—時間の法則財団より—
時間の法則財団は、生物圏から精神圏への移行に対応し、それに歩調を合わせる目的で、西暦2000年に特別に創設されました。1989年に最初に発見された時間の法則は、現代文明の人工的/機械的な計時周波数(12:60)と、地球上の他の生命を特徴づける自然で普遍的な計時周波数(13:20)を明確に区別するものです。このきわめて重要な区別によって、時間の法則では生物圏から精神圏への移行期を1993年〜2013年までの20年サイクルとして正確に定義することができました。この移行期は地球上の生命の全体的進化において最も重要な段階を表しています。
生物圏から精神圏への移行とは?
生物圏とは、単一のユニットとして見た場合の地球上の生命体(そのサポート・システムも含む)の総計です。ウラジミール・ヴェルナツキー (1863-1945)は生物圏を「宇宙エネルギー、すなわち太陽放射と宇宙放射の変容の場としての地球上の領域」として簡潔に定義しています。現在、生物圏は人類とその人工的延長物である機械(=機械化された時間の直接的成果)の影響により、精神圏という新たな状態へと劇的に変容しつつあります。
精神圏は地球の心的な覆いとして定義され、生物圏より上にありながらそれとは断絶された状態にあります。精神圏とは、まさに人類のマインドのグローバル化とその知性の進化という差し迫った段階を指します。つまり、それは人類の現在のあり方と姿勢が劇的にシフトすることを意味します。時間の法則によれば、精神圏は、人類の間に普遍的に広まるテレパシーの到来(そしてその必然の結果として起こる地球上の生命の霊化)を告げるものです。
地球化学者であるウラジミール・ヴェルナツキーと古生物学者であるピエール・テイヤール・ド・シャルダン(1881-1955)の二人は生物圏から精神圏への移行を予見しましたが、両者ともその中間の段階、すなわち技術圏(テクノスフィア)についてのビジョンを描くことはしませんでした。技術圏(=惑星上の技術の圏域およびその思考フィールド)とは純粋に人工的な計時周波数の機能であるため、時間の法則では技術圏を生物圏から精神圏への移行をもたらすための触媒として定義しています。技術圏の最終局面は電脳圏(サイバースフィア)、すなわちインターネットの仮想現実とそれに関連するデジタル・コンピュータ技術の世界です。
指数関数的な人口爆発、機械の高速化、容赦ない産業化と生物圏の急速な衰退。こういった現象によって特徴づけられる進化上の過渡期はあまりにも大規模なものです。ゆえに、この急激に加速しつつあるシフトの肯定的側面を理解するために、現実に対する全く新しい認識が必要とされました。これこそが時間の法則が発見された目的です。
時間の法則という抜本的な知覚認識法は、時間の法則財団を設立することで生物圏から精神圏への移行を明確にし、常態化し、それに歩調を合わせるための器(うつわ)を得ました。時間の法則財団は全人類(その大部分は現在起きている世界的な変化が一体どんなものか気づいていません!)にとてつもない恩恵をもたらすこの仕事を遂行することで、新しい知識を普及させることができます。また同時に、精神圏の到来に備えて多くのグループや組織に情報を伝え、それらを統一して動因するというユニークな歴史的・進化的役割を果すことになります。
新しい暦と新たな運動
時間の法則財団が担う役割の中でも第一のものは、13の月/ひと月28日の暦(及びそれに伴う平和運動と平和計画)の提唱と普及です。13の月/ひと月28日の暦は時間の法則の実際的な応用であり、生物圏から精神圏への移行の常態化を当面のゴールとします。時間の法則財団が支援・推進するPAN(Planet Art Network)-13の月の暦に替える平和の運動は、13の月/ひと月28日の暦という生物圏常態化の基準に適応した人類がもたらす、初期の社会レベルでの精神圏への変容を象徴したものです。
13の月の暦に替える平和の運動は生物圏から精神圏への移行の初期である1994年に創設されましたが、「コンドルの呼び声」のビジョン・カウンシルの時に見て取れたように、最近になってようやく成熟期に達したといえます。「コンドルの呼び声」とは9月22日〜29日(電気の月3〜10日)にかけてインカの聖なる谷で開催された集いで、参加したのはバイオリージョナリズム運動*、エコビレッジの持続可能なコミュニティー・ネットワーク、先住民同盟、虹の国平和キャラバン(rainbownations peace caravans)、そして13の月の暦に替える平和の運動の代表者たちです。暦変革運動では同期性(synchronization)に重きを置くため、結束行動やデモというきわめて重要なプログラムが2004年に向けて設定されています。
2004年6月8日金星の太陽面通過とワンネスの祝典から2004年7月25日時間をはずした日にかけての一連の同期化されたアクションと動員のサイクルも、これに包含されます。翌日、2004年7月26日<青い水晶の嵐>に2004年の大改暦の幕が切られ、同時に2012年への道として知られる心の転換の8年間に突入します。そしてそのフォローアップとして、2004年9月(電気の月)の秋分に向けて、13日間にわたる「ハチドリの呼び声」の集いがブラジルで開催されます。この集いではビジョン・カウンシルの他に、第2回生物圏の権利会議、PAN世界会議、時は芸術フェスティバルが取りおこなわれるため、惑星地球上でのオルタナティブな生き方を模索するムーブメントがなお一層統合されるはずです。
生物圏から精神圏への移行のための教育活動
時間の法則財団は13の月の暦を中心として形成された目的ある共同体での社会的実験を支援する一方で、「ハチドリの呼び声」主催組織のひとつとして、様々な生物圏—精神圏の教育プログラム開発にも関わっています。この生物圏から精神圏への移行のための教育推進活動には「ドリームスペル時間船地球2013の旅」のようなツール制作も含まれます。他の活動として挙げられるのは次のようなものです:人の心(マインド)とその知識体系の改革を目的とした時間の法則と科学に関する研究開発プログラムの制作、精神圏起動を促進するための科学団体・スピリチュアルな団体・平和団体・教育団体等との戦略的同盟の開拓、前向きな社会改革・環境的変化を目指す会議や協議会の召集等。今こそ、その時です−−2012年はわずか9年先なのですから。
時間の法則財団は、進化におけるその役割を達成すべく、アメリカ合衆国オレゴン州で非営利団体として設立されたものです。時間の法則財団についてもっとお知りになりたい方は以下をお訪ねください
www.foundationforthelawoftime.org
ホゼ・アグエイアス
注) バイオリージョナリズム運動:人間の活動は政治的国境ではなく、生態学的・地理学的境界によって束縛されるべきであるとする考え方