第2日:「ドリームスペル」

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7日間セミナー・第2日・ドリームスペル

銀河の月10日 キン199「青い自己存在の嵐」

銀河の七方向への祈り

ロイディーン:

みなさん、こんばんは。今日は2日目です。まずはじめにこの会場を提供してくださった智子さんにも、お礼申し上げます。この会場がなければみなさんとお会いすることもなかったので、本当に感謝しています。
さて、今日のテーマは、時間の科学、<ドリームスペル>です。ここでは「共時性秩序」というものについてお話します。
12:60と13:20の「計時周波数」を発見した後、私たちはハワイのマウイ島に戻りました。それから2年ほどかけて私たちは新しいキットをまとめ上げました。それが、この<ドリームスペル/時間船地球2013の旅>というものです。

私の夫が行なったマヤの暦と数学体系に関する研究と、また同時にマヤの20進法数学や点(・)と棒(-)による表記法の研究を通じて、私たちはマヤの数学には普遍的な原理が横たわっているということを知りました。
「時間は四次元である」ということをどのように表現していくかが、私たちにとっての大きな挑戦でした。私たちは時間が心に属するものであると理解していましたし、そしてまた、その原理の背後に潜む宇宙的なコードを見つけなければならないということも理解していました。

私たちが行なったのは、まずそれまでの文化的な偏見や先入観などを取り除くという作業でした。それは普遍的なコードに関する様々な実践を何度も繰り返し行なって、エッセンスだけを浮かび上がらせるような作業でした。
最も深遠な原理は、私たちが乗っかっているこの地球は、宇宙船地球号ではなくて、時間船なのだということです。私たち自身をこの地球上に生きるタイムトラベラー(時間旅行者)だととらえることです。12:60という計時周波数の観点から分析した結果、私たちは空間の中で迷ってしまった時間旅行者なんだということがわかりました。

<ドリームスペル>のキットは、私たちに4次元の時間の航行術を修得させ、そして失われた記憶を取り戻させるのです。今夜はそんな<ドリームスペル>の内容についてお話したいと思います。
この四次元の時間のキットの側面として、私がとてもわくわくしていることは、真の時間旅行者の一員になってもらうために、まずこれを子供たちに使ってもらうということです。
では、これからホゼ・アグエイアスの方から<ドリームスペル>について話してもらいたいと思います。

ホゼ:

みなさん、こんばんは。
<ドリームスペル>について話す前に、もう一度昨日のおさらいになりますが、「時間の科学」には2つの要素があって、そのひとつは「共時性秩序」で、もうひとつは「周期性秩序」です。
ちょうど<13の月の暦>が、周期的な時間を理解する上でのツールであるように、この<ドリームスペル>は共時的な時間を理解するために使われるツールなんです。ちょっとここでコーヒーを飲ませてもらいます。コーヒーを飲むというのは、どう共時的な時間と関わるのか解りませんが….(♪Someday over the rainbow….と、ここで突然、ポケットベルが鳴りだす)ほら、別な共時的な出来事が起こりましたね。私はこの曲が大好きです。

尺八を吹いているときにも共時的な関係がありますが、何か物事が同時に起こるときに、それを「共時的である」とか「共時性」と言います。昨日は周期的な時間についてお話しましたが、それはなぜかというと、すべてのものが周期的に動いているからなんです。

たとえば、月はその周期に応じて動いていますし、女性は女性固有の周期を持っています。地球は太陽のまわりを回るという周期を持っています。また、太陽自体も銀河系のまわりを回るという周期を持っています。あらゆるものがこのような周期的な運動を持っています。

樹木も年輪を作るという形で樹木自体の動きを持ち、また特定の動物、たとえばイルカが、身体を使って時間を計っているということも、昨日お話しました。
私たちの人間社会全般を見てみると、最初の時点で農業などがありました。穀物を作って食べ物にするということも、周期的な知恵がなければできません。カレンダーはそのような周期に私たちを調和させるために生まれたのです。

昨日もお話しましたが、もし私たちが使っているカレンダーが自然周期に調和したものでないならば、私たち自身も自然と調和がとれなくなってしまうということです。しかし、もしも私たちの使っているカレンダーが宇宙の周期に調和したものであれば、私たち自身も宇宙の周期に調和がとれるようになります。周期的な時間についてお話することは、それは私たちがいわゆる三次元的な生活を送る上で使われるものです。たとえばこうしてコーヒーカップを持って口に運ぶという、そういう三次元的な生活です。服を着ることとか、自然のあらゆる力と私たち自身を調和させる、具体的な生活レベルを調和させる。

また、人間の歴史を振り返ってみて、私たち自身の知性を発展させてきたことを知ります。私たちは何か物事を理解したいという好奇心を持っています。そして自分たちの思考を宇宙にまで拡大しようとします。そのように私たちの思考や知性を宇宙にまで拡大しようとした歴史というものもそこにあるわけです。たとえば、宇宙とか自然万物の法則とはどういうものなのか、それらと私たち人間との関係はどういうものなのかを理解し、それがいったい何であるかを伝える様々な表現手段がありました。

そのひとつに私たちが「文化」と呼んでいるものがあります。また、非常に強力な表現媒体として「芸術」というものもあります。芸術作品というものが大きな調和を作りだすことがあります。私たち自身と宇宙との関係において、どういった調和を維持することができるでしょうか。

昨日は私たちが抱えている諸問題についてもお話しました。人工的な時間、機械的な時間に生きることによって生じる問題です。つまり私たち自身がますます調和を失っているということなどです。ここ100年前、200年前と少し過去に遡るだけでも、調和感覚、その感じそのものが失われてきています。そして「時間の法則」が発見されたことにより、私たちが調和から離れてしまったのは、正しい調和のとれた時間の中に生きるのをやめたからだということがわかりました。そこで分析が始まりました。これが「時間の法則」の始まりでの地点です。つまり自然時間と人工時間というものを区別するということ、それぞれに違いがあるということです。(♪Someday over the rainbow….、ここで再び、ポケットベルが鳴りだす)時間というものは本当に基礎的なものなので、誤った人工的な時間に生きるということで、私たちは調和を見失ってしまうわけです。(音楽をさして)だれかが私たちに何かを伝えたがっているのかも知れません。いまの歌ではありませんが「虹の橋」がどこかにあるのではないでしょうか? 調和が私たちを待ち受けているのかも知れません。「時間の法則に従って虹の橋を作りましょう」というメッセージかも知れません。

私たちが人工的な計時周波数と自然の計時周波数という2つのものがあると発見した後、数学的にも生物学的にも正しい調和のとれたカレンダーとして<13の月の暦>というものを生み出しました。しかし、それはただの出発点にしか過ぎませんでした。この「時間の法則」というのは、それ以前の段階をベースにして成り立ちます。先ほど妻も話しましたが、私たちは「時間の法則」を発見した後にハワイのマウイ島に戻りました。次の段階が何かに段々と気がつき始めたのです。私たちはとてつもなく奥深いものを扱っているということに気がつき始ユめました。それは人間、時間、歴史、自然というものに関わる問題です。

たとえば、私たちと時間との関係とはいったいどんなものなのでしょう?
私たちと時間との関係がどういう形で歴史を形成していったのでしょう?
私たちの歴史と自然というものの相互関係はいったいどういうものなのでしょう?

これらはとてもシンプルなテーマかもしれませんが、そこには同時に深遠なものがあります。
12:60と呼ばれる現代人は、このようなことをあまり考えなくなっています。現代人はすでに問題を克服して解決していると思っています。つまりテクノロジーがその解決方法だと信じ込んでいるのです。そのような問題については、もう考える必要がないと思っているのです。ただ機械をたくさん作ればいい、そして機械を使ってより快適な生活を送れるようにすればいいと思っているのです。3、40年前までは、人々はもっと哲学的なことについて語り合っていました。ところがいまやすべてはマーケティングに集約されてしまっています。それによって人生の諸問題すべてが解決していると思い込んでいるわけです。

先ほど、妻が『マヤン・ファクター』という本について少しお話しました。いまは日本語版も出ていますが、この本が最初に出版されたのは1987年のことでした。この本の中で、私は人間、歴史、時間、自然などのテーマについて扱いました。この本の中心となるテーマは、聖なる暦、「ツォルキン」といわれるものです。

私がそこで知ったこと、それはツォルキンがただのカレンダーではなく、カレンダー以上のものであるということでした。ツォルキンはある特別な数学的基礎を持っているということです。その数学的な基礎は、いわゆる西洋学的な数学や、旧世界で使われたものとはまったく異なった数学でした。ツォルキンもそうですが、その他のカレンダーも含めてマヤの人たちが作り出したカレンダーというのは、空間に基いているというよりは、むしろ時間を基礎にしていたようなんです。こういうことは「時間の法則」の始まりに過ぎないということも、私たちにわかっていたことです。

ウェイブスペルのカレンダーの右側に(壁に貼ってある暦を見ながら)ツォルキンのカレンダーが載っていますが、この横に13列、縦に20行あるツォルキンの図というのは、実際には13:20の計時周波数を目に見える形で公式化したものなんです。このマトリクス(母体)の中に、1から13までの番号のついたものが、正確に20回繰り返されるという形でできています。つまりこれが13:20という計時周波数の基礎となるものです。これをさらに突っ込んで研究してみると、時間の宇宙的発生というものが、空間のそれとはまったく違ったものだということ;がわかりました。

現代では科学が世界を支配しています。ただしその科学というのは「空間の科学」、つまり空間の宇宙的な発生をもとにした科学なわけです。それはたとえばビッグバンという現象が宇宙的な発生と関わりがある。20世紀全体を通してビッグバン理論というものが、徐々に精巧に形成され、完成されていきました。宇宙の彼方にある様々な現象を観測することによって完成度を高めていったわけです。

最初の人たちが考えたのは、たとえば密度の濃い物質があり、それが爆発して宇宙に拡がったというプロセスです。そのような人たちが、現代からもう一度原初のビッグバンが始まった源の現象を見ることができると思って観測しています。しかしだれもビッグバンの源を見たことも聞いたこともないわけです。しかし望遠鏡の精度が増すにつれて、もっと突拍子もない現象が観測されています。
最近、私はある人から『神の手』という写真集をもらいました。それはハッブル望遠鏡などが写し出した写真が掲載されている本です。それによって観測された天文現象をみると、これまでの科学とは矛盾するようなことばかりが写し出されているのです。現代科学では説明できないようなことを写し出した本なので、それを「神の手」と呼んでいるのです。写真の中にはビッグバンはありませんでした。ビッグバン理論とは、むしろ空間の宇宙発生的なものでしたから、時間の宇宙的な発生とは別のものなのです。時間の宇宙的発生の理論は、ビッグバン理論のように特定の一点というものを仮定しているわけではありません。「いま」に中心をおいた宇宙論で、数学的な放射状のもの、それを説明するものなのです。

たとえばツォルキンの図を見ると、そこには放射状母体というものが見えます。黒いマス目が52個あることによってできるパターンがあります。これが放射状母体というものです。これを半分に分けて重ね合わせると、真ん中から鏡のように左右対称の関係が見えます。また、上下で重ね合わせてみても同じように鏡像関係の上下対称になります。その中心に当たる7番目の柱には黒い印がひとつもありません。この7番目の柱も他の柱と同じように20個のマス目でできています。この中心の7番目の柱の上から10番目には、「13」という数が書かれていてU、その下の11番目には「1」が書かれています。始まりのポイントが「1」だとすれば、終わりのポイントが「13」となって、始まりと終わりが合わさっています。つまり「1」から「13」までの両端に当たります。

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一番左上のポイントが「1」で、一番右下のところが「13」です。ところが中心においては終わりにあたる「13」が最初にきて、その次に始まりである「1」がきていて、関係がひっくり返っています。これが「放射状母体」というものなのです。つまり「1」から「13」という関係があれば、そこには同時に「13」から「1」という関係もあるということを説明しているのです。

これらは、いままでとまったく異なった現実に対する見方なのです。このようなことを発見するのに大変な時間がかかりました。ツォルキンというものは、マヤの精神文化の基礎にあったものです。言い替えれば、マヤ人は「放射状母体」というものについて熟知していたということです。この点を理解すれば、マヤ文明が突然放棄されたという事実についても理解することができるようになります。

マヤ文明というのは非常に高いレベルにまで達したのですが、西暦830年になると—-これは日本ではちょうど平安時代になりますが—-突然マヤ文明が停止してしまったかのようにみえます。これは大きな謎とされています。なぜ突然文明を放棄しまったのでしょうか? 何かの革命があったのではないかとか、農業がうまくいかなかったのではないか、またエコロジー的な問題があったのではないかと色々と推測されていますが、それらは何ひとつ正しいと証明されてはいません。

マヤの人々はすべてが周期的に動いているということを知っていました。そして彼らは「放射状母体」の原理についても知っていました。上がったものは必ず下がるという周期的な考え方を理解していました。そして驚くべき知恵(great wisdom)として、下降する前にやめるということも知っていました。だから没落する前にやめてしまうのです。

彼らは時間の科学について並外れた知識を持っていたので、そこから飛び去ってしまうことができました。ちょうどヤドカリが殻から離れてしまうようにです。マヤ人にしてみれば、彼ら自身がヤドカリで、彼らにとっての文明が殻みたいなものです。つまり銀河のヤドカリは宇宙に飛び去ってしまって、後には殻だけが残ったのです。こういう話が空想的で突拍子もないものに感じられるのであれば、それは私たちの心が三次元的なものに閉じ込められているからなのです。 その後のマヤ文明には、古典期のマヤ、銀河のマヤの人たちの一部が引き継がれましたが、16世紀になるとヨーロッパ人がやってきて、古典期のマヤのすべてが破壊されました。

惑星的な視点からみると、マヤ文明の破壊はマヤ以外の人々にとっても大きなチャンスを失ったということを意味します。昨日もお話しましたが、中国や日本など、マヤ以外のほとんどの文明では太陰暦を発達させました。マヤ文明は太陽意識、太陽暦というものを高度に発達させました。地球上の人類の進化というものを高度に発達させました。月的なものと太陽的なものを統一することが地球進化の目的になっています。しかしながら、太陽と月が統一される前にマヤ文明が破壊されてしまい、その後、世界は偽りの太陽暦に支配されるようになったのです。その結果がこの素晴らしいテクノロジー科学、技術的な文明でした。それにより人間たちはますます混乱の度合いを深め、人間たちはみなバラバラになってしまいました。

昨年、私たちはハーグで行なわれた平和会議に出席しました。20世紀にはそれまでのどの世紀よりも、多くの戦争が起こりました。20世紀の戦死者の数は、20世紀以前よりもはるかに多いのです。平和を望む人たちは統一されて、ハーグの集会には8,000人が集まりました。ところがその8,000人の中に1,000もの平和団体があったんです。そこでは1,000の団体が、それぞれ他の団体にパンフレットを手渡し合うという光景が見られました。それは多くの樹木が犠牲になったということを意味しています。パンフレットは手渡されたけれども、団体としてはまったく統一されていないということを意味しています。先ほども話しましたが、これが偉大なテクノロジー文明が人間たちの混乱を増幅させているということを証明しています。

以上のような観点から、再度「時間の法則」に戻りますが、「時間の法則」の分析によりますと、私たちが非常に狭い空間に閉じ込められていることがわかります。それを私たちは三次元と呼んでいます。私たち自身が空間的に閉じ込められているだけでなく、私たちの信念体系までもが三次元的に閉じこめられているのです。たとえば、私たちは三次元的でないものに対しては、疑いを持つようになってしまいました。霍的、宗教的なものには近付かないようにしたり、超能力者と呼ばれる人がいると、距離をおいてしまいます。また高次元を体験したという人が現われると、近付かない方がいいと思うわけです。そのような三次元の中で、私たちは多くの怖れというものを生み出しました。閉じ込められた中では、時間というものも私たちをただ狂気に陥れるものになっています。

「時間の法則」は三次元の時間と四次元の時間の双方について言及しているものです。三次元、四次元について少し補足しますが、三次元というのは特別な性質を持ったもので、私たちの知っている空間というのは、10進法の数学に基づいた空間です。10進法というのはその名の通り「10」ごとに数えていく方法です。それに対して四次元の数学は20進法に基づいています。その名の通り「20」を基本に数えていく方法です。マヤ人は20進法に関して優れた知識、技能を持っていました。

この20進法の研究がもっとも私を引きつけたものです。私が20進法を発見したのは、14才のときでした。当時、私は「これは世界一のものだ」と思いました。そして自分ひとりで20進法の数学の表記をノートの片隅に書いたりしていました。なぜならだれも教えてくれる先生はいなかったからです。私は独学で勉強しました。そしてそこには何か特別なものがあると気づいたのです。

『マヤン・ファクター』の出版後、私はさらにツォルキンに潜んでいる数学というものを、さらに突っ込んで研究してみました。私は20進法の背後にあるコードに特別な意味が隠されているのではないかと思いました。これは0-19の数学コードと呼ばれているものですが、これは点と棒というとてもシンプルな2つのコードで書かれていて、10進法よりもはるかに効率的なものです。なぜなら、たった2つのシンボルですべてを書き表せるからです。この図のように配列することで、ここにホログラフィックあるいはホロノミックと呼ばれる、ある普遍的な性質があることに気付いたのです。

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ゼロは丸(◯)に横棒(?)で表記します。「1」は点1個(・)、「2」は点2個(‥)、「3」は点3個(…)というように、点が数を表わします。「5」は横棒(?)になります。「6」は横棒と点1個、「7」は横棒と点2個、「8」は横棒と点3個….となります。

次にこの図には様々なグループがあるということがわかります。横にみていくと、0、5、10、15という数は棒だけでできているグループです。二段目の列は点1個だけのグループです。三段目は点2個のグループ、四段目は点3個のグループ、最後は点4つ個のグループです。

今度は縦にみていくと、一番右側はすべて棒3本のグループになります。一番左側からみると棒のないグループや棒1本のグループもあります。つまりこういったパターンや秩序が、目で見てすぐにわかるように配列されています。これはまったく別な現実の秩序というものを説明しているのです。

この図のように数字を書き表すと、放射状にみていくこともできます。たとえば「0」と「19」という対角を足すと「19」になり、別の対角の「15」と「4」を足しても「19」となります。ひとつずつずれていって、「1」と「18」を足すと「19」、「10」と「9」を足すと「19」、「14」と「5」を足すと「19」となります。これが「放射状母体」と呼ばれるものです。これは数学システムの本質の部分です。いま私たちは新世紀と呼ばれる時代に生きていますが、街を歩いているとまだ20世紀です。でも新しい何かを必要としています。これがその新しい?’89スかなのです。

この数学は「20」で数えます。これが1単位です。20進法は点4個が「4」になります。では、棒3本と点が4個だといくつになるでしょうか? 「19」です。「20」を書く時には下に「0」を書いて、上の位に点を1個書きます。
次のレベルでは点1個が「20」に等しくなります。
たとえば、「19」の上に点を1個書くといくつになるでしょうか? 答えは「39」です。

では「19(棒3本と点4個)」が2個だといくつになるでしょうか? 上の方の「19」は20×19で「380」となります。それに下の「19」を足して、答えは「399」となります。「20」は「1.0」と書き表せます。ですから「399」をアラビア数字で表すと「19.19」となります。これを車のスピードメーターのようなものだと考えて「19.19」の次は何がくるでしょうか? 次の段階の20進法ですから3番目は「400」の単位を表わすことになります。「1.0.0」で「400」です。

これはその一例ですが、20進法数学とは20ごとに数えていく数学です。20進法とはこういうことを意味するのです。これは新しい数学です。新世紀を迎えるのですから準備を始めて下さい。「どうか私に新しい数え方を教えてください」とお願いするのです。これは見た目だけでなく、新世紀を迎えるための本当の数学です。

2000年、これは単なるグレゴリオ暦の数え方に過ぎないのですが、ではこの「2000」という数字を20進法で書くとどうなるでしょう? 「2000」というのは「400」の5倍になりますから「2000=5.0.0」と表記されます。いま私たちはここにいるということです。だから準備をしているのです。銀河の数学では、これがグレゴリオ暦の今年を表わす数字です。銀河の数学では、いま私たちは「5.0.0」の年に生きているのです。

これが数学体系の一例ですが、この体系には多くの利点があるということを、私たちは発見しました。
たとえば、人間の身体には指は何本あるでしょうか? 20本ですね。これは人間の数学なのです。10進法だけだと手しか使えません。いったい足の方はどうなってしまうのでしょう? 20進法は手と足の両方を使う、本当に人間的な数学です。

私たちは10進法の数学は空間の数学だったということを発見しました。それは三次元的な数学です。それに対して20進法の数学は時間を表現したり、四次元を表現したりするときに使うものなのです。20進法は人間の数学であると同時に四次元の数学でもあります。しかし見た目には空間の数学には見えませんね。点と棒しか使わず、0を用いるというとてもシンプルな数学です。

また、これはツォルキンの背後にある数学です。この数学の特徴はフラクタル性であり、放射状でホロノミックであり、かつ多重次元的なものだということです。

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この図は「歴史の周期の13バクトゥン」というものです。壁に貼ってあるツォルキンを見ると260の単位があります。これは通常260日の暦として知られています。昔からマヤ人は歴史の周期を追いかけてきています。彼らはこれを「バクトゥン・カウント」と呼んで記録してきました。この図の中には13のバクトゥンというものがあります。1バクトゥンの期間は144,000日です。しかしながら私の研究をのぞいてはだれも理解しなかったことがあります。それは13バクトゥンと呼ばれているものが、こちらにあるツォルキンと実は同じものだったということです。壁に貼ってあるツォルキンと同じように、この図にも13の縦の柱があります。それぞれの柱は「カトゥン」と呼ばれる20のマス目があります。そして13*20=260のカトゥンと呼ばれる小さな期間に分かれます。

マヤの大きな謎というのは、この図でいうとマヤ文明が開花したのは10番目のバクトゥンということになるのですが、それにもかかわらずそのカウントの始まりがBC3113年にあるということなのです。10番目のバクトゥンを西暦紀元で数えると435年〜830年の間になりますが、そのようにマヤは比較的最近になって繁栄したにもかかわらず、どうしてバクトゥン・カウント、つまり歴史の周期の始まりがそこにあると知っていたのでしょうか?

10番目のバクトゥンで彼らの文明は最高潮に達しますが、そんな彼らがどうして20世紀の考古学者がメソポタミア文明が始まった年代とするBC3113年を知っていたのでしょうか? マヤは歴史の始まりをBC3113年としていますが、考古学者もエジプト王朝が成立して歴史が始まったのはBC3100年頃だと述べています。

では、マヤの古典期の文明が終わったのはいつのことでしょうか? この図で830年にあたるところというと、この部分、つまり10番目のバクトゥン周期の一番最後のところです。正確にその時点なのです。その時点で彼らはマヤの文明を終わらせているのです。それはマヤの数え方でいくと、歴史の始まりのところから144,000(訳註:1バクトゥンの日数)を10倍した日数が経過したところです。つまり彼らは何かを知っていたんです。

ところで、私たちはいまどこにいるのでしょうか。ちょうどこのあたりにいます。一番右下の端っこのほとんど落っこちてしまいそうなところです。つまり私たちは260個のカトゥンの中の260番目にいるのです。マヤ人が数えた全体の周期の終わりから遡って13年ほど前のところに生きているわけです。2012年の冬至には、私たちはこの端っこから落っこちてしまうのです。これはそれほど先の話ではありません。運がよければ、その時点まで私たちは生きていられるでしょう。
そのときに何が起きるのでしょうか? パーティでも開きましょうか? それならばいまから準備を始めた方がいいでしょう。

では、周期が終わるとはどういう意味なのでしょうか? これは謎のひとつです。
「計時周波数」を発見した後で、私たちはこの数学的なコードの研究に没頭しました。『マヤン・ファクター』がはじめて出版されたとき、出版日そのものが、非常に預言的なものでした。それは私たちが「ハーモニック・コンバージェンス」と呼んでいるものと関係があります。余談ですが、一部に「ハーモニック・コンバージェンス(Harmonic Convergence)」が「ハーモニック・オブ・ヴァージンズ(Harmonic of Virgins)」と伝わってしまったことがありました。英語ですと語呂が似ていて洒落になるのですが、それである女性グループに禁止?’82ウれたことがあります。その期間のことを「ハーモニック・オブ・ヴァージンズ」と言っています。

では「ハーモニック・コンバージェンス」とはいったいどういうものなのでしょうか。それは周期の終わりまで25年間しかないということを知らせるものです。
この図で説明します。ここでの一年は7月26日から始まっていますが、1987年から13年経って1999年になり、次に2000年となるのですが、7月26日から始まっているので1999年はまだ終わっていません。だからまだ世界は20世紀がそのまま続いているように見えるのです。この1999年が本当に終わるのは(2000年の)7月26日です。

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この流れを見るといまのように(時計回りに)動きますが、途中で反転が起きます。前半は時計回りの動き方ですが、これが歴史の動きを表しています。時計に捕らわれてしまった歴史なので、時計と同じ動き方をしています。その後7月25日と7月26日のところで反転が起こります。以後の13年間は反時計回りに動いていきます。三次元は時計回りの動きで、四次元は反時計回りの動きをします。つまり私たちはその反転の時点から四次元の時間の中に入っていくのです。そして13年経つと2012年のところに到達します。さらに2013年の7月26日には、私゚たちは銀河の同期のポイントに入っていきます。

「ハーモニック・コンバージェンス」はここ、1987年に起こっています。そこから13年かけて歴史を閉じて、以後の13年間は銀河の周期への準備をするわけです。この後半の13年間の形で気付くことがあると思うのですが、そこに貼ってある<13の月の暦>と同じ形をしているということです。この形は「ウェイブスペル」と呼ばれますが、これはフラクタルな性質を持ってます。なぜなら、こちらの<13の月の暦>では、個々のポジションが28日を表すのに対して、こちらのカレンダーでは、個々のポジションが1ヶ月を表しています。ところが、この」「ウェイブスペル」のカレンダーでは、個々のポジションが1年を表わしています。これがフラクタルの一例です。つまり個々のポジションが28日になることもあれば、1年365日になることもあります。さらにもっと多くの日数や時間になることもあります。たとえば個々のポジションが100年とか、26,000年とか….。私たちが「13:20の比率が定数である」と言っているのはそういう意味なのです。

こちらのドット・バーが20進法で、そして「ウェイブスペル」が「13」です。「13」の方は一種のフラクタルな尺度となっていて、「20」の方は、20の図像もしくは象徴と関係しています。その20個の図像のひとつひとつが、特定の番号と対応しています。時間の流れの中では、この20の図像が「ウェイブスペル」の中をひとつひとつ移動していきます。ツォルキンの中では、1〜13までの番号が繰り返されていますが、その個々が「ウェイブスペル」というものを形作っています。そして横の20列が、それぞれ個々の図像を代表しています。

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ですから13:20というのは「ツォルキン」という形で示されたり、このような形(旅程盤)で示されることもあります。

ここ(旅程盤/ジャーニー・ボード)には「ウェイブスペル」はいくつあるでしょうか? 一箇所に4つずつが5つありますから全部で20個の「ウェイブスペル」があることになります。個々の「ウェイブスペル」は13単位でできています。13単位の「ウェイブスペル」が20ありますから、全部で260となり「ツォルキン」とまったく同じものとなるわけです。

「時間は放射状である」と言いましたが、このように(旅程盤を折って立体的にする)してみてください。こういったものが、新世紀に必要になってくるのです。基準局に「新世紀になるんだから、新しい時間の尺度が必要だ」と手紙を書いてみてはどうでしょうか。そうでないと、私たちは古い時間の尺度で騙され続けることになってしまうでしょう。

これが<ドリームスペル>の一部です。つまり四次元の数学というまったく別な体系について学んでゆくためのものです。
またこの(銀河の羅針盤)も「ツォルキン」を違った形で表現したものなのです。
先ほど見た「ツォルキン」は放射状でしたが、他にこんな形(旅程盤や銀河の羅針盤)でも表現できるのです。これらはまさしく放射状になっています。旅程盤はこうして折りたたむと「時間がホログラフィックである」ということが表現できます。ここにはビッグバンはありません。つまりあらゆるものが「いま」という中心から発生しているのです。

これはみなさんが目醒めていると仮定しての話ですが、「時間の法則」によると、「いま」という中心はみなさんの意識のことなのです。本当に目覚めているのであれば、あらゆるリアリティーというものは、みなさん自身の意識を中心にして生じているものなのです。しかしそれも実際にはみなさん自身の意識ではないのです。みなさんが自分自身だと思っている身体は、意識が根を張るためにあるようなものなのです。

仏陀は「いったい意識はいくつあるのか?」というようなことを尋ねています。それは「空には月がいくつのあるのか?」という質問と似ています。中国人は「これが私たちの太陰暦だ」と言いますし、アラブ人は「これが私たちの太陰暦だ」と言います。しかしみな同じひとつの月を観測しているわけです。それと同様に「これは私の意識だ」と言うことはできますが、本当はたったひとつの意識があるだけなのです。そのひとつの意識が根を張っているのが身体で、ひとつの意識に必要な分だけの身体があるわけです。根として分かれたそれぞれの身体は、やがて実はひとつの身体だったんだと気が付くようになるのです。

「時間の法則」の観点からすると、私たちひとりひとりが「いま」という放射状の中心にいるということと、それぞれの放射状の「いま」における中心が私たちだということは同じことを言っているのです。
私は私の意識を持っていて、こうしてここに座って様々なものを見ています。同様にみなさんもそうしてそこに座って、みなさん自身の意識を持って様々なものを見ています。とりわけみなさんにこうして話しかけている私を見ています。しかし本当はどちらも同じひとつの意識なのです。そこからすべてが始まるのです。これが四次元意識、四次元的な心の定義であり、その一例です。

<ドリームスペル>が素晴らしい点は、それが数学的な定義であり、証明であり、ツールだということです。
たとえば、だれかに「アグエイアスさん、四次元意識とは、いったいどういう意味なんですか?」と聞かれたら、私は「それはアグエイアス夫人が説明します」と答えます。(笑)

ロイディーン:

私たちは具体的には5つの(地球)家族というものに集約されます。みなさんの名札にはそれぞれの「銀河の署名」というものが書かれていると思いますが、四次元的な観点からすると、これはどういう意味になるでしょうか?
四次元的な意識というものは、物理的な身体に合わせていて、自分の誕生日から、「1」から「13」までの銀河の音のひとつを受け取ります。そして20の太陽の紋章のうちから5つの可能性(地球家族のどれか)を受け取ります。ひとつの場所に留まるわけではないのです。なぜならこれは時間の中で航海しているものだからです。

ここに「人のホロン」という図があります。私たちの手足の指は「20の紋章」のひとつずつを表しています。ここでいま一度数学的な体系に戻って、たとえば私が一番上の列にあたるバー(棒1本)の家族は「極性の地球家族」に対応するもので、それには「蛇」「犬」「鷲」「太陽」の4つの紋章が出てきます。次に点1個で構成される家族は「基本の地球家族」、点2個が「中核の地球家族」、点3個が「信号の地球家族」、点4個が「通路の地球家族」となります。

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また私たちはみな52年周期というものを持っていて、4つの色のパターンを通して進化していきます。ですから私たちはみな赤、白、青、黄の4つの色すべてと関係があるのです。それと並行して「13の創造の音」とも関係があります。これらが四次元の時間の航海術の説明です。
この地図を使って、私たちの関係を追いかけることができます。今日を例にとると、「青い自己存在の嵐」という日ですから、私たちは「通路の地球家族」にいることになります。今日の「嵐」が一番右下にあります。それが私たちの人生の特定の1年を表すこともあります。<ドリームスペル>の地図が、私たちの人生のあるプロセスを表現するものになるのです。

フラクタルの原理に基づくと、私もキンですし、みなさんもキンですし、また1日という日もキンとなり、私たちが時間であるということになります。昨日もお話しましたように、「時間は私たちの心に属する」もので、四次元について語るということは、すなわち心のレベルについて語るということなのです。
「時間の法則」は、これまで無意識だったことを意識的にします。物理的な身体だけが自分自身だと考えていたり、私たちのマインドについて考えないようでは、四次元についてまったく気付かずにいるということになります。

<ドリームスペル>では、「私たちは人間存在である」とユーモアを含んで言っています。私たちのマインドが肉体に宿っているとするなら、私たちは航行術を学ばなければなりません。その出発点は常に「いま、ここ」からです。ですから基本的なテクニックは、自分自身の中心に静かに留まることができるかどうかということなのです。そうすることによって、自分のマインドにアクセスできるようになるのです。
<ドリームスペル>は、「共時性秩序」という名の大海を航行していく術を学ぶためにあるツールなのです。

ホゼ:

昨日、お話ししましたように、<13の月の暦>は時間の「周期性秩序」を表すものでした。これに対して、「共時性秩序」というまた別の尺度があります。つまり<13の月の暦>は三次元の尺度で、これに対して260日の方は四次元の尺度です。ですから<13の月の暦>を理解したら、次の段階として260の周期を理解することが大切になります。この2つの周期は、互いに同期を取るものなのです。

英語で「共時性秩序」をシンクロニック・オーダー(synchronic order)と言いますが、シンクロニックという言葉自体は2つの言葉からできています。「クロニック(chronic)」というのは「クロノス(chronus)」、つまり「時間」が語源です。最初の「シン(syn)」は、ギリシャ語で「一緒にする」という意味です。ですからこれを一緒にして「シンクロニシティ(synchronicity)」という言葉もあります。しかしながら「シンクロニシティ」は、歪んでしまった三次元のグレゴリオ暦の時間の中にあります。通常ある種の驚きをともなったり、偶然の事件゙として生じてきます。

一方<ドリームスペル>は、私たちが通常「シンクロニシティ」と呼んでいるものを、必然の出来事と見なします。つまりそれは数学的に説明したり描写したりできる秩序の現われに過ぎないのです。「シンクロニシティ」は、ただ偶然で起こっているものではないのです。「シンクロニシティ」は、「共時性秩序」が現われたものなのです。
たとえば、三次元の秩序は重力によってまとめ上げられています。ところが四次元的な「時間の法則」の考え方からいくと、宇宙は時間によって保たれているのです。時間における特定の瞬間や宇宙における特定の瞬間というものは、すべて「共時性秩序」が現われているということです。つまりあらゆる事象が常に一時に起こっているのです。ところが現在の私たちはまだ心の発達が未熟で、それを知覚することができないだけなのです。

260日周期と365日周期の同期は、もっとも基本的な「シンクロニシティ」の地図を作り出します。先ほど妻が52年周期について話しましたが、なぜ52年周期なのでしょうか? それは260日と365日という2つの周期を組み合わせると、52年後にまったく同じ組み合わせが生じるからなのです。たとえば、KOZOさんは「7・白い世界の橋渡し」という銀河の署名を持っています。これは「白い世界の橋渡し」と「7」の組み合わせで、彼の誕生日の四次元的コードは「7・白い世界の橋渡し」ということになります。そして彼の1歳の誕生日には、ひとつ先に進んで「7」から「8」になります。紋章の方は同じ家族の中で「白」から「青」に変わります。従って1歳の時は「8・猿」となります。2歳になると「9・戦士」、3歳では「10・竜」です。つまり4つの色がそれぞれ13の音の可能性を持っているわけです。彼が52歳になると、再び誕生日と同じ「7・白い世界の橋渡し?’81vになります。これはだれにとっても同様です。この260日周期が73個集まると、それが365日の太陽年の周期の52個分と等しくなります。260日の73個分と365日の52個が等しいという、この比率はとても重要です。

さて、1年には何週間あるでしょうか? 52週ですね。この「52」という数をちょっと覚えておいて下さい。私たちは260日周期の方を「銀河スピン」と呼んでいるのですが、この銀河スピン73回分と365日周期の太陽銀河年の52回分が同期するわけです。1年もまた52週ですね。ですから「13×4」はキーナンバーになります。

1年の365日は5日間周期に分けられます。5日ごとに区切っていくと、52週間の中には正確に73個の5日周期があることになります。これは時間のフラクタル数学の一例です。これらが同期をとるためのキーナンバーになっています。52年には260日周期が73個分あるという関係です。また、1年の52週間と5日間周期が73個あるという関係があります。これらが「共時性秩序」の数学を表現したものです。 これは「銀河の羅針盤」というもので、四次元の260日周期と三次元の365日周期を理解するために使うものです。

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一番外側の縁の部分に緑色の輪がみえると思いますが、ここには日付が書かれています。グレゴリオ暦と同期する日付は7月26日になっています。それは「磁気の月」の初日です。「磁気の月」の初日は、このウェイブスペル・カレンダーの初日であり、常に一番目の位置になります。そして20日ごとに次のポジションに移動します。緑色の輪は<13の月の暦>によって計られる周期的な時間を表しています。また同時に古いグレゴリオ暦とも噛み合わせることができます。

緑色の輪の内側には黄色い輪があります。そこを見ると1、8、2、9、3、10、4、11、5、12、6、13、7という順番で数字が配列されています。ここで「ツォルキン」や「ハーモニック・インデックス」の一番上の部分を見て欲しいのですが、そこも「銀河の羅針盤」と同じく、1、8、2、9、3、10、4….という配列になっています。これらは実際には20ずつ離れている数字の位置です。つまり外側の緑の輪も、内側の黄色い輪も「1:20」という比率を表わしているのです。

3番目の輪は白い輪です。この輪には1から13まで書かれているのですが、これは「ツォルキン」における1から13までの任意の配列を指しています。
その内側には「20の図像」とか「太陽の紋章」と呼ばれるものがあります。さらにその内側の4番目にはもう一度20個の「太陽の紋章」があります。しかし前のものとは配列は違っています。

一番内側の5番目の輪についてですが、これは13日ごとに表われる「太陽の紋章」を表わしています。最初にそこにあるのは「竜」です。次は「魔法使い」で、「手」、「太陽」と続きます。この色の順番を見ると赤、白、青、黄になっています。次の組み合わせは「空歩く者」から「世界の橋渡し」、「嵐」、「人」となっています。これらがそれぞれのウェイブスペルのリーダーである「磁気の門」にあたっています。13日ごとに書かれていますので、ここには「1:13」という比率があります。最初の4つである「竜」から「太陽」までをみると、そこには赤い帯のようなものが書かれています。同様に次の「空歩く者」から「人」には、白い帯が書かれています。ここで「旅程盤」をみてみると、最初の4つの赤い帯に対応するところには「赤い城」があって、次の4つの白い帯の部分は「白い城」になっています。青い帯のついた次の4つは「青い城」に対応し、黄色い帯のついた4つは「黄色い城」に対応します。「竜」に戻る前の最後の4つの帯は「緑の城」に対応します。

四次元の時間の周期というものは、「ウェイブスペル」と呼ばれる「13」の流れと、もうひとつ20個の「太陽の紋章」で表わされる「20」のひと連なりがあるということがわかると思います。4つで1組、つまりひとつの城に4つのウェイブスペルがあります。また常に第5番目というものがあり、5番目の色は常に緑で、これを「中心の緑の城」と呼んでいます。

このように色と数字が、繰り返し放射状かつフラクタルに再現されるのですが、これは四次元の数学においては常に一定です。四次元の数学というのは、非のうちどころのないほどに優美であり、またシンプルな形をしています。ですから260日周期によってコード化されている<13の月の暦>に従って生き始めると、私たちは純粋な四次元の数学、四次元意識の中に入り込んでいきます。四次元意識は純粋な調和以外の何ものでもありません。<13の月の暦>に従うということで、次第に260日周期の四次元数学に入り込めるようになります。この調和は私たちの意識やマインドに必然的に働きかけてきます。

この<ドリームスペル>全体の目的というものは….(このときちょうどコーヒーが運ばれてくる)….こうしてコーヒーのおかわりを受け取ることです。(笑)こういうことが私にはよく起こるんです。
話を戻しますが、<ドリームスペル>を含む四次元の放射状の数学全体の目的は、人間に調和を取り戻させることにあります。冒頭で妻が話しましたが<ドリームスペル>というのは、本当は子供たちに教えるべきものです。子供たちを<ドリームスペル>の知識をもとに育てていけば、子供たちの時間感覚、またマインドと意識と身体の一体感などは現在とはまったく変わり、もっと大きな可能性を持つようになります。<ドリームスペル>は、常に継続的に動き続ける宇宙のパターンというものを教えてくれます。時間とカレンダーというものの理解も、これまでとはまったく違ってくるでしょう。

いまお話したことは四次元の時間のほんの入口部分に過ぎません。これらのパターンに従って生き始めると、私たちはある宇宙論の中に入っていくことになります。それはあらゆるものがあらゆるものの反映であり、またあらゆるものが全体と共振関係にあるというような宇宙論です。全体との共振関係のパターンというのは、常に変化していながらも、また同時に調和がとれています。

私たちが最初に<ドリームスペル>を作ったときのことを、ちょっとお話したいと思いますが、<ドリームスペル>という言葉はそもそも夢から得られたものなのです。夢以外のどこからでもありません。この夢の中で、私は2つの異なった時間を見ました。ひとつは13,000年前の夢で、そこで意識が粉砕されるという状況が起きました。その意識が粉砕された13,000年前に現れたのと同じ人たちが、現在、私とともに生きているのです。その夢の中で現在の方の人たちが、「いったい何が起こったんだ?」と私に聞きました。私は「私たちが生きていた?’81ャhリームスペル>が壊れてしまったんだ。そしていま私たちはまったく別な<ドリームスペル>を生きているんだ」と答えました。つまり<ドリームスペル>というのは「相互に同意のとれたリアリティー」ということを意味するのです。

たとえば、一組の男女が恋愛関係になったとしたら、それはある<ドリームスペル>を互いに生きているということになります。いますべての人類が人工的で機械的なグレゴリオ暦を生きているとすると、それはその人たちがその時間に従って生きることに同意しているということなのです。

たとえば、学校に行くのも自分が同意して、仕事に行くのも自分が同意して行なっているのです。仕事をすれば見返りとして給与が発生するという関係も自分が同意して行っています。そして退職してゴルフをするのも自分の同意のもとに行っています。それが<ドリームスペル>です。またそれは<歴史のドリームスペル>と呼ぶこともできます。なぜなら<歴史のドリームスペル>の中では、だれもが「時は金なり」ということを信じているからです。しかしこれはあるひとつの<ドリームスペル>に過ぎません。広大な宇宙全体の中では、絶対にこうでなければならないということは何ひとつないのです。ただ私たちはその<ドリームスペル>を受け入れ、同意し、その中に生きているだけなのです。

<ドリームスペル>は、私たちが<歴史のドリームスペル>を離れて、<銀河のドリームスペル>に移行していくということを教えてくれます。<歴史のドリームスペル>から、新たに<銀河のドリームスペル>に移行することの目的は、<歴史のドリームスペル>を粉砕することにあります。つまり<銀河のドリームスペル>の中に入っていくときには<歴史のドリームスペル>は手放さなければならないのです。<歴史のドリームスペル>を粉々にするのは、とても大変な作業です。ですから私たちは「時間の革命」について話しているんです。そう「革命」なのです。単なるお茶会などではありません。「真の時間の革命」なのです。この「時間の革命」においては、<歴史のドリームスペル>が与えた影響を、きちんと見つめる必要があります。そして<銀河のドリームスペル>に入るために準備をするのです。

先ほども言いましたように、<歴史のドリームスペル>を手放すのは、とても大変な作業です。高橋夫妻のようにごくわずかですが勇敢な人たちがいて、いえ他にもまだいらっしゃると思いますが、彼らは<歴史のドリームスペル>のまっただ中に生きながらも、同時に<銀河のドリームスペル>の中にも生きようとしています。しかしほとんどの人は9時から5時までという仕事の時間を生きなければいけません。高橋さんでさえもお金は必要です。私たちはまだ完全に<歴史のドリームスペル>を壊しきってはいないわけです。しかし「時間の法則」によると、<歴史のドリームスペル>が壊れるのは必然的なことなのです。<歴史のドリームスペル>が抱えている数々の矛盾は、それを持続させていくよりもはるかに大きいのです。

<ドリームスペル>のキットの目的というのは、<銀河のドリームスペル>に多くの人々を連れて行くことにあります。また、さらには銀河的な調和を惑星地球上にもたらすことにあります。これまでの<歴史のドリームスペル>は大きな不調和を生み出してしまいました。この不調和はすでに生活様式の中に制度化されてしまっています。その制度化された生活様式は、グレゴリオ暦と機械時計が組み合わさって維持されています。常にこのテーマに戻るのです。この点についてきちんと理解しておくことは重要です。「時間の法則」について色々と説明をしても、常にこの点に戻ってきます。

「時間の法則」について、みなさんはまだわずかしか理解していないかも知れませんが、実際は表現できないほど広大なものなのです。なぜ理解しづらいのかというと、私たちはまだ<歴史のドリームスペル>の中にいるからなんです。しかし水や風が岩を少しずつ浸食するように、私たちの心や意識というのが四次元数学の時間というものに向かっていくに従って、岩に象徴されているところの<歴史のドリームスペル>から離れていくことになります。

<ドリームスペル>の真の目的は、新しい社会形態を作り出すことにあります。なぜなら現代社会は、「時は金なり」という考え方で形成されているからです。たとえば、アストロ・バルーンのようなものに乗って、東京という都市を上空から眺めると、都市に生きる人間や機械の動きが見渡せます。それらの動きはすべてお金によって支配されています。トラックは毎朝、店に食料を運びます。サラリーマンは家を出て会社に向かいます。給料は2週間ごと支払われ、街角には必ず銀行があります。銀行はトラック購入のためにお金を貸したり、サラリーマンに支払う給与を受け取ったり、すると銀行からお金を受け取った人たちは、お店で買い物をします。これらの動きすべてがお金によって支配されています?’81Bこれはとても単純な事実です。銀行家たちも完全に管理されています。すべてはお金に依存しています。私たちはいわゆる金融経済の上に成り立っているのです。

元来、金銭は末端の目的しか持っていないものでしたが、政府というものが生まれてからは、金銭が世界を管理するための重要な要因になってしまったのです。人々はお金に色々なことを期待するようになってしまったのです。

<ドリームスペル>では、社会形態は金銭でなく時間に依存しています。この社会形態は常に動き続けます。
ちょうどみなさんが誕生日ごとに違った「音」と「紋章」を受け取るのと同様に、KOZOさんが「7・世界の橋渡し」に生まれたとしても、また彼が52歳で「7・世界の橋渡し」に戻るまでは毎年違った性質を生きることになります。現在、個々人は特定の地位や仕事や役割を持つという階層社会に生きています。これに対して<銀河のドリームスペル>の場合は、様々な地位や役割や人生の特質を、時間に基づいて経験していくのです。

チリでの7週間のセミナーの際、参加者は各自の「地球家族」に応じて組織されました。これによってすべての地球家族は5日間のサイクルで動くことになります。
今日は「嵐」の日で、「通路の地球家族」の日になります。明日は「太陽」になりますから「極性の地球家族」の日です。次は「竜」の日で、「基本の地球家族」の日です。次は「中核の地球家族」の日となって、5日後には再び今日と同じ「通路の地球家族」となります。

チリの「地球の魔法使いの学校」では、自分の「地球家族」の日がくるとゴミを管理したり、台所を整理したりと、自分の「地球家族」の日がきたときには、家庭的な何かの作業を責任を持って行なっていました。それ以外の4日間は、自分と同じ「地球家族」の人と作業をしたり、勉強したり、瞑想をしたりして過ごすのです。これはとても興味深い実験でした。これによって週に5日働くのではなくて、5日に一度だけ、自分が責任を持つ作業を行なうだけで済むことになるのです。

<歴史のドリームスペル>の中で作られた制度は、神様からそうするようにと言われたものではなく、人間側が作ったものなのです。私たちは実際には自由意志というものを持っているはずです。ところが現代社会の中では、自由意志は従属的なものとされています。ところがいま述べたようにして社会を組織していくと、私たちは社会全体を再組織化していくことになります。

「地球家族」単位で5日に一度だけ責任を持って作業をするのと同じように、今度はあらゆる人を「色の家族」に応じて組織することもできます。「地球家族」では5日に一度仕事をしましたが、「色の家族」では「色」に応じて4日ごとに自分たちを組織していくことになります。
たとえば今日の「地球家族」は、「種」、「月」、「魔法使い」、「嵐」のどれかに当たるわけですが、その人たちが集まって特定の作業を行ないます。もしあなたが「嵐」であれば、その色以外の4つの家族は別な「地球家族」からやってきている人たちです。今日は「嵐」の日で、「通路の地球家族」であると同時に青い日でもあるわけですから、別の「地球家族」から青い紋章を持った人だけが集まるということになります。そして共同で、たとえばテレパシーの実験を行なうとか、「時間の法則」を学ぶとか、特定の作業を行ないます。これはほんの始まりに過ぎません。では実際に「時間の法則」に応じて私たちの生活を組み立て直すと、いったいどうなるでしょうか?

最終的な目標は「時は金なり(Time is Money.)」ではなく「時は芸術なり(Time is Art.)」です。ですからそこにはまったく別な世界が生じてくることになります。この世界の中でまったく違った「新千年紀」を迎えることができるかもしれません。それは<銀河のドリームスペル>の千年紀です。

私たちが自然と完全に調和して生きるようになる前に、私たちは「地球家族」と協力して自然を回復することになるでしょう。たとえば5日ごとに大量のゴミを処理したり、有毒廃棄物の処理や、地球環境の改善とか….。私が伝えたいのは、まだ私たちは想像力のほんの一部しか使っていないということです。私たちはまだ自分たちがどれほどの想像力を持っているか気がついていません。これらが「時間の法則」のいくつかのテーマになります。また「共時性秩序」に基づいて生きていくと、人生がどのように変化していくかということの例です。私Nたちが動く社会形態というものを作り出し、展開させていくのです。停滞した階層社会にかたくなに留まっている必要はないのです。今度はみんなで協力しながら、個々の責任を担うという形になります。そして私たち自身の想像力を開発し、?成していくために多くの時間を使うようになります。「時は真に芸術なり」ということを実際に表現していくようになるのです。

ロイディーン:

特に現在の地球の社会秩序や社会形態には大きな混乱がみられます。私はここに深遠な法則をひとつ公表したいと思います。それは「キンの法則」というものです。この「キンの法則」は四次元の法則で、「自律性」、「同等」、「忠実」という3つの相互に自己制御的な表現で表されるものです。

「自律性」というのは、「目標を追求するにあたって、想像力を探検する自由意志をホロンが行使する」ことを意味します。「ひとつのホロンが別のホロンの自由意志の存在を否定したり、それを禁止したりすることはできない」のです。ひとつ付け加えますが、私たち自身がキンとして人のホロンであるということです。

2番目の側面は「同等」です。「同等とは<ドリームスペル>の中ですべての惑星キンが互いに関連があり、等しい場と力を持っている」ことを意味します。ですからみなさんは自分の銀河の署名により惑星キンになります。惑星キンとは、<ドリームスペル>のお告げを知っていて、それを読むのに長けている者のことです。

最後の側面は「忠実」で、これは「自分という存在に対して忠実である」ということです。

この3つの基本法則があることで、私たちは自分自身の存在に対して全責任を持つようになります。私は私自身という存在に責任を持ちますし、みなさんはみなさん自身の存在に責任を持つのです。
この「キンの法則」に従うことによって、私たちは私たち自身の外部にある法律には従う必要はなくなります。これはただ私たちが四次元の時間に忠実であることによって働くものです。ですから上司や部下がいて、その指示には従わなければならないというものとはまったく異なります。また、みなさんは「みなさんのマインドが創造した思考すべてに対して責任を持つ」ということを理解するのは重要です。

人間関係においても、だれかを非難したりすることはありません。もう一度キンの法則に戻ると、私自身が自分の行ないに責任を持ち、自分で決断する、そういう自由意志を併せ持っているということです。これは非常にシンプルなことです。「キンの法則」をきちんと理解すれば精神科医はいらなくなります。時間の科学における「共時性秩序」についての話は、この辺で終わりにしたいと思います。

言うまでもありませんが、これに関しては色々細かいことがありまして、詳細にわたる色々なことがあり……。ですが同時に<ドリームスペル>のツールに関して一通りお知らせしておく必要があるかも知れません。そうすれば「共時性秩序」における時間がどんなものか、その雰囲気だけでも味わってもらえるからです。私たちは根本的に異なった理解の仕方を学んでいます。みなさんの中には、様々な度合いにおいて<ドリームスペル>を体験している方もいると思いますが、それでも完全な理解には至ってないのではないかと思います。ですからいくつかの窓だけ開いておければと思っています。それによってさらに奥深くを探索して行くことができるようになるからです。

昨日もお話しましたが、理論をお話しているわけではありません。これは理論ではなく実際に機能するものなのです。それはあなた自身を四次元へとつないでくれるものです。数学的な関係というもの、「太陽の紋章」あるいは20の図像と呼ばれているもののそれぞれの関係性、これもまた「共時性秩序」という、四次元の時間における別な側面を切り開いていくものです。これはごく一部の紹介に留まっているんですけれども、高橋さんのような方が何人も生まれることによって、チリで行われた7週間セミナーの記録が手に入るようになります。それは全部で600ページ以上もあるものです。それを読めばもっと完全に学ぶことができます。

講演者:ホゼ&ロイディーン・アグエイアス
通訳:高橋 徹、甲斐 さやか
監訳:滝元 隆伸
編集・文責:7Days Seminar 実行委員会

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