serpent,
who is the Red Queen.
Please note, the tomb of the Red Queen was announced on June 2, Blue
Cosmic Eagle, Crystal Moon 4, before the end of the first year of
prophecy. Just as Bolon Ik was the mother of the dynasty, so the Red
Queen was prepared for by Pacal Votan as the one who was to receive the
transmission and complete the Votan lineage for the great and glorious
time after 2012. This is why the tomb of the Red Queen was discovered in
Temple XIII adjacent to the Temple of the Inscriptions which held the
tomb of Pacal Votan. And this is why the tomb of the Red Queen also held
a jade mask and was connected to the “outside” world by a tube, a
psychoduct, a Telektonon … Living the prophecy as the “dynasty” of
Galactic Maya on Earth, the transformative life will yield a harvest of
knowledge and truth for all to bear witness that it is so.
This transformative life will clear a pathway to the year 2004, where
the victory of prophecy will be proclaimed as a new time for all
humanity. The transformative life will demonstrate that time is art,
that dance is alchemy, that the Throne of Temple XIX has been reassumed
by Bolon Ik, that the codes of the broken planets have been restored,
and in their glory renewed by the law of time and the power of seven,
that nothing will stop nor dim the purity of love from spreading its
radiance into all that the Supreme Creator has deemed to be made ready
for the Second Creation.
Report submitted by PAN Agent 11 on behalf of PAN Agents 22 and 185, and
all beings and planetary kin who know that the death of one is the death
of all and that the resurrection of one is the resurrection of all!
Copyright (c) 2002 by Jose & Lloydine Arguelles